ストーリー
奥深い山々と桃の花が咲き乱れる秘境、桃花村。そこに暮らす柳卿卿は、新族長に就任する儀式を執り行おうとしていた矢先、思わぬ出来事に巻き込まれる。都から赴任してきた世子、左経綸が桃花村に迷い込み、卿卿の儀式を中断させてしまったのだ。この一件で左経綸は命を狙われることになるが、卿卿の機転によって危機を脱する。都会の喧騒から離れた桃花村で、左経綸は心の安らぎを取り戻し、正義感あふれる卿卿と惹かれあっていく。しかし、二人の恋は決して平坦な道のりではなく、様々な試練が待ち受けている。切なくも心温まる、二人の愛の物語が今、幕を開ける。
本作は、小規模制作ながら高いクオリティで、「東宮」のような世界観でありつつも、切なさは控えめで、見やすい作品となっています。高揚感あふれる派手な演出ではなく、穏やかで心に残る甘いシーンが積み重なり、二人の愛を丁寧に描いています。キスシーンは多くないものの、中でも「口紅が消えるほどのキス」は必見の名場面として話題です。
主演の黄羿は、これまでの可愛らしく活発なイメージを覆し、落ち着いた雰囲気でありながら凛とした女性を好演。細やかな表情や仕草で役柄を見事に表現し、高い評価を得ています。また、劇中で披露される様々な衣装も見どころの一つとなっており、彼女の美しさを一層引き立てています。
各話あらすじ(全24話)
- 21 - 24
- 17 - 20
- 13 - 16
- 9 - 12
- 5 - 8
- 1 - 4
24話(最終回)
第二十四話は、桃花村の噂話によって左経綸と錦萱たちが巻き込まれた騒動を描いています。左経綸は当初、桃花村を離れるつもりでしたが、最終的には長公主と共に上京し、問題に立ち向かう決意をしました。柳卿卿と沈飛揚も彼らに同行します。道中、長公主と柳卿卿は馬車の中で過去のわだかまりを解き、和解しました。
上京後、左経綸は単独で陛下に謁見し、不老泉に関する誤解を解き、陛下の理解を得て、柳卿卿との結婚を賜りました。二人は桃花村で結婚式を挙げ、村人たちに見守られながら幸せな時を過ごしました。
五年後、左経綸と柳卿卿の間には小桃花という子供が生まれ、三人は幸せな日々を送っていました。左経綸は姚州の役人として引き続き務めており、常に桃花村に住むことはできませんでしたが、家族は仲睦まじく、穏やかで幸せな生活を送っていました。
23話
第23話は、左経綸と柳卿卿の関係が和らぎ、それぞれの内面が変化していく様子を描いています。
左経綸は小核桃と阿源に食べ物を差し入れることで、柳卿卿と再会する機会を得ます。そして、桃花村との関係修復に尽力する中で、ここが自分の家のように感じ始めます。
柳卿卿も、当初は左経綸に対して冷淡でしたが、次第に彼の変化を理解し始めます。彼女は、左経綸が臆病者ではなく、自分と桃花村のために変わろうとしていることに気づきます。
同時に、錦萱と沈飛揚の愛情も深まっていきます。錦萱は自由な暮らしへの憧れを語り、沈飛揚は彼女が望むならどこにでも一緒にいくと約束します。
龍婆もまた、左経綸に対する見方を変えます。以前は彼を責めていましたが、今では桃花村にもたらした良い影響に感謝しています。
最終的に、龍婆の理解と後押しもあり、左経綸と柳卿卿は互いの誤解を解き、二人の関係は改善へと向かいます。
22話
