あらすじ
第五話では、左経綸と柳卿卿の婚礼が中心に描かれます。四月十八日の左経綸の就任日が近づくにつれ、彼は桃花村の伝統的な慣習に巻き込まれていきます。柳卿卿は左経綸に桃の花の簪を挿し、彼が桃花村の一員となり、そして彼女の運命の人であることを象徴しました。
一方、巴九は長公主に罪を認め、長公主は彼に左経綸を連れ戻して事態を収拾するよう命じます。婚礼の準備の最中、龍婆は錦萱が騒ぎを起こさないよう、沈飛揚に彼女の捜索を指示します。そんな中、左経綸は偶然にも桃花村の秘密の石門を発見し、脱出の機会があることに気づきます。
それでも、柳卿卿を前にした左経綸は、ここに残る意思を示し、生生世世の愛を誓います。しかし、左経綸は出口を探すことを諦めていませんでした。彼は柳卿卿の部屋で隠し通路を見つけ、石門へとたどり着きます。そして、彼が探索している最中、柳卿卿が突然戻ってきて、物語は緊迫した展開を迎えます。
ネタバレ
四月十八日、左経綸の就任式まであと三日。自宅で不安に駆られていた彼の元に、龍婆たちが訪れ、重大な発表があると告げる。左経綸は龍婆との直接対決を覚悟するが、柳卿卿は桃花村の習わしに従い、彼に桃花の簪を挿す。これにより、左経綸は桃花村の一員となり、柳卿卿の運命の人として、一生桃花村を離れることができなくなる。
一方、巴九は長公主の元へ行き、罪を告白する。十二歳から左経綸に仕え、忠誠を尽くしてきた彼を、長公主は見逃す。長公主は街に入った途端、多くの探子に気づき、巴九は韓福の仕業だと推測する。長公主は巴九に左経綸を連れ戻すよう命じ、自身は事態の収拾に尽力することを約束する。
左経綸と柳卿卿の結婚が間近に迫り、村人たちは祝いの準備を進める。左経綸は桃花村から出ることができず、柳卿卿も彼に想いを寄せているため、龍婆は二人の結婚を認める。そして、沈飛揚に錦萱を早く見つけるよう指示する。結婚式を控えて、錦萱による妨害は避けなければならなかった。沈飛揚は自分の部屋に戻ると、錦萱がそこにいるのを発見し、龍婆が来る気配を感じて彼女を隠す。龍婆は二人の結婚に沈飛揚が不満を抱いていると思い込むが、沈飛揚は柳卿卿を支える決意を表明する。
錦萱は洞窟での出来事を持ち出し、沈飛揚に食べ物を要求する。沈飛揚は彼女に逆らえず、要求に応じる。左経綸は桃花村の村人が石門から出入りしているのを偶然目撃し、外に出るための別の石門の存在に気づく。左経綸と錦萱は、その石門が龍婆の家に隠されていると推測する。結婚式の慣習に従い、二人は桃花村を散策し、桃花酒を酌み交わす。左経綸は桃花酒を味わいながら、初めて桃花村の景色を堪能する。柳卿卿は左経綸が自身の目的のために桃花村を離れることができると知りながら、自分のために残ってくれたことに感謝する。重苦しい雰囲気の中、柳卿卿は左経綸に自分の令牌を渡し、桃花村を去るように促す。しかし、左経綸は彼女にキスをし、ここに残りたいと告げる。桃花村に導かれ、柳卿卿の運命の人となったのは天意だとし、二人は永遠に一緒にいることを誓う。柳卿卿は感動するが、左経綸は密かに石門を探し続けている。
錦萱は龍婆と沈飛揚の食事に睡眠薬を混ぜ、夜に左経綸と共に龍婆の部屋に侵入する。脱出間際、沈飛揚が目を覚ます。錦萱は洞窟での一件を盾に沈飛揚を黙らせるが、沈飛揚は左経綸に柳卿卿を裏切れば命を奪うと警告する。桃花村で最も安全な場所は龍婆の部屋と柳卿卿の部屋だが、左経綸はこれまで柳卿卿の部屋に隠し通路を見つけることができなかったため、まだ捜索していない場所があると考える。そしてついに、柳卿卿の部屋に隠し通路を発見し、その先で石門を見つける。しかし、その時、柳卿卿が部屋に戻ってくる。
第5話の感想
第5話は、左経綸と柳卿卿の関係性が大きく進展する一方、それぞれの思惑が交錯し、緊張感が高まるエピソードでした。結婚を目前に控え、桃花村の美しい風景の中で二人の心が通じ合うシーンは、とてもロマンチックで印象的でした。特に、左経綸が柳卿卿にキスをするシーンは、彼の本心が垣間見え、視聴者を惹きつけました。
しかし、左経綸は依然として桃花村からの脱出を企てており、その行動は柳卿卿への想いと矛盾しています。彼が本当に柳卿卿を愛しているのか、それとも脱出のための方便なのか、彼の真意が分からず、今後の展開が気になります。
つづく