あらすじ
第17話は、波川将軍が左経綸の父との過去の確執と金銭問題のために自らの前途を棒に振り、ついには左経綸の父を殺害してしまうという衝撃的な展開を描いています。波川将軍の脅威にさらされた左経綸は、巴九と薛蒙の助けを借りて辛くも逃亡し、将軍の悪事を暴くことに成功します。しかし、波川将軍は巧妙に逃げおおせてしまいます。
この事件によって、左経綸の父の死の真相が明らかになり、長公主は左経綸に対し、父の魂を慰めるためにも波川将軍を捕らえるよう励まします。
一方、沈飛揚は錦萱への想いを告白し、左経綸からも認められます。
そして、左経綸と柳卿卿の二人の関係にも試練が訪れます。柳卿卿は左経綸への理解と許しを示す一方で、それぞれの責任を果たすために二人は別々の道を歩まなければならないかもしれないという苦しい胸の内を明かします。左経綸は、二人の出会いは運命の導きだと信じ、決して離れたくないという強い想いを伝えます。
ネタバレ
波川将軍の悪事が露見し、柳卿卿、錦萱、沈飛揚は左経綸の危機を察知、決死の覚悟で救出に向かう。左経綸は尊敬する波川将軍の豹変ぶりに困惑する。波川将軍は、左経綸の父に治療費を握りつぶされ、恨みを募らせていたことを明かす。波川将軍は茶碗を割り、左経綸の殺害を命じるが、巴九が間一髪で駆けつけ、薛蒙の助力もあり左経綸は救出される。錦萱が張進忠を連れてきて波川将軍の罪の証拠を突きつけるも、波川将軍は煙幕を使って逃走。左経綸は直ちに後始末を指示し、巴九は左経綸への忠義を改めて誓う。
左経綸の父の仇が波川将軍だと判明し、長公主は波川将軍の逮捕を強く望む。私塩事件解決後、薛蒙は連城へ戻ることに。左経綸への柳卿卿の想いを察した薛蒙は、もし柳卿卿が左経綸を好きでなければ自分が求婚するつもりだったと告げる。姚州を去る前、薛蒙は過去の出来事を後悔していないか左経綸に問うが、左経綸は薛蒙の成長を目の当たりにした今、後悔はないと答える。
波川将軍とその家族は行方不明となり、左経綸は捜索を命じる。沈飛揚は左経綸に錦萱への想いを打ち明け、左経綸は錦萱を妹のように思っており、沈飛揚の真心に理解を示す。沈飛揚は錦萱への永遠の愛を誓い、錦萱も喜びながらも桃花村には戻らず、沈飛揚に姚州に留まるよう促す。
長公主主催の宴席で、柳卿卿の身分が話題に上がる。柳卿卿は両親が亡くなり、高齢の祖母と暮らしていると明かし、左経綸との将来についても考えていると答える。左経綸も同意するが、侍女の碧春が皇室御用達の紙を使っているのを不審に思う。
柳卿卿と左経綸は城壁で会い、桃花村への想いを語り合う。三ヶ月の約束が過ぎたが、柳卿卿は左経綸が姚州の民にとって必要不可欠だと理解し、彼を許す。二人は別れを決意。桃花村の民を想う柳卿卿は、桃花村へ戻り、全ての入口を封鎖するつもりだと語る。左経綸は別れを拒むが、柳卿卿は彼らの出会いは運命だが、別れもまた運命だと告げる。
第17話の感想
第17話は、波川将軍の悪事が暴かれ、様々な人間関係の転換点となるエピソードでした。これまで尊敬の対象であった波川将軍が、実は私欲のために左経綸の父を殺害した真犯人だったという衝撃の事実は、左経綸にとって大きな心の傷となったことでしょう。同時に、錦萱と沈飛揚の恋の行方が進展し、二人の未来への希望が垣間見える場面は、重苦しい物語の中で一筋の光となりました。
薛蒙の潔い身を引き方も印象的でした。柳卿卿への想いを秘めながらも、彼女の左経綸への愛情を尊重し、身を引く姿は切なくも美しいと感じました。彼の成長と成熟した対応は、視聴者にも深い感動を与えたのではないでしょうか。
つづく