第二十二話は、柳卿卿たちが桃花村に戻ってからの出来事を描いています。柳卿卿は重傷を負い昏睡状態に陥りますが、左経綸と共謀し、長公主に自分が死んだと思わせることに成功、長公主は桃花村への興味を失います。龍婆は柳卿卿の怪我に激怒し、左経綸を責め立てます。錦萱は沈飛揚に想いを伝えようとしますが、冷たくあしらわれてしまいます。
目を覚ました柳卿卿は、左経綸に会うことは承諾しますが、早く桃花村を去ってほしいと願います。しかし、左経綸は柳卿卿が回復するまで傍に居ると言い張ります。左経綸は駆け落ち騒動のせいで桃花村の人々から白い目で見られますが、臆することなく振る舞います。
一方、沈飛揚は錦萱を退屈させまいと、怪我をした手を気にせず、サイコロ遊びをしようとします。結局、皆で一緒に遊び、張り詰めた空気に少しばかりの安らぎが訪れます。
柳卿卿の体調は徐々に回復していきますが、左経綸と顔を合わせたくないため、依然として彼を避けています。
21話
第21話は、柳卿卿が沈飛揚の助けを借りて左経綸の支配から逃れようとする様子を描いています。左経綸は厳重な警戒を敷いていましたが、柳卿卿と沈飛揚は何とか接触し、脱出計画を立てました。この計画において錦萱は重要な役割を果たし、沈飛揚の自由を確保し、柳卿卿を安心させるために時折彼女を訪ねることを許可しました。
柳卿卿の体調が回復すると、彼女は沈飛揚と合流し、共に脱出を試みました。しかし、彼らの行動は左経綸に察知され、阻止されてしまいます。
争いの最中、左経綸は柳卿卿が桃花村へ戻るのを阻止するため、彼女を傷つけてしまい、結果として柳卿卿は命を落としてしまいます。この出来事は左経綸を精神的に追い詰め、同時に長公主の真の目的と波川将軍への憎しみが明らかになります。最終的に、長公主は自らの手で波川将軍を殺害します。一方、左経綸は深い悲しみの中、柳卿卿の遺体を抱きかかえます。しかし、長公主が去った後、彼が本物の桃花村への通行証を取り出したことから、物語にはまだ続きがありそうな予感が漂います。
20話
第20話は、柳卿卿、左経綸、そして沈飛揚の間の複雑な愛憎劇を中心に展開します。左経綸への誤解から深い悲しみに沈む柳卿卿は、食事も治療も拒否するほど憔悴しきっていました。柳卿卿の疑念と冷淡な態度に、左経綸は苦悩し、彼女の心を取り戻そうと必死になります。その手段として、沈飛揚の安全を盾に柳卿卿を脅迫するほど追い詰められていました。
一方、牢獄に囚われた沈飛揚は、自責の念と悲しみに苛まれていました。自分と柳卿卿は左経綸と錦萱に騙されていたのだと悟り、絶望感を募らせていきます。錦萱は左経綸と沈飛揚の間で板挟みになり、最終的には沈飛揚からの信頼を失い、深く傷つきます。
そんな中、長公主の来訪によって柳卿卿の状況が明らかになり、彼女は柳卿卿を救い出そうと手を差し伸べます。雨の夜に見つけた水路図が、柳卿卿の左経綸への誤解をさらに深め、桃花村を守る決意をより固いものにしました。
そしてついに、左経綸の計らいで、沈飛揚は衰弱した柳卿卿と面会を果たします。薬を飲むことを拒む柳卿卿でしたが、沈飛揚の説得により、ようやく治療を受け入れる決心をします。この過程で、左経綸は激しい罪悪感と不安に苛まれ、感情の起伏が激しすぎて吐血してしまうほどでした。
19話
第19話は、柳卿卿、沈飛揚、左経綸の三人の間の複雑な関係を中心に展開します。柳卿卿は桃林へ向かう予定でしたが、左経綸に「桃林は危険だ」と引き止められ、十日以内に調査する約束をさせられました。左経綸は柳卿卿をある屋敷に匿いますが、左経綸を信用していない沈飛揚は、柳卿卿に近づこうと試みるも失敗します。
