ストーリー
大夏国の皇女であり摂政でもある李蓉(リー・ロン)(趙今麦/チャオ・ジンマイ)と宰相の裴文宣(ペイ・ウェンシュアン)(張凌赫/チャン・リンホー)は、夫婦でありながら前世の誤解から愛憎劇を繰り広げ、命を落としました。しかし、二人は奇跡的に出会い頃の若い時代へと転生します。
今世では、前世の悲劇を回避し、殺される運命を変えるため、陰謀の真相を共に追究することを決意します。前世の誤解を解き、仇敵から親友へ、そして親友から恋人へと二人の関係は変化していきます。
このドラマ『度華年 ThePrincess Royal』は、墨書白の小説『長公主』を原作とし、「もし時間を巻き戻せるなら、私たちの人生はどう変わるのか」というテーマを描いています。宮廷内の権力争いよりも、二人の感情の機微や人生の選択に焦点を当て、「選択」と「信頼」を物語の中心に据えています。
制作陣は、20歳の頃の李蓉を演じられるよう、00后世代の趙今麦を主役に抜擢。裴文宣役の張凌赫も、本来のスケジュール調整が難しかったにも関わらず、制作陣の熱意によってキャスティングが実現しました。
魏晋風の衣装は922着、小道具は800点以上が制作され、横店にある数万平方メートルのセットには500以上のシーンが緻密に構築されました。2023年10月12日にクランクインし、2024年2月18日にクランクアップ。撮影中には横店では十年ぶりの大雪に見舞われるというハプニングもありました。
本作は、斬新な転生設定や美しい魏晋風のビジュアルだけでなく、現代的な恋愛観、結婚観、価値観も織り交ぜられています。陰謀の真相究明と宮廷闘争という二つの筋書きを軸にしながらも、登場人物たちの感情の交流や人生の探求に重きを置いています。爽快な復讐劇ではなく、互いに惹かれ合い、真実の愛を求める人間ドラマとして描かれています。
各話あらすじ(全40話)
- 36 - 40
- 31 - 35
- 26 - 30
- 21 - 25
- 16 - 20
- 11 - 15
- 6 - 10
- 1 - 5
40話(最終回)
第四十話は、宮廷闘争のクライマックスと結末を描いています。李蓉は裴文宣と無事に合流し、秦臨が蕭肅を排除し、その軍隊を掌握したことを知ります。
一方、寝宮では蘇容卿が皇帝に玉璽を渡すよう迫り、手に入れた後、逃亡を図ります。しかし、裴文宣に追跡され、その最中、柔妃が皇帝を刺します。柔妃は矢に射抜かれ命を落とし、華楽公主は精神に異常をきたします。
裴文宣と蘇容卿は未央宮で死闘を繰り広げ、最後は裴文宣が勝利します。蘇容卿は李蓉に愛を告白した後、火中で自尽します。皇帝は崩御する前に李川に国を託しますが、李川は隠遁を選び、李蓉を監国長公主に任命し、国政を委ねます。
三年後、李蓉は大夏初の女帝として即位し、裴文宣と再婚、共に国の繁栄に尽力していくのでした。
39話
第39話は、宮廷クーデターの緊迫した状況を描いています。監国長公主である李蓉は、蘇容卿、蕭明、柔妃らが太子李川を排除しようと「清君側」を名目に蜂起したことに対し、聖旨を読み上げ、皇帝が健在であることを明らかにしました。そして、今回の挙兵は謀反の大罪であると断言します。この言葉に一同は躊躇し、もし皇帝が生きていれば、自分たちの行動は一族滅亡の禍を招くことを悟ります。
蘇容卿と李蓉は対峙し、二人の会話にはかつての情愛の思い出と、現在の立場に対する無念さが入り混じります。蘇容卿は、世家が全ての諸悪の根源ではないと主張し、無実を訴えます。一方、李蓉は、世家が民衆から搾取し、軍資金を横領して国庫を空虚にしたと非難します。
裴文宣は軍を率いて城を攻め、李蓉を人質に取って宮廷を脅迫しようとしますが、蘇容卿の介入により失敗に終わります。最終的に裴文宣は捕らえられ、李蓉は大殿に閉じ込められるという、劇的で緊迫感あふれる展開を迎えます。
38話
第38話は、蘇家と裴家の内部権力闘争、そして華京の宮廷クーデターを中心に展開します。
蘇容卿は蘇閔之に薬を飲ませ操り、家長の証である家令を手に入れ、家 affairs を掌握し始めます。同時に一族に命じ、城外に兵を集結させます。
一方、裴文宣は祠堂にて叔父の裴礼賢と家令を巡り争い、最終的には脅迫によって家令を奪取し、裴家の軍権を掌握します。
