あらすじ
第五話では、祁元寶の下山への強い憧れと、彼女と長玥とのやり取りを中心に物語が展開します。
霍叔崖は出発前に祁元寶に別れを告げますが、その様子を長玥は複雑な思いで見つめていました。玉佩の由来を知りたい祁元寶もまた下山を望み、長玥に助けを求めます。長玥は祁元寶の嘘を見抜き、怒ってその場を去りますが、祁元寶は密室から盗み出した聴話符を使い、長玥を操って下山することに成功します。下山中、彼らは長玥の特殊能力を使って金儲けもします。
巡邏隊に遭遇した際には、長玥は能力を使って隊員たちを一時的に動きを封じます。効果時間は短いながらも、二人は下山を続けます。最終的に、長玥は自身の修行の成功と心魂を得るため、祁元寶の下山に同意し、彼女のキスを受け入れます。
二人が下山した後、祁元寶の父はこのことを知り激怒します。一方、祁元寶は山下の目新しい世界を満喫し、狐のお面を長玥に贈ります。同時に、祁元寶の友人である薛韓玉も彼女を探していましたが、二人は出会うことはありませんでした。
ネタバレ
各門派の下山が近づき、霍叔崖は出発前に祁元寶に会いに行き、別れを惜しみます。この様子を長玥は複雑な気持ちで見つめていました。霍叔崖が祁元寶を抱きしめると、長玥は持っていた茶碗からお茶をこぼしてしまいます。
祁元寶も下山を強く望んでおり、下山すれば手にした玉佩の由来を調べられると考えていました。そこで、長玥に助けを求めます。姉の蘇浅浅は、彼女がなかなか戻らないことから、長玥が関係していると察します。
祁元寶は仮病を使って長玥のところへ行き、あの手この手で下山を懇願します。長玥は祁元寶の脈を取り、祁元寶はその手に自分の手を重ねて頼み込みますが、嘘を見破られてしまい、長玥は怒って去ってしまいます。
祁元寶は強硬手段に出ることを決意し、密室から盗み出した「聴話符」を長玥にこっそり貼り付けます。効果を試した後、二人は下山しますが、お金がありません。そこで祁元寶は長玥に字を書いて売ることを思いつき、すぐに大金を稼ぎます。
夜になり、巡回している人々を見つけた祁元寶は、長玥に彼らを止めるように指示します。長玥は一瞬だけ彼らを動きを封じますが、すぐに元に戻ってしまいます。下山は失敗に終わり、疲れた祁元寶は長玥に抱えられて寝床に行き、朝まで一緒に過ごします。
翌朝、祁元寶は自分の隣にいる長玥の手を振りほどき、もう一度下山に連れて行ってくれるよう頼みます。長玥は修情が成功すれば心魂を得られると考え、祁元寶の願いを聞き入れます。そして、祁元寶にキスをすれば下山させてあげると告げます。祁元寶は少し躊躇しますが、すぐに長玥にキスをし、長玥を驚かせます。
こうして二人は下山し、祁元寶は長玥に狐のお面をプレゼントします。祁元寶は狐が好きだが、父親は嫌いだと話します。祁元寶の父親は娘の下山を知り激怒します。一方、街に出た祁元寶と長玥は楽しい時を過ごし、祁元寶はあらゆるものに心を奪われます。祁元寶の友人、薛韓玉は彼女を探しに下山し、蘇浅浅姉妹と出会いますが、祁元寶は見つからず、去っていきます。
第5話の感想
第5話は、祁元寶の無邪気さと長玥のクールな性格の対比が際立つ、コミカルで心温まるエピソードでした。下山したい一心で嘘をついたり、おふざけで符を使ったりする祁元寶の姿は、子供のように純粋で、どこか憎めない可愛らしさがあります。一方、そんな祁元寶に振り回されながらも、徐々に心を開いていく長玥の様子が丁寧に描かれており、二人の関係性の変化に目が離せません。
特に印象的だったのは、祁元寶が長玥にキスをするシーンです。これまで長玥に対しては、やや遠慮がちだった祁元寶が、思い切ってキスをする大胆な行動は、二人の距離が縮まったことを象徴しているように感じました。長玥の驚いた表情も、彼女の心の変化を物語っており、今後の展開への期待が高まります。
つづく