そんな中、街には桃源郷へ続く水路の地図が出回り始め、左経綸は拡散を禁じる命令を出します。波川将軍は、人々の不老の泉への関心につけ込み、桃源郷の情報を利用して画策します。同時に、左経綸は皇帝が不老の泉を求める黒幕であることを突き止め、柳卿卿を守るため、この事実を隠蔽します。
沈飛揚は次第に左経綸の行動に疑念を抱き、ついに柳卿卿と会い、全てを明かします。柳卿卿は左経綸に騙され、自由を奪われていたことに失望と怒りを覚え、左経綸に桃源郷を傷つけるなと警告し、彼のやり方に強い不満を示します。
18話
第18話は、登場人物たちの複雑な感情と秘密を中心に展開します。錦萱は長公主の温かい心遣いに対し、沈飛揚との間の誤解を打ち明け、洞窟の中で何もなかったことを説明し、二人の関係を象徴する桃の花の簪を返しました。この恋のもつれは、沈飛揚を深く傷つけ、錦萱自身も深い憂鬱に沈ませました。
一方、左経綸と柳卿卿の間には深い愛情が芽生えていました。互いに生涯を共にすると心に決めていましたが、柳卿卿は最終的に別れを選び、左経綸には尽きない想いを残しました。
また、波川将軍は復職を目指し、桃花村の場所を探し続けており、物語全体に緊張感を与えています。このことを知った左経綸は、錦萱と共に急いで森へ向かいます。柳卿卿と沈飛揚が桃花村の秘密を暴露してしまうのを阻止し、桃花村を守ろうとするのです。
17話
第17話は、波川将軍が左経綸の父との過去の確執と金銭問題のために自らの前途を棒に振り、ついには左経綸の父を殺害してしまうという衝撃的な展開を描いています。波川将軍の脅威にさらされた左経綸は、巴九と薛蒙の助けを借りて辛くも逃亡し、将軍の悪事を暴くことに成功します。しかし、波川将軍は巧妙に逃げおおせてしまいます。
この事件によって、左経綸の父の死の真相が明らかになり、長公主は左経綸に対し、父の魂を慰めるためにも波川将軍を捕らえるよう励まします。
一方、沈飛揚は錦萱への想いを告白し、左経綸からも認められます。
そして、左経綸と柳卿卿の二人の関係にも試練が訪れます。柳卿卿は左経綸への理解と許しを示す一方で、それぞれの責任を果たすために二人は別々の道を歩まなければならないかもしれないという苦しい胸の内を明かします。左経綸は、二人の出会いは運命の導きだと信じ、決して離れたくないという強い想いを伝えます。
16話
第16話は、波川将軍が私塩密売組織の黒幕として、左経綸の追及に追い詰められ、自らの保身のために動き出す様子を描いています。
彼は城内の巡回を強化し、望月楼に密かに役人たちを呼び出し、家族を人質に取って忠誠を誓わせます。左経綸は波川将軍の意図を察知し、彼の思う壺にはまらないよう、柳卿卿や沈飛揚たちに危険な場所から離れるよう指示しますが、彼らは残ることを選びます。
同時に、波川将軍は薛蒙の介入を阻止するため、彼を姚州から遠ざけます。そしてついに、左経綸は単身望月楼へ向かい、波川将軍と対峙します。一方、柳卿卿、沈飛揚、錦萱は張進忠を捕らえ、波川将軍の武器庫を発見することに成功します。
しかし、この情報はすぐに波川将軍の耳に入り、彼は左経綸に、巴九が捕まり、証拠も消滅したことを告げます。緊迫した駆け引きと策略が展開され、両者の知略がぶつかり合う様子が描かれています。
15話
