あらすじ
第13話は、柳卿卿と左経綸の冒険と恋愛模様を中心に展開します。瀕死の阿奴は天香血斛によって命を救われますが、柳卿卿と左経綸は刺客の追手から逃れる中で、奪われた天香血斛が偽物であることを発見するだけでなく、思いがけず二人の絆を深めていきます。洞窟で雨宿りをする間、互いに惹かれ合う気持ちがついに溢れ出し、危険に直面しながらも、二人は支え合います。
翌日、左経綸は刺客を捕らえることに成功し、姚州の難民たちが無事であるという知らせを受けます。都に戻ると、長公主は左経綸を守ってくれた柳卿卿に感謝の意を表して宴を設け、数日滞在するよう勧めます。柳卿卿がこれを受け入れると、沈飛揚は不満を露わにし、錦萱はこの機会を利用して沈飛揚に告白し、二人の関係を修復しようと試みます。
ネタバレ
錦萱は阿奴を抱きしめ、泣き崩れていたが、阿奴は突然目を覚ました。彼は身寄りがないため、彼らに出会えただけで幸せだと語った。一方、柳卿卿と左経綸は刺客に襲われ、天香血斛を奪われてしまう。しかし、奪われたのは偽物だった。左経綸は襲撃を予測しており、本物の天香血斛は既に姚州へ送られていたのだ。刺客が去った後、二人は雨宿りのため場所を探した。
阿奴は意識不明の重体だったが、そこに天香血斛が届けられ、一命を取り留めた。雨宿りのため洞窟に入った左経綸と柳卿卿。柳卿卿が左経綸の口元の水滴を拭うと、左経綸は彼女にキスをしようとするが、柳卿卿はそれを避ける。しかし、左経綸は再び彼女を抱き寄せ、抑えていた感情を解き放ち、キスをした。照れる柳卿卿は、明日の旅のことを考え、早く休むように促す。左経綸は柳卿卿を自分の膝の上で寝かせ、一晩中座っていた。翌朝、洞窟を出る前に刺客の声を聞きつけた左経綸は、彼らを待ち伏せしていた場所に誘い込み、捕らえた。姚州の流民が無事に回復したと知り、二人は安堵する。左経綸が誰かにこんなにも優しく接するのを初めて見た巴九は、気を利かせて馬が足りないと言い、二人を同じ馬に乗るように仕向けた。
街に戻ると、巴九は左経綸の身を案じ、柳卿卿に屋敷まで送るよう頼む。柳卿卿が左経綸を屋敷に送り届けると、長公主は旅の途中の警護に対する感謝を述べ、宴を設けることにした。柳卿卿は沈飛揚に会いに行こうとしていたが、長公主と左経綸の熱心な引き留めに加え、沈飛揚も宴に呼ばれた。
名のある刺客を捕らえたことに、黒幕は激怒するも、左経綸の罠だと気づいていた。巴九は、刺客が使っていた矢が左経綸が赴任した時に使っていたものと同じだと気づき、左経綸も大胆な黒幕の正体に頭を悩ませる。
長公主は柳卿卿のために部屋を用意し、入浴後には美しい衣装と装飾品を用意させた。柳卿卿は戸惑いながらも、それらを身につけた。豪華な衣装をまとった柳卿卿を見て、左経綸は目を奪われる。長公主は豪華な食事を用意し、柳卿卿のために自ら花椒燉鶏を作り、皇帝から賜った酒まで出した。
柳卿卿と左経綸の姿が見えず心配していた沈飛揚と錦萱は、客の噂話から二人が戻り、左経綸の屋敷にいることを知る。長公主と柳卿卿は酒を酌み交わし、柳卿卿のような美しい娘が欲しいと語る。後庭に一人でいる寂しさを感じている長公主は、柳卿卿にしばらく屋敷に滞在して欲しいと願う。柳卿卿は少し迷うものの、承諾した。夕食後、左経綸は柳卿卿に解酒湯を届ける。そこに到著した錦萱と沈飛揚は、柳卿卿が屋敷に滞在すると聞き、沈飛揚は落胆し、桃花村へ戻ることにする。錦萱は過去の出来事を持ち出し、沈飛揚に本当に自分の気持ちに気づいていないのかと問い詰め、手を握り告白する。
第13話の感想
第13話は、左経綸と柳卿卿の関係が進展する重要な回でした。危険な旅を経て、二人の距離はぐっと縮まり、山洞での雨宿りシーンは特に印象的です。柳卿卿が左経綸の口元を拭う仕草や、戸惑いながらも受け入れるキスシーンは、二人の想いが通じ合った瞬間を感じさせ、見ているこちらもドキドキさせられました。
また、左経綸の知略と行動力も際立っていました。偽の天香血斛を用意し、刺客を待ち伏せで捕らえるなど、冷静な判断と機転で危機を乗り越える姿は、まさにヒーローといった印象です。巴九のさりげないアシストも見逃せません。二人の関係を応援するような言動は、微笑ましく、今後の展開にも期待を持たせます。
つづく