あらすじ
第12話は、唐馨の小説盗作疑惑をめぐる騒動を描いています。プレッシャーに押しつぶされそうな唐馨を見て、陸之行は彼女に長期休暇を与え、実家に帰ってゆっくり休むように勧めます。実家では、唐域からの励ましのメッセージに温かい気持ちになり、父が丁寧に書き込んだ読書ノートに深く感動します。その後、唐域が株主総会で責任を負うと宣言したことを知った唐馨は、慌てて戻り、衝動的な行動を慎むよう説得しますが、唐域はすべてを解決すると断言し、唐馨には脚本創作に集中するよう促します。
調査の結果、『一念三生』の作者は唐馨の大学の同級生である孫潔萍で、おそらく唐馨の原稿を拾ったのではないかと判明します。唐馨と唐域は協力して、微博で声明を発表し、原稿を探すとともに孫潔萍との面会を呼びかけます。そしてついに証拠を突きつけ、孫潔萍に過ちを認めさせ謝罪させ、大江も『一念三生』との契約を解除します。
事件が一段落した後、チームは再び映画制作に打ち込み始めます。
ネタバレ
唐馨は小説の盗作疑惑で悩み、脚本の改稿作業にも集中できなくなっていました。陸之行は彼女に長期休暇を与え、リフレッシュするように勧めます。実家に帰省した唐馨を両親は温かく迎え、母親は彼女の失恋を、父親は彼女の気持ちを気遣います。唐域からも「ゆっくり休んで、残りは僕に任せて」とメッセージが届き、唐馨は心温まります。
父親は唐馨を部屋に呼び、自分が書いた読書ノートを見せます。数章ごとに感想を記したノートは、あまり学歴のない父親にとっては大変な努力でした。両親が自分のWeiBoを見て心配してくれていること、そして励まそうとしてくれていることに気づき、唐馨は涙を流します。
翌日、叮叮から電話で、唐域が株主総会でヒットを約束したことを聞かされ、唐馨は慌てて唐域の元へ戻ります。唐域の行動を心配する唐馨に対し、彼は「これは映画製作者、プロデューサーとしての判断だ。この作品は必ず話題になる。君のためだけではない」と告げます。
唐馨は少しがっかりしますが、それでも投資の失敗による影響を心配します。唐域は「大丈夫だ、僕の力と眼力を信じてくれ。心配なら脚本に集中して、あとは僕に任せて」と自信を見せます。
叮叮と霍辰東は食事中に、唐域が時光影業の名で唐馨を中傷するネット工作アカウントを全て訴えたことを知ります。徹底的に戦う覚悟のようです。彼らは現状を分析し、唐域は製作のスピードアップを指示します。ライバルの大江に勝つためです。唐馨は作品の核となるアイデアが夢から得たもので、他の人とは被らないと主張します。唐域も同意しますが、『一念三生』の発表は『做一個夢給你』よりも先であることは事実です。唐域は作者が唐馨の身近な人物ではないかと推測します。
調査の結果、『一念三生』の作者は唐馨と同級生の孫潔萍だと判明します。唐馨は彼女が自分の原稿を拾ったのだと確信し、ある大胆な計画を思いつきます。唐域は全面的に協力すると約束します。唐馨はWeiBoで原稿が見つかり、三日以内に整理すると発表し、『一念三生』よりも先に自分が創作したことを証明しようとします。唐域は霍辰東にこの情報を朱江にリークさせます。霍辰東は唐域と唐馨が仕掛けた罠に気づきます。
朱江は孫潔萍に接触しますが、彼女は唐馨が原稿を持っていないと主張します。しかし、朱江は不安になり、孫潔萍に原稿を公開するように要求します。これはまさに唐馨の狙い通りでした。その原稿は唐馨が紛失したものだったからです。
唐馨は孫潔萍と会う約束をします。孫潔萍は認めようとしないため、唐馨は証拠を提示します。それは尤歡がデザインしたサインで、紛失した原稿に書かれていたものでした。追い詰められた孫潔萍は、唐域が訴訟を起こそうとしていることを知り、唐馨に許しを請います。唐馨は同情し、唐域に訴訟を取り下げるように説得します。彼女は事を大きくしたくありませんでした。孫潔萍はWeiBoで謝罪し、大江は『一念三生』との契約を解除します。事件は収束し、彼らは映画製作に集中していきます。
第12話の感想
第12話は、これまで積み重ねてきた伏線が回収され、盗作疑惑がついに解決するカタルシスのあるエピソードでした。唐馨の苦悩、家族の温かさ、唐域の献身的なサポート、そして真相解明への緻密な計画と、様々な要素が巧みに絡み合い、見応えのある展開となっています。
特に印象的なのは、唐域の株主総会での宣言です。彼は愛する女性のためにリスクを負う覚悟を見せ、その強い意誌が視聴者の心を掴みます。単なる恋愛ドラマではなく、仕事への情熱、責任感、そして逆境を乗り越える力強さが描かれている点も本作の魅力と言えるでしょう。
また、唐馨の両親のさりげない優しさも心温まるシーンでした。言葉ではなく、行動で娘を励ます姿は、親子の深い絆を感じさせます。読書ノートのエピソードは、視聴者の涙を誘う感動的な場面でした。
つづく