第15話は、死士が牢獄から脱獄した後に引き起こされた一連の事件を中心に展開します。脱獄後、死士はまず波川将軍に会いに行き、この行動は左経綸の疑念と追跡を招きました。波川将軍は体調不良を理由に言い逃れようとしましたが、その後、江氏が拉緻され、共に自害するという事件が発生し、状況はさらに混迷を深めました。波川将軍はこのことに対し、異様な悲しみを見せ、彼の行動は巴九たちの疑念をさらに深めることとなりました。
一方、柳卿卿は薛蒙と出会い、左経綸との関係を明らかにしました。屋敷では、薛蒙が左経綸を悪く言うのを聞いても、柳卿卿の心は揺らぎませんでした。錦萱と沈飛揚は屋敷に戻り、いつ左経綸に二人の関係を伝えるか話し合いましたが、左経綸と柳卿卿の問題が未解決のため、後回しにすることにしました。薛蒙は姚州の私塩が連城に密売されていることに触れ、左経綸の関与を示唆しましたが、波川将軍は様子を見ることにしました。また、波川将軍は柳卿卿が身につけている玉に気づき、それが自分の家の秘密に関わっていると考え、柳卿卿が伝説の桃花村と関係があるのではないかと疑い始めました。
14話
まず、錦萱は沈飛揚に想いを伝え、安心してここに住むようにと告げます。一方で、柳卿卿と左経綸の関係も深まっていきます。多忙な公務の合間、左経綸は柳卿卿に付き添いをさせ、本や絵巻物などを与えて過ごさせます。深夜、左経綸の部屋で柳卿卿は寝入ってしまい、彼の安全を案じる気持ちも吐露します。
そして七夕の夜、左経綸は灯籠流しを催し、これを機に刺客の黒幕を誘き出す罠を仕掛けます。同時に、錦萱と沈飛揚は一緒に街を散策し、灯籠を流します。二人の異なる関係性が垣間見える場面です。錦萱は沈飛揚を香楼に連れて行きますが、そこで気まずい状況に遭遇します。しかし最終的に、沈飛揚は錦萱への真摯な愛情を告白し、自ら作った桃の花の簪を贈ります。錦萱はこの贈り物と気持ちを受け入れます。
また、左経綸も灯籠に柳卿卿への謝罪と愛情を綴り、彼女への想いを示します。
13話
第13話は、柳卿卿と左経綸の冒険と恋愛模様を中心に展開します。瀕死の阿奴は天香血斛によって命を救われますが、柳卿卿と左経綸は刺客の追手から逃れる中で、奪われた天香血斛が偽物であることを発見するだけでなく、思いがけず二人の絆を深めていきます。洞窟で雨宿りをする間、互いに惹かれ合う気持ちがついに溢れ出し、危険に直面しながらも、二人は支え合います。
翌日、左経綸は刺客を捕らえることに成功し、姚州の難民たちが無事であるという知らせを受けます。都に戻ると、長公主は左経綸を守ってくれた柳卿卿に感謝の意を表して宴を設け、数日滞在するよう勧めます。柳卿卿がこれを受け入れると、沈飛揚は不満を露わにし、錦萱はこの機会を利用して沈飛揚に告白し、二人の関係を修復しようと試みます。
12話
第12話は、錦萱、沈飛揚、左経綸、そして柳卿卿の行動を中心に展開します。錦萱と沈飛揚は、毒を盛った犯人を探すため、物乞いを尾行してある屋敷に辿り著きますが、刺客を取り逃がしてしまいます。
一方、薛蒙を探すため連城へと急ぐ左経綸と柳卿卿は、厳しい検問を潜り抜けるため、夫婦を装うことを余儀なくされます。夜、刺客の襲撃を受けますが、うまく対処し、薛蒙に会いたいというメッセージを伝えることに成功します。
