あらすじ
第14話は、祁元寶と長玥の恋模様を描いています。元宝の父親が彼女を訪ね、長玥への想いを諦めるよう説得しようとしますが、元宝は自分の気持ちを変えようとはしません。念入りに身支度を整えた後、長玥に会い、二人は人間界で遊ぶ約束をします。書物を読むことから賭場まで、様々な場所を巡り、最後は一緒に食事をします。その間、元宝はいつもより淑やかに振る舞おうと努めながら、長玥に気持ちを伝える機会を窺っていました。長玥も元宝に対して特別な感情を抱いているようで、一緒に遊んでくれるだけでなく、七夕の夜には元宝から贈られた贈り物を受け取り、一緒に灯籠を見に行く誘いにも応じます。告白の場面ではちょっとしたハプニングもありましたが、最終的には長玥の方から元宝にキスをし、彼女を驚かせます。一方、霍叔崖は元宝からもらった飴がきっかけで、告白を決意するのでした。
ネタバレ
祁元寶の父親が娘の様子を見に来た。祁元寶が淑女らしくなりたいと言うと、父親は自ら髪飾りを付けてあげた。そして、娘と話をしたいと言い、長玥に下心がないか心配するが、祁元寶は長玥を信じていると父親を説得する。
長玥は祁元寶の父親の言葉が気にかかっていた。祁元寶は著飾って長玥に会いに行き、恥ずかしそうに髪をいじる。長玥は祁元寶を「今日は優しいね」と褒め、祁元寶は人間界で一緒に遊ぼうと誘う。長玥が返事をためらうと、祁元寶は「ダメって言っちゃダメ!」と叫んだ後、淑女らしく振る舞おうと思い直し、穏やかに言い直す。
長玥は祁元寶を連れ、読書をするが、祁元寶は眠たくなってしまう。長玥は祁元寶の退屈そうな様子を見て、彼女がいつも行く賭場へ連れて行ってもらうことに。祁元寶は元気になり、賭場で二人は大勝ちする。祁元寶は夕食をご馳走すると言い、長玥は祁元寶の額を優しく撫でる。夕食時、祁元寶は焼き鳥を食べたい気持ちを抑え、淑女らしくないと我慢するが、長玥は彼女の気持ちを見抜き、焼き鳥を勧める。祁元寶は安心して食べる。
祁元寶は長玥に人間界に来た理由を尋ねると、長玥は探し物をしていると答える。祁元寶は探し物を見つけたら帰ってしまわないか心配する。そして、翌日の夜に一緒に灯籠を見に行こうと誘い、長玥は承諾する。祁元寶は霍叔崖に飴を買ったが、留守だと思ってドアの前に置いていく。霍叔崖は飴を見つけ、祁元寶はまだ自分のことを想ってくれていると感じる。飴を口に含み、甘い気持ちになる。
祁元寶は兄弟子たちに男性の口説き方を習いに行く。皆は秘伝を伝授するが、祁元寶はどれもしっくりこない。蘇浅浅は薛含玉に会いに行き、夜に会う約束をする。薛含玉は蘇浅浅の言動がおかしいと感じる。一方、祁元寶は長玥への告白の仕方を考え、恥ずかしがりながらも、長玥との未来を想像する。今日は七夕、この機会を逃すわけにはいかない。
長玥と会った祁元寶は、用意した贈り物を渡す。長玥は喜ぶ。二人は一緒に出し物を見に行き、祁元寶は本で読んだ告白の言葉を言おうとするが、周りの観客の声にかき消されてしまう。
霍叔崖は一人で街を歩き、祁元寶に告白する機会を伺う。祁元寶は長玥に告白の言葉が聞こえたか不安に思い、もう一度言おうとするが、長玥は静かにするように言う。祁元寶が落ち込んでいると、長玥は祁元寶にキスをする。
第14話の感想
第14話は、祁元寶の恋心が大きく前進する、甘酸っぱくも心温まるエピソードでした。父親とのやり取りでは、淑女になろうと努力する姿が微笑ましく、長玥への一途な想いが伝わってきました。父親の心配をよそに、長玥への信頼を語る祁元寶の姿は、彼女の真っ直ぐな性格をよく表しています。
一方、長玥も祁元寶の気持ちに少しずつ気づき始めている様子が伺えます。賭場での二人のやり取りや、焼き鳥のシーンでは、祁元寶の行動を優しく見守り、さりげなくフォローする長玥の優しさが印象的でした。人間界での目的をまだ明かさない長玥ですが、祁元寶との時間を大切にしていることが感じられ、今後の展開がますます気になります。
また、霍叔崖の切ない片思いも描かれていました。祁元寶からもらった飴を大切にしている様子は、彼の純粋な想いを物語っています。祁元寶と長玥の仲が進展する一方で、霍叔崖の恋は葉わぬものなのでしょうか。今後の彼の動向にも注目です。
つづく