あらすじ
第1話では、タイムシャドウ映画の脚本家、唐馨が、長年密かに想いを寄せている社長、唐域の気を引こうと奮闘する様子が描かれています。唐馨は唐域が親友に好意を抱いていると勘違いし、二人の仲を取り持とうとしますが、事態は思わぬ方向へ進んでしまいます。
一方、唐域は優れたリーダーシップを発揮し、著作権問題で中断していたプロジェクトを迅速に処理し、アシスタントの高恆の行動に苦言を呈します。さらに、新進女優の周佳璐とのスキャンダルにも冷静に対処し、もう一人のアシスタントである高悟に事実関係の確認と対応を指示します。
唐馨はあの手この手で唐域に近づこうと試みます。ジムでの自撮り写真をSNSにアップしたり、共同で脚本を執筆しようと提案したり…その過程では気まずい場面や誤解も生じますが、最終的には唐域からプロデューサーへの起用を検討すると言われ、新たな希望を抱きます。
唐域自身も、家族から結婚を急かされたり、社内の人間関係に気を配ったりと、公私ともに様々な問題を抱えています。
ネタバレ
時光映画の脚本家、唐馨は、社長の唐域に4年以上片思いしている。彼の気を引こうとあの手この手で試みるも上手くいかず、ついには唐域が好意を寄せる親友への告白を応援する代わりに、仕事での連携関係を築くという奇策に打って出る。しかし、唐域は親友に振られても弱気になるどころか、持ち前のリーダーシップを発揮。撮影所の移転問題を迅速に解決し、アシスタントの高恆のおべっかにも釘を刺すなど、冷静沈著な対応を見せる。
当時、時光映画では二つの作品が撮影中だったが、一つは著作権問題で訴訟に発展してしまう。唐域は巨額の損失を覚悟の上で、プロジェクトの中止を決断。「これは原則の問題だ。原作の版権購入時にリスクを考慮すべきだった」と自らの責任を認め、責任感とプロ意識の高さを見せつける。
そんな唐域のプライベートにも注目が集まり、社員たちは彼の恋愛事情を噂する。新人女優の周佳璐は、唐域とのスキャンダルで知名度を上げようと画策するが、唐馨は見抜いて唐域に忠告。唐域はアシスタントの高悟に連絡し、周佳璐側に事実関係の確認と訂正を求め、火消しに奔走する。エレベーターの中で、唐馨は唐域に近づき、女性ものの香水の匂いがないか確認するという大胆な行動に出る。唐域は困惑を隠せない。
その後、地下駐車場で唐馨は自分の車が整備中だと嘘をつき、唐域の車の助手席に乗ろうとする。しかし、唐域は唐馨に運転をさせる。不慣れな車に戸惑い、唐馨は危うく事故を起こしそうになるが、何とか運転をこなし、事なきを得る。帰宅した唐域は、妹の唐叮叮から両親が彼の恋愛を心配していることを聞かされ、会社の株の話で母親を説得し、事態を収拾する。
翌日、唐馨は高恆が唐域に自分の嘘をバラすのではないかと心配し、朝食を買って高恆に賄賂を渡す。しかし、これが裏目に出て、唐域に高恆を口説いていると誤解されてしまう。一方、唐馨の小説『あなたに夢を一つ』の契約期限が迫っていた。編集長の陳は契約更新は難しいと見ているが、唐馨はこの作品への思い入れが強く、諦めきれない。
唐域に近づくため、唐馨はフィットネスクラブの年間会員権を購入し、トレーニング中の写真をSNSにアップ。唐域の目に留まるよう仕向ける。そして、唐域の休憩時間を見計らい、自分が納得のいく脚本を書いたら、唐域にプロデューサーを担当して欲しいと提案。少しでも彼と接する機会を増やそうとする。唐域はこの提案を検討すると答え、唐馨に新たな希望が芽生える。
第1話の感想
「ラブ♡クランクイン~こじらせ片想い~」第1話は、主人公・唐馨の片思いの切なさと、唐域の冷静沈著な姿が印象的なスタートとなりました。唐馨の唐域への想いは、応援するフリをして親友への告白を後押しするなど、少し行き過ぎているようにも見えますが、その一途な想いに共感する視聴者も多いのではないでしょうか。
唐域は仕事ができる完璧な男性として描かれており、問題解決能力の高さや責任感の強さが際立っていました。一方で、プライベートでは少し不器用な一面も垣間見え、今後の展開に期待を持たせるキャラクターです。二人の関係性がどのように変化していくのか、今後の展開が楽しみです。
唐馨の空回りする努力や、唐域のクールな対応など、コミカルなシーンも多く、テンポよく物語が進んでいくので、飽きることなく視聴できました。また、新人女優・周佳璐の登場や、唐馨の小説の契約問題など、今後の展開を匂わせる伏線も散りばめられており、続きが気になる終わり方でした。唐馨の片思いが成就するのか、それとも別の展開が待ち受けているのか、今後の物語に注目です。
つづく