翌日、薛蒙の招待で宴席に臨んだ二人。激しいやり取りの末、薛蒙は天香血斛を与えることを承諾しますが、同時に左経綸との過去の確執を明かします。左経綸は、たとえやり直せるとしても、あの時の決断を決して後悔しないと断言します。
そして、姚州へ戻る道中、二人は伏兵に襲われます。一方、阿奴の病状が錦萱の心を締め付けていました。
11話
第11話は、柳卿卿、沈飛揚、左経綸、そして錦萱の間のもつれを中心に展開します。錦萱は沈飛揚が柳卿卿のもとへ行くのを心配し、彼を連れ出してあちこち遊びに連れ回りますが、沈飛揚は全く興味を示さず、錦萱がわざと時間を稼いでいると責めます。一方、左経綸は柳卿卿と酒楼で偶然出会います。その際、柳卿卿は錦萱から届けられた包みを受け取りますが、中には左経綸が贈った新しい衣装が入っていました。
それと時を同じくして、韓福の死後、左経綸の周囲には密偵が配置され、その捜査の手が柳卿卿にまで及ぶことになります。その後、一同が将軍から届けられた菓子と粥を口にしたところ、毒にあたって倒れてしまいます。柳卿卿は左経綸を弁護し、解毒に必要な天香血斛を求めて、彼と共に連城へ向かうことを決意します。道中、左経綸は自身の傷を顧みず、柳卿卿のために紅豆の実を摘み、彼女への想いを伝えます。
一方、錦萱は毒物事件の調査に残ります。そしてついに、沈飛揚の誤解を理解し、彼に謝罪します。
10話
第10話は、左経綸による韓福の官糧横領事件の捜査と、彼と柳卿卿との間の複雑な恋愛模様を中心に展開します。
左経綸は韓福が官糧を私蔵している証拠を発見し、韓福が暗殺された際には黒幕の存在を疑います。一方、柳卿卿は左経綸との関係に苦悩します。流民の権利を守るために行動する一方で、左経綸への想いを募らせていくのです。
長公主は柳卿卿と左経綸の関係に介入し、左経綸への理解と支持を表明するとともに、柳卿卿に左経綸の面倒を見るように頼みます。
最終的に、左経綸は姚州の問題が解決したら桃花村へ行き、皆に説明することを約束し、柳卿卿と三ヶ月後の再会を誓います。
9話
第九話では、錦萱が柳卿卿を捜し回るも見つからず、一方、左経綸は流民や乞食を保護することで柳卿卿をおびき寄せました。柳卿卿は左経綸の姿を見ると動揺し、彼を殺そうとしますが、彼の身分と責任を知るとためらいます。その隙に沈飛揚が左経綸の暗殺を企てますが、柳卿卿に阻まれます。混乱の中、乞食に変装した刺客が左経綸を襲いますが、柳卿卿が彼を守ります。その後、左経綸は食糧問題の解決を約束し、民心を安定させます。柳卿卿は沈飛揚と共に立ち去り、左経綸はその後倒れてしまいます。
長公主は左経綸の容態を心配し、意識を取り戻した左経綸は柳卿卿を探しに行こうとします。二人は城北で出会い、柳卿卿は左経綸の過去の裏切りを問い詰めます。沈飛揚は左経綸を排除しようと主張しますが、柳卿卿は最終的に彼を解放します。左経綸は柳卿卿に説明することを約束し、長公主にも彼女を責めないよう頼みます。韓福は官庫の食糧を使って身の安全を図ろうとしますが、左経綸が仕掛けた罠に嵌り、左経綸は行方不明になっていた官庫の食糧を取り戻すことに成功します。
8話
第八話では、食料が尽きた柳卿卿と沈飛揚は、食事をするため酒楼に入り、そこで長公主に出会います。柳卿卿が姚州に赴任する左経綸を探していると言うと、長公主は興味をそそられ、卿卿が左経綸の愛人ではないかと勘違いします。
