あらすじ

第21話は、柳卿卿りゅうけいけい沈飛揚しんひようの助けを借りて左経綸さけいりんの支配から逃れようとする様子を描いています。左経綸さけいりんは厳重な警戒を敷いていましたが、柳卿卿りゅうけいけい沈飛揚しんひようは何とか接触し、脱出計画を立てました。この計画において錦萱は重要な役割を果たし、沈飛揚しんひようの自由を確保し、柳卿卿りゅうけいけいを安心させるために時折彼女を訪ねることを許可しました。

柳卿卿りゅうけいけいの体調が回復すると、彼女は沈飛揚しんひようと合流し、共に脱出を試みました。しかし、彼らの行動は左経綸さけいりんに察知され、阻止されてしまいます。

争いの最中、左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけい桃花村とうかそんへ戻るのを阻止するため、彼女を傷つけてしまい、結果として柳卿卿りゅうけいけいは命を落としてしまいます。この出来事は左経綸さけいりんを精神的に追い詰め、同時に長公主ちょうこうしゅの真の目的と波川将軍はかわしょうぐんへの憎しみが明らかになります。最終的に、長公主ちょうこうしゅは自らの手で波川将軍はかわしょうぐんを殺害します。一方、左経綸さけいりんは深い悲しみの中、柳卿卿りゅうけいけいの遺体を抱きかかえます。しかし、長公主ちょうこうしゅが去った後、彼が本物の桃花村とうかそんへの通行証を取り出したことから、物語にはまだ続きがありそうな予感が漂います。

ネタバレ

柳卿卿りゅうけいけい沈飛揚しんひようの説得でようやく薬を飲み始め、沈飛揚しんひようは彼女を連れ出そうとするが、左経綸さけいりんの厳重な警備によって脱出は不可能だった。沈飛揚しんひようは錦萱に助けを求めるが、錦萱は愛する人の前で苦しい選択を迫られる。左経綸さけいりんは屋敷に戻り、長公主ちょうこうしゅ柳卿卿りゅうけいけいに会った理由を問いただす。長公主ちょうこうしゅ左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけいを解放するよう促し、それがお互いのためだと主張する。彼女は目的を達成するまで諦めるつもりはなく、誰にも止められないと断言する。左経綸さけいりんは板挟みになり、柳卿卿りゅうけいけい長公主ちょうこうしゅを守る方法を模索する。

別院に戻ると、柳卿卿りゅうけいけいの容態は回復し、庭に座っていた。波川将軍はかわしょうぐんは自分の立場が危ういことを悟りながらも、不老泉を見つければ状況を打開できると考えていた。左経綸さけいりんは錦萱に沈飛揚しんひようを解放させ、監視下に置きつつ、柳卿卿りゅうけいけいの様子を見舞うことを許可する。柳卿卿りゅうけいけいの容態は快復に向かい、彼女は左経綸さけいりんに夕食を共にしようと誘い、彼から贈られた服に著替える。柳卿卿りゅうけいけいはこれまでの自分の行動で左経綸さけいりんに苦労をかけたことを詫び、左経綸さけいりんは誤解を解くことはできないものの、桃花村とうかそんを害するつもりはなかったと訴える。柳卿卿りゅうけいけい左経綸さけいりん桃花村とうかそんを害するつもりなら沈飛揚しんひように会わせないことを理解する。しかし、これは錦萱と沈飛揚しんひようの計略で、錦萱は侍衛を眠らせ、金娃きんわ左経綸さけいりんに迷香散を飲ませた。

城門の外で、錦萱は不器用に修理した桃花の簪を沈飛揚しんひように返し、桃花村とうかそんで運命の人と巡り合うことを願う。しかし、沈飛揚しんひようは桃花の簪の持ち主は錦萱以外には考えられないと告げ、既に心は決まっていると伝える。柳卿卿りゅうけいけいは無事に脱出し、沈飛揚しんひようと合流する。錦萱は涙ながらに見送る。すぐに左経綸さけいりんが目を覚まし、後を追う。

森の中で、波川将軍はかわしょうぐん長公主ちょうこうしゅ一行は柳卿卿りゅうけいけい沈飛揚しんひよう桃花村とうかそんの場所を明かすのを待っていた。左経綸さけいりんは錦萱と巴九は きゅうと共に駆けつけ、阻止しようとする。左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけいの鞭をものともせず、一歩一歩近づいていく。柳卿卿りゅうけいけい桃花村とうかそんに戻るのを阻止するなら自分を殺すしかないと脅す。左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけいの胸を剣で突き刺す。沈飛揚しんひようは駆け寄るが、気絶させられる。柳卿卿りゅうけいけい左経綸さけいりんが本当に自分を刺すとは思わず、桃花村とうかそんに戻るための令牌を壊す。左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけいを抱きしめ、泣き崩れる。彼は柳卿卿りゅうけいけいを守ろうとしたのであり、殺すつもりはなかったのだ。長公主ちょうこうしゅ波川将軍はかわしょうぐん柳卿卿りゅうけいけいの死を驚き、左経綸さけいりんは自決しようとするが、巴九は きゅうに止められる。長公主ちょうこうしゅは慌てて駆け寄り、波川は兵に包囲される。

柳卿卿りゅうけいけいが死に、左経綸さけいりんは絶望に暮れる。長公主ちょうこうしゅは不老泉が目的で、柳卿卿りゅうけいけいを害するつもりはなかったと主張する。しかし、左経綸さけいりん波川将軍はかわしょうぐんを連れてこさせ、波川将軍はかわしょうぐん長公主ちょうこうしゅからの手紙を持っていた。長公主ちょうこうしゅ波川将軍はかわしょうぐんに何も強要していないと主張するが、彼女の行動は柳卿卿りゅうけいけいを死に追いやった。長公主ちょうこうしゅは以前、左経綸さけいりん波川将軍はかわしょうぐんを殺して復讐するように言ったが、今は波川将軍はかわしょうぐんを殺しても心の痛みは消えないと言い、自ら波川将軍はかわしょうぐんを殺して夫の仇を討つ。長公主ちょうこうしゅは不老泉のことをこれ以上追求しないと宣言する。左経綸さけいりん柳卿卿りゅうけいけいの遺体を抱きしめ、悲しみにくれる。長公主ちょうこうしゅが去った後、彼は懐から本当の令牌を取り出す。

第21話 感想

怒涛の展開に息を呑む第21話。柳卿卿りゅうけいけい左経綸さけいりん、そして長公主ちょうこうしゅ、それぞれの思惑が複雑に絡み合い、悲劇的な結末を迎えます。特に左経綸さけいりんの取った行動は、視聴者を大きく揺さぶるものでした。愛する女性を守るためとはいえ、自ら彼女を手に掛けるという選択は、あまりにも残酷で、彼の苦悩がひしひしと伝わってきました。

柳卿卿りゅうけいけいは最後まで強く、凛としていました。自らの命を犠牲にしてまで桃花村とうかそんを守ろうとする姿は、彼女の責任感と覚悟の深さを物語っています。沈飛揚しんひようと錦萱の愛も胸を打ちます。互いを想い合う二人の気持ちは、この過酷な状況下でも決して揺らぐことはありませんでした。錦萱の涙の見送る姿は、彼女の沈飛揚しんひようへの深い愛情と、辛い決断を物語っています。

つづく