あらすじ
第8話は、主要人物たちの交流と葛藤を中心に展開します。霍叔崖(かくじゅがい)は祁元寶(きげんぽう)のために街で贈り物を選び、二人の友情が垣間見えます。薛含玉(せつがんぎょく)は怪我をした蘇浅浅(そせんせん)と共に廃寺に身を隠し、手厚く介抱することで、彼女への想いを示します。一方、長玥(ちょうげつ)は蘇浅浅の姉からもらった香嚢の影響で、祁元寶に対して複雑な感情を抱き始めます。夢の中でも現実でも異常な行動を見せ、祁元寶を抱き寄せてキスをする場面も。祁元寶は戸惑い、二人の関係は微妙なものへと変化していきます。
また、雲容(うんよう)は薛含玉と蘇浅浅を誘拐し、祁元寶の居場所を聞き出そうとします。友人の安全を案じた祁元寶は、勇敢にも雲容の前に姿を現し、自らを人質に差し出して二人を解放させます。雲容との対決の中、薛含玉と蘇浅浅は祁元寶を助けに戻り、さらに緊迫した局面で長玥も駆けつけます。祁元寶が長玥の腕の中に倒れ込むシーンは、二人の間に秘められた深い絆を暗示し、今後の展開への期待を高めます。
ネタバレ
霍叔崖(かくじゅがい)は街で小物を発見、祁元寶(きげんぽう)への贈り物にしようと考えた。一方、薛含玉(せつがんぎょく)は蘇浅浅(そせんせん)を背負い、廃寺で休息し、彼女の傷の手当てを続けた。蘇浅浅は置き去りにされることを恐れたが、薛含玉はそれを否定した。
祁元寶たちは新たな住処を見つけたが、蘇浅浅の姉は雲容(うんよう)に祁元寶の居場所を知らせようとしていた。その頃、長玥(ちょうげつ)は祁元寶に「師匠」と呼ばれる夢にうなされていた。それは、蘇浅浅の姉から渡された香包のせいだった。この香包は覆面の人物から姉に渡されたもので、長玥に使うと彼を自分に惚れさせる効果があった。
蘇浅浅の姉が長玥を訪ねると、彼は息苦しそうにしていた。祁元寶は眠れずに様子を見に行き、長玥は無理をして自分の部屋へ祁元寶を連れて行った。体調不良を訴える長玥だが、心の中は祁元寶でいっぱいだった。祁元寶が長玥の額に触れようとすると、彼はとっさにその手を掴んだ。祁元寶に「セクハラ?」と問われ、我に返った長玥は彼女を追い出した。
祁元寶は長玥のことが心配で薬を届けに行った。すると、長玥は祁元寶を抱きしめ、キスをした。照れた祁元寶は再び追い出され、その様子を蘇浅浅の姉に見られてしまう。
長玥は友人に相談し、自分が祁元寶に恋をしていることに気付く。祁元寶もまた、キスの場面を思い出し、頬を赤らめていた。薛含玉は祁元寶を探しに行こうとするが、蘇浅浅にしつこく付きまとわれ、なかなか振り切ることができない。そこに雲容が現れ、二人を捕らえてしまう。
雲容は祁元寶の居場所を尋問する。薛含玉は祁元寶が狙われていると察知する。蘇浅浅は薛含玉を守るため、連絡用の笛の存在を明かす。雲容が笛を吹くと、祁元寶は仮応するが、途中で薛含玉が自分に会いに来るなら、わざわざ笛を吹く必要はないと気付き、異変を察知する。
祁元寶は恐れることなく、捕らえられている薛含玉と蘇浅浅のもとへ向かう。自分の命と引き換えに二人を解放させようとする祁元寶。薛含玉は蘇浅浅に連れ出されるも、祁元寶のことが心配でたまらない。祁元寶と雲容が対峙する中、薛含玉と蘇浅浅が戻ってくる。実は祁元寶は二人に助けを呼びに行かせようとしていたのだ。雲容に攻撃され、薛含玉が血を流す。その時、長玥が現れ、祁元寶の胸が光り輝き、彼女は長玥の腕の中に倒れこむ。
第8話の感想
第8話は、様々な感情が交錯する展開で、見ているこちらもドキドキさせられました。特に長玥と祁元寶の関係性の変化が印象的です。香包の影響とはいえ、長玥が祁元寶に惹かれていく様子、そして思わずキスしてしまうシーンは、見ているこちらも思わず顔を赤らめてしまうほどでした。祁元寶もまんざらでもない様子で、二人の今後の展開がますます気になります。
一方、薛含玉と蘇浅浅の関係も複雑です。蘇浅浅は薛含玉に好意を抱いているようですが、薛含玉は祁元寶のことを想っている様子。二人の間には、友情とも恋愛とも言い難い、不思議な空気が流れています。そこに雲容が現れ、二人を捕らえてしまう展開は、ハラハラさせられました。祁元寶の機転と勇気で危機を脱しますが、雲容の目的は何なのか、今後の展開が不安になります。
つづく