一方、姚州城内では乞食の数が急増していました。柳卿卿は乞食たちに同情し、食べ物を分け与えます。しかし、その優しさに悪意はなくとも、小さな乞食に石を盗まれてしまいます。そんな中、柳卿卿は偶然にも左経綸の痕跡を見つけ、左経綸もまた、卿卿が近くに居るような気配を感じ取ります。
その頃、錦萱は春香楼に現れ、再び沈飛揚を騙そうとしますが、失敗に終わり逆に飛揚に捕らえられてしまいます。柳卿卿は左経綸から贈られた花火を使って助けを求めます。花火を見た左経綸は急いで現場に向かいますが、卿卿はもういませんでした。左経綸は卿卿をスパイではないかと疑い、鞭を持った女を探し始めます。その後、卿卿が乞食たちに食料を分け与えていたことを知り、今度は彼女を探し始めます。
7話
左経綸と錦萱は、秘密の通路を使って桃花村を脱出し、以前迷い込んだ森へと入った。そこで刺客の襲撃に遭うが、幸いにも巴九たちに助けられる。姚州の混乱した情勢の中、左経綸は著任早々、不安を抱く長公主を慰め、韓福に迫られて姿を現すも、巧みな対応で威厳を示した。
一方、桃花村では、左経綸の出発と彼が後に残した図面を見つけた柳卿卿が、彼に決著をつけるため桃花村を出ていくことを決意する。桃花村の安全を案じる龍婆は彼女の考えに賛同し、柳卿卿と沈飛揚にいざという時のために不思議な石を持たせた。外の世界に出た二人は早速冷遇されるが、偶然落とした石のおかげで助けを得て、道案内をしてもらえることになった。
姚州城内では、左経綸が食糧不足問題の解決など、政務に精力的に取り組み、徐々に事態を安定させていく。
6話
第6話は、左経綸と柳卿卿の婚礼前夜と婚礼当日の一連の出来事を描いています。左経綸は表向きは柳卿卿を迎える準備を進めていましたが、実際には別の企みを抱えていました。彼は婚礼の証として龍と鳳凰の玉佩を一対彫り上げましたが、実はこの玉佩を使って柳卿卿の令牌を盗み、桃花村から脱出する計画を立てていました。
婚礼当日、左経綸は儀式の途中で玉佩を紛失したという口実で席を外し、錦萱と共に秘密の通路を使って脱走しました。異変に気付いた沈飛揚が二人を止めようとしましたが、錦萱に阻まれ、傷を負ってしまいます。
最終的に左経綸の裏切りを知った柳卿卿は、深い悲しみと怒りに苛まれ、彼の欺瞞を決して許さないと誓います。
5話
第五話では、左経綸と柳卿卿の婚礼が中心に描かれます。四月十八日の左経綸の就任日が近づくにつれ、彼は桃花村の伝統的な慣習に巻き込まれていきます。柳卿卿は左経綸に桃の花の簪を挿し、彼が桃花村の一員となり、そして彼女の運命の人であることを象徴しました。
一方、巴九は長公主に罪を認め、長公主は彼に左経綸を連れ戻して事態を収拾するよう命じます。婚礼の準備の最中、龍婆は錦萱が騒ぎを起こさないよう、沈飛揚に彼女の捜索を指示します。そんな中、左経綸は偶然にも桃花村の秘密の石門を発見し、脱出の機会があることに気づきます。
それでも、柳卿卿を前にした左経綸は、ここに残る意思を示し、生生世世の愛を誓います。しかし、左経綸は出口を探すことを諦めていませんでした。彼は柳卿卿の部屋で隠し通路を見つけ、石門へとたどり着きます。そして、彼が探索している最中、柳卿卿が突然戻ってきて、物語は緊迫した展開を迎えます。
4話
第4話は、左経綸の去就と柳卿卿との関係を中心に展開します。沈飛揚は左経綸の住居を捜索するも成果なく、龍婆が左経綸に危害を加えようとしたところを柳卿卿が阻止します。柳卿卿は左経綸が何かを隠しているように感じ、一方、錦萱の行動は沈飛揚に迷香散を使うなど、一連の騒動を引き起こし、二人の間に誤解を生じさせます。
