あらすじ
第28話は、祁元寶が長玥に求婚し、ついに結婚するまでを描いています。祁元寶は当初、薛含玉を手伝うという名目で、実は長玥への求婚の準備を進めていました。長玥がついに姿を現すと、祁元寶は片膝をついてプロポーズし、長玥は喜んでそれを受け入れました。薛含玉が求婚のアイデアは自分のものだと主張しようとしましたが、祁元寶は改めて自分の気持ちを伝え、二人の関係はより確かなものとなりました。
その後、祁元寶と長玥は結婚式の準備を始め、おばあ様が結納金を受け取ったことで正式に結婚が決まりました。蘇浅浅も準備を手伝い、祁元寶の結婚衣装選びにも協力しました。結婚式当日、祁山門は賑わい、多くの祝福を受けながら二人は結婚式を挙げ、夫婦となりました。
夜になり、いよいよ初夜。祁元寶と長玥は互いに永遠の愛を誓い、数々の困難を乗り越えた二人は、ついに幸せな結末を迎えました。
ネタバレ
薛含玉は蘇浅浅へのプロポーズの計画を祁元寶に相談するが、祁元寶はそれを口実に、実は長玥にプロポーズしようと企んでいた。準備万端で長玥を待つ祁元寶だったが、長玥は出てこず、祁元寶の言葉を信じられない様子。そこに薛含玉が現れ、祁元寶が自分のアイデアを使ったプロポーズをしているのを目撃する。ちょうど長玥が現れたその時、祁元寶は跪き、結婚を申し込む。長玥は喜びを隠せない。
薛含玉は自分のアイデアだと主張するが、祁元寶は改めて長玥にプロポーズ。長玥は花束を受け取り、祁元寶から指輪を受け取ると、彼に抱きついた。蘇浅浅が自分のアイデアを盗んだことに腹を立てる薛含玉だったが、すぐに蘇浅浅を慰め、もっと素敵なサプライズを用意すると約束し、蘇浅浅も許す。
祁元寶と長玥は新居について話し合い、祁元寶は今の幸せをかみしめ、来世も長玥と一緒にいたいと願う。二人はすぐに結婚式を挙げることになり、招待状を書き始める。姥姥は招待状を受け取るが、最初は祁元寶家から結納がないことに怒る。しかし、すぐに結納が届き、姥姥はそれを受け入れる。長玥に好意を抱いていた宜宣は、少し落胆する。
蘇浅浅は祁元寶のためにたくさんの婚礼衣装を用意するが、祁元寶は長玥が気に入りそうなシンプルなものを選ぶ。赤いものを見ると祁元寶の目に一瞬光が走るが、すぐに正気に戻る。薛含玉は長玥に祁元寶の好き嫌いなど、彼女の好みを詳しく伝える。蘇浅浅も自分のための婚礼衣装を選び、薛含玉からのプロポーズを待っている。
いよいよ結婚式当日。祁山門は祁元寶の結婚を祝う人々で賑わう。部屋から出てきた長玥を祁元寶が出迎え、二人は帰宅後、長輩に挨拶をし、正式に夫婦となる。長玥は永遠の愛を誓い、祁元寶も共にいることを約束する。
夜になり、洞房で祁元寶は長玥を待つが、なかなか現れない。待ちきれず、お腹も空いた祁元寶に侍女は棗を与える。その時、長玥が現れ、祁元寶は棗を喉に詰まらせる。長玥は祁元寶の蓋頭を上げ、祁元寶は正式に長玥の妻となる。数々の困難を乗り越え、ようやく結ばれた二人。長玥は祁元寶との時間を大切に思い、蓋頭を上げると、祁元寶に近づきキスをしようとする。祁元寶も唇を尖らせ、その瞬間を待つ。
第28話の感想
「天狐伝~百年の恋~」第28話は、祁元寶と長玥の結婚式という、まさにクライマックスにふさわしい感動的なエピソードでした。二人のこれまでの道のりは決して平坦ではなく、数々の試練を乗り越えてきたからこそ、この結末には胸が締め付けられるような思いがしました。特に、祁元寶が赤いものを見るときの仮応には、彼女が抱える秘密や過去が垣間見え、今後の展開への期待感も高まります。
結婚式までの準備段階も丁寧に描かれており、薛含玉と蘇浅浅のやり取りや、姥姥の仮応など、脇を固めるキャラクターたちの活躍も物語に彩りを添えていました。祁元寶のために様々な嫁衣を用意する蘇浅浅の優しさ、そして、長玥に祁元寶の好みを伝える薛含玉の気遣いなど、二人の幸せを心から願う周囲の人々の温かさに触れ、心が温まりました。
つづく