あらすじ
第10話は、左経綸による韓福の官糧横領事件の捜査と、彼と柳卿卿との間の複雑な恋愛模様を中心に展開します。
左経綸は韓福が官糧を私蔵している証拠を発見し、韓福が暗殺された際には黒幕の存在を疑います。一方、柳卿卿は左経綸との関係に苦悩します。流民の権利を守るために行動する一方で、左経綸への想いを募らせていくのです。
長公主は柳卿卿と左経綸の関係に介入し、左経綸への理解と支持を表明するとともに、柳卿卿に左経綸の面倒を見るように頼みます。
最終的に、左経綸は姚州の問題が解決したら桃花村へ行き、皆に説明することを約束し、柳卿卿と三ヶ月後の再会を誓います。
ネタバレ
左経綸は韓福を追跡し、隠匿された官糧を発見。姚州の長官として不正を働いていた証拠は揺るぎなく、韓福は今日の刺客事件への関与を否定し、罪滅ぼしのために何かを渡そうとしたが、刺客に射殺された。懐中の地契は血で汚れて判読不能。左経綸は、自分を狙ったのは別人ではないかと疑念を抱く。
難民たちは住む場所を得て、沈飛揚は柳卿卿と桃花村へ戻ろうとするが、柳卿卿はまだ事件の決著をつけたいと言い、左経綸を殺す気がないなら意味がないと沈飛揚は落胆する。韓福を殺した矢の作りは精巧で、左経綸は巴九に調査を命じる。錦萱は長公主に呼び出され、褒美として翡翠の腕輪を受け取る。長公主は柳卿卿と左経綸の関係を尋ね、柳卿卿が左経綸を殺そうとした理由を問う。錦萱は、左経綸が失踪した際、柳卿卿が彼を救い、二人は親密になり、結婚寸前までいったと説明する。
将軍は左経綸の負傷を知り見舞いに訪れ、韓福の家族への寛大な処置を願う。左経綸は自分を襲ったのは別人だと主張し、将軍は真犯人逮捕に全力を尽くすと約束する。錦萱は慌てて左経綸に、長公主が柳卿卿の元へ向かったと伝える。長公主は柳卿卿と二人きりで会い、左経綸と柳卿卿の事情を知り謝罪する。そして、左経綸が13歳から戦場に出て、父の遺誌を継いで姚州に赴任したことを語る。
左経綸と錦萱は柳卿卿を探しに行き、沈飛揚から長公主が茶屋にいることを聞く。長公主は息子の弁明ではなく、左経綸の立場と責任の重さを柳卿卿に理解させようとする。柳卿卿は私怨で民を苦しめることはしないと答え、長公主は安堵し、左経綸への深い愛情を語る。駆けつけた左経綸に気づき、長公主は柳卿卿の手を取り、左経綸を頼むと言い残し立ち去る。左経綸は柳卿卿と二人きりになり、柳卿卿が打ち上げた花火を見ていたこと、ずっと彼女を探していたことを伝える。
錦萱は怪我をし、沈飛揚に薬を買ってきてもらい、傷の手当てを頼む。沈飛揚は照れながらも手当てをする。錦萱は沈飛揚の今後の予定を尋ね、どこへでも一緒に行くと約束するが、沈飛揚は左経綸を殺す考えを変えていない。左経綸と柳卿卿は姚州の城壁へ。柳卿卿は桃花村の外の世界の広さを知る。左経綸は柳卿卿と桃花村の人々への罪を認め、桃花村の問題が解決したら必ず戻ると約束する。柳卿卿は信じられないが、左経綸は三ヶ月を期限に桃花村へ戻り、全てを説明すると誓う。左経綸は桃花村の秘密を漏らしておらず、柳卿卿の部屋に水路図を置いたのは、彼女を呼び寄せるためだったと明かす。
第10話の感想
第10話では、様々な人間関係が複雑に絡み合い、物語が大きく動きました。特に、左経綸と柳卿卿の関係に焦点を当て、二人の間の誤解や葛藤、そして再び芽生え始めた愛情が繊細に描かれていました。
長公主の登場は、左経綸の立場や責任の重さを改めて浮き彫りにしました。13歳から戦場に出て、父の遺誌を継いで姚州に赴任したという過去は、彼の行動の理由を理解する上で重要な鍵となります。長公主が柳卿卿に左経綸を託すシーンは、二人の関係が新たな段階へと進むことを予感させました。
つづく