迫り来る結婚式と長公主の到著を前に、左経綸は内心で葛藤しますが、最終的に柳卿卿を守るために出発を諦め、彼女に護身用の匕首を贈ります。しかし、天幕軍が既に湖底の通路を破壊したことを知ると、彼らはもはや逃げる術がないという現実を突きつけられます。
3話
第三話では、柳卿卿が水に落ちた左経綸を助けました。沈飛揚は軽く押しただけだと弁明しましたが、左経綸は湖底の暗流に巻き込まれて危険な目に遭い、この一件は皆の注目を集めました。韓福は左経綸を無理やり連れ出そうと企みますが、将軍は都督の地位には興味がないと表明し、韓福を諫めます。一方、左経綸の焼き魚は皆に好評で、龍婆は十八日後に左経綸と柳卿卿を結婚させようと提案し、桃花村の掟を守るように左経綸に忠告します。
夜になり、左経綸は不老泉殿へ向かおうとしますが、錦萱に止められ、外の世界の状況が厳しいことを知らされます。桃花村に迷い込んだ錦萱は、左経綸の脱出方法を探ろうとします。柳卿卿は左経綸の行動に疑問を抱きますが、他の村人たちと打ち解けている様子を見て安心します。錦萱は左経綸の身を案じ、沈飛揚を挑発して混乱を起こします。
そして、左経綸は満月の夜の水路の変化を利用して桃花村からの脱出を試みることを決意し、錦萱に下見を頼みます。同時に、錦萱の存在と自分たちの計画が露見しないよう慎重に行動します。
2話
第二話では、柳卿卿が左経綸を救い、沈飛揚の殺戮を阻止する様子が描かれています。ある会合で、左経綸は柳卿卿への感謝の気持ちとして花火を贈り、自らの生い立ちを語り、二人の絆を深めました。龍婆や沈飛揚の反対、そして一族の疑念にも関わらず、柳卿卿は左経綸を守り続け、「彼は私の運命の人だ」と宣言し、命を守る条件として桃花村に永住することを約束させます。左経綸は生き延びるため、この条件を受け入れましたが、内心では桃花村を離れることを諦めていませんでした。
彼は出口を探し、柳卿卿との関係を利用して真意を隠そうとします。しかし、ある日の漁の最中、湖底の暗渠を通って脱出しようとした左経綸は危険に遭遇し、結局は柳卿卿に救われることになります。この出来事は、左経綸が逃げようとしても柳卿卿が彼を守ろうとする強い意志を示すと同時に、左経綸自身も桃花村からの脱出が容易ではないことを悟るきっかけとなりました。
1話
第一話では、左経綸が偶然桃花村に迷い込む物語が描かれています。中原の戦乱後、人々は西へ移り住み、桃の花に覆われた仙境、桃花村に定住しました。族長の指導の下、争いを避けて静かに暮らしていました。左経綸は姚州城の新しい左都督として赴任する途中、馬が驚いた拍子に桃花村へ迷い込んでしまいます。族の掟では、外部からの侵入者は死罪に処せられることになっていました。しかし、新任の指導者である柳卿卿は彼を殺すことができず、左経綸が毒に傷つけられていることを知ると、彼を治療することを選びます。共に過ごす時間が増えるにつれ、二人の関係は微妙なものへと変化していきます。柳卿卿は族の掟を守ることと、左経綸を守ることの間で葛藤するようになります。
全24話ネタバレ
キャスト、登場人物
柳卿卿(りゅうけいけい)
黃羿(ホァン・イー)
左経綸(さけいりん)
王弘毅(ワン・ホンイー)
錦萱(きんせん)
柯穎(コー・イン)
沈飛揚(しんひよう)
劉胤君(リュウ・インジュン)