あらすじ
第5話では、唐馨と周囲の人々との複雑な感情や仕事上の関係が描かれています。唐叮叮が唐馨に自分の正体を明かしたことは、唐馨にとって予想外のことでしたが、親友からの贈り物のおかげで気まずい雰囲気は和らぎました。
唐馨は小説「あなたに夢を」の著作権を陸之行に売却することを決意します。この決断は、唐域との微妙な関係を変えるだけでなく、会社の同僚たちの注目も集めました。唐域の旧友である陸之行は、唐域のちょっとした秘密を明かし、唐馨は唐域のことをより深く理解するようになります。
一方、唐域は妹の唐叮叮と霍辰東の関係を心配し、仕事では唐馨から契約更新を拒否され、無力感を抱きます。唐馨は自分の選択を貫き、作品が映画化されることへの期待は金銭的な報酬よりも大きいと表明します。
最後に、唐馨は父親に自分の結婚の心配は無用だと伝え、唐域はオフィスで一人、二人の過去を思い返し、心の中の葛藤と喪失感を露わにします。
ネタバレ
唐叮叮は唐馨に自分の正体を明かした。唐馨は驚きを隠せないが、友人が間に入り、贈り物で場を和ませた。一人になった唐馨は、唐域が自分の正体を知りながら契約を続けたのは、罪悪感からだと気づき、複雑な気持ちになる。
陸之行は唐馨に小説の版権契約の話を持ちかける。熟考の末、唐馨は契約を承諾する。喜ぶ陸之行は、大学時代の同級生である唐域の話を始める。彼は唐域を「酢豚」というあだ名で呼んでいたらしい。唐域が得意とする「リス型の揚げ魚」の話を聞き、唐馨は唐域が料理する姿を思い出す。
唐叮叮は変装して霍辰東と会う。互いに好意を抱いているものの、それを口にはしない二人。唐域は霍辰東の性格を心配し、叮叮に近寄らないよう警告していた。しかし、二人が食事に行ったことを知り、ボクシングの練習と称して霍辰東を痛めつける。
唐域が「夢を君に」の契約更新を考えているという噂が広まり、脚本部の同僚たちは我先にとチーフライターの座を狙う。しかし、杜マネージャーから唐馨が作者だと明かされると、皆は唐馨に祝いの言葉を述べる。唐馨は時光との契約更新を拒否し、映画化してくれる別の会社を見つけたことを宣言する。この話を聞いた唐域は激怒する。
唐馨はWeiBoで「夢を君に」の映画化を陸之行に託したことを発表する。ファンたちは早速、陸という人物を探し始める。唐域は会議で「開局」の脚本募集について触れ、唐馨が手を挙げないのを見て彼女を責める。しかし、唐馨は堂々と仮論し、唐域は怒りをぶつけられない。会議後、唐域は唐馨を呼び出し、契約しない理由を問いただす。契約すれば映画化も検討すると伝えるが、唐馨は既に4年も待たされたと仮論し、唐域が自分と作品を軽視していると感じていると告げる。
唐域は唐馨を軽視していないと弁明する。「不向き」と「軽視」は違う意味だと説明し、「開局」の問題が解決した今、「夢を君に」の契約更新と映画化を検討していたと話す。しかし、唐馨の気持ちは変わらない。
唐域は高恆に唐馨の契約相手を調べさせる。陸という人物だと聞いた社員たちはその人物を詮索する中、陸之行自ら名乗りを上げ、契約を発表する。彼は唐馨に契約金の増額を提案するが、唐馨は金額よりも映画化を重視し、時光と同じ金額で構わないと答える。
父親からビデオ電話がかかってくる。娘の結婚を心配し、公園の婚活コーナーに出かけたという。唐馨は自分のことは心配ないと伝える。一方、唐域はオフィスで唐馨との日々を思い出し、胸を締め付けられる。社員たちの唐馨の話に苛立ち、暗い顔でオフィスを出て行く。
第5話 感想
第5話は、唐馨と唐域の関係に大きな変化が生じた重要な回でした。唐馨の正体が唐域に知られたことで、二人の間に微妙な空気が漂い始めます。唐域は罪悪感からか、唐馨に対して優しく接しようとしますが、唐馨はそれを素直に受け取れません。彼女は唐域に軽視されていると感じ、そのことが二人の溝を深めていきます。
特に、唐馨が新作の版権を唐域の会社ではなく、陸之行の会社に売却したことは、二人の関係に決定的な亀裂を生じさせました。唐域は唐馨の作品を高く評価していながらも、会社の経営状況を優先してしまい、結果的に唐馨の信頼を失ってしまいます。唐馨の「4年も待たされた」という言葉には、これまでの唐域の態度に対する彼女の不満が凝縮されていました。
つづく