あらすじ
第18話は、張小敬の救出劇と李必の何執正への救援要請を中心に展開します。檀碁は歌姫に巧妙に扮装し、姚汝能と協力して林九郎の玉佩を利用し右驍衛官署へ潜入、囚われの張小敬の救出を図ります。趙参軍の突然の変節や姚汝能による趙参軍への気絶攻撃など、紆余曲折を経ながらも、張小敬は気絶した趙参軍を人質に取り牢に放火、脱出を試みますが、直後に崔器率いる一隊に遭遇します。
一方、李必は楽遊原へ向かい何執正に助けを求めますが、何府の様子がおかしいことに気づきます。使用人は解雇され、何孚は靖安司の官印を盗んだことを認めた上に、李必に毒を盛ります。目を覚ました李必は王老頭も毒を盛られているのを発見し、何孚の正体が陳刺史の息子であること、そして彼の真の目的が林九郎の排除であることを悟ります。何孚に殺されそうになった李必は死んだふりを装って逃げ延びます。
ネタバレ
李必は楽遊原へ向かう道中、子供たちが何執正の詩を歌うのを聞き、不安を覚える。姚汝能はひそかに聞染を牢に入れた。手柄を立てようという魂胆だ。檀碁は趙参軍の小名が趙七郎だと突き止め、歌姫に扮して平康坊へ潜入。林九郎の通行証を偽造し、張小敬を救出するため、姚汝能に協力を求める。姚汝能は危険を冒したくないと渋るが、檀碁に挑発され、共に動くことに同意する。
程参は牢の中で元載と王蘊秀に食べ物を要求し、王蘊秀は怒って元載を罵る。檀碁は姚汝能に救出計画を詳しく説明し、林九郎の玉佩を使って右驍衛を威圧するつもりだ。姚汝能は檀碁の周到な計画に感心する。
李必は何執正の別荘に到著するが、使用人たちは既に解雇されており、残っているのは何孚と王翁だけだった。何孚は、何執正は客には会わないと言い、李必が靖安司の官印を取りに来たと勘違いする。何孚は官印を盗んだことを認め、李必に風邪薬を渡す。それは東宮から貰ったものだという。李必は薬を確認した後、服用する。何孚が去った後、李必は丹药を拾い集めている何執正を見つけ、張小敬を助けてくれるよう懇願する。何執正は危険を冒すことを拒否し、灯会の安全と国の安定が損なわれると主張する。李必は郭利仕に助けを求めようと決意する。その時、窓の外に覆面の黒衣の男が盗み聞きしている。
檀碁と姚汝能は右驍衛の官署に到著する。衛兵は厳しく検査するが、檀碁は趙参軍と会う約束があると主張し、林九郎の玉佩を見せる。さらに姚汝能が自分は太子の人間だと告げると、趙参軍は恐れ多くも怠慢できず、二人を中へ通す。檀碁は林九郎の名を使って趙参軍を褒め、張小敬を連れ出すことを要求する。趙参軍は最初は同意するが、その後、考えを変え、甘守誠の署名入りの文書が必要だと主張する。檀碁はまず張小敬に会うことを提案し、趙参軍は同意する。檀碁は獄卒を追い払い、縄を解こうとするが、張小敬は女を人質にすることを拒む。趙参軍が疑い始めた時、姚汝能は趙参軍を気絶させる。
李必は目を覚ますと、薬に毒が入っていたことに気づく。王翁は何孚に毒を盛られていたのだ。王翁は、何孚は傻子ではなく、陳刺史の息子であり、今夜、仇敵である林九郎を排除しようと企んでいることを明かす。何孚が口封じに戻ってくると、李必は死んだふりをして逃げ出し、馬を奪って逃走する。
一方、張小敬は牢に火を放ち、気絶した趙参軍を人質に逃走を図る。しかし、牢を出たところで崔器の一行と鉢合わせる。
第18話の感想
第18話は、まさに息もつかせぬ展開でした。それぞれの登場人物の思惑が複雑に絡み合い、緊張感が画面越しにも伝わってきました。特に印象的だったのは、檀碁の機転と行動力です。偽造通行証や林九郎の玉佩を利用した大胆な策略、そして、張小敬救出への強い意誌には感服させられました。姚汝能も、最初は消極的でしたが、檀碁の勢いに押され、最後は協力する姿に人間味を感じました。
一方、李必は窮地に立たされます。何執正の別荘で何孚の真の目的を知り、命からがら逃げるシーンは手に汗握るものでした。何孚の裏の顔、そして王翁の告白は衝撃的でした。これまで穏やかに見えていた人物の豹変ぶりに、物語の奥深さを感じます。
つづく