同じ頃、李蓉は蘇容卿が蘇家を掌握し挙兵の準備をしているという知らせを受け宮廷に戻り、皇后による皇帝暗殺の企てを阻止します。李蓉は蘇容卿の陰謀を暴露し、皇帝から持ちかけられた皇位譲渡の申し出を拒否し、不義は行わないと表明します。父である皇帝の猜疑心に対し、李蓉は自ら懐妊していることを明かし、皇帝の態度は幾分和らぎます。最終的に皇帝は李蓉に代理で朝議に出席させ、玉璽を託します。
37話
第37話は、李蓉と李川の深い心の交流を描いています。裴文宣に付き添われ、負傷した李川を見舞った李蓉。二人は屏風を隔てて思い出を語り合い、李蓉は李川が本来は善良で、環境によって冷酷になってしまったのだと気付きます。李蓉は、李川が将来、父皇のように冷酷になるかもしれないと不安を口にし、そうなった場合、自分はどうすればいいのかと問いかけます。李川は、もしそれが自分の未来なら、今すぐ命を絶つと断言します。
その後、李蓉は李川に西北の情勢を伝え、華京を去って二度と戻らないことを決意します。そして、督察司を李川に託し、人々の心に不信感を抱いていることを吐露します。
一方、柔妃や蘇容卿らの政治的な駆け引きも描かれています。また、裴文宣と李蓉は、共に未来に立ち向かう決意を固めます。
最後に、上官雅が李蓉を見送りに来ます。二人はわだかまりを解き、和解します。そして、裴文宣は一族の危機に立ち向かう準備を始めます。
36話
第三十六話は、蘇家と皇室の複雑な関係性を軸に、蘇閔之が蘇容華への追放命令を撤回した時点から、李川が即位した後の一連の政治的変動までを描いています。
蘇容華は、廃太子となった李川の復位を支援するため、蘇家の出兵を後押ししました。この決断が、最終的に李川の円滑な即位へと繋がりました。しかし、即位後の李川は、北方の戦乱、南方の水害、そして豪族による食糧の買い占めといった難題に直面します。彼の強硬な政策は、地方豪族の不満を招き、三年にも及ぶ反乱を誘発しました。
李蓉は李川を説得しようと試みますが、聞き入れられず、自身は精神的に追い詰められてしまいます。一方、上官雅は重圧の中で懐妊します。秦妃の死後、李川の行動はさらに過激化し、上官家をほぼ滅ぼし、蘇家にも拷問を加えるなど、暴虐の限りを尽くしました。
朝廷は不安定な状態に陥り、寒族が台頭する中で、李川は修仙を選び、休戦を宣言します。李蓉と裴文宣が共同で摂政を務めるようになり、大夏はようやく十年間の休養生息の時を迎えます。
十年後、情勢は再び変化します。李蓉は李川が皇帝の座にふさわしくないと判断し、各勢力はそれぞれの立場を再評価し、新たな挑戦への準備を始めます。
35話
第35話は粛王府と李誠の生死を巡り、複雑な宮廷闘争と登場人物たちの関係性を浮き彫りにしています。李誠が毒に倒れた後、柔妃は自身の権力を守るため、蕭明の進言を受け入れ李誠の替え玉を立てることにし、さらに李誠の遺体を処理して情報を隠蔽しようと企みます。この行動は、蕭家が蘇容卿の運命と深く結びつくことを意味します。
一方、蘇容卿は裴文宣に追われるも命拾いし、長公主・李蓉は裴文宣に自分が毒を盛られた事実を告白します。彼女は全ての人間への失望を露わにし、これからは自分のために生きると決意を表明します。裴文宣は李蓉に秘密を共有したいと告げます。
また、蘇容華は弟の蘇容卿に太子暗殺を企てたのかと問いただし、蘇容卿は蘇家の未来に関する夢について語ります。
最後に、裴文宣と蘇容卿の回想を通して、蘇容華と上官雅の叶わぬ恋物語、そして上官雅が最終的に家のしきたりから逃れられなかった運命が語られます。この回は、権謀術数の裏に隠された人間性と複雑に絡み合った感情を深く描いています。
34話
第34話は、李川の治世における権謀術数と争い、そして彼の死後における複雑な権力継承の様相を描いています。
李川はかつて、自らの地位を固めるため、世家や蘇氏一族を大勢粛清し、宮廷内部に不穏な空気を漂わせていました。退隠後、実権を握ったのは李蓉でしたが、李川は彼女を信用せず、毒を盛ります。
死期が迫る中、李川は裴文宣に新帝・李平を補佐し、世家に対抗するように命じます。一方、蘇容卿は李川を廃し、新帝・李誠を傀儡として操ろうと画策していました。蘇容卿は李蓉に毒殺の真相を明かさず、李信の出生の秘密を暴露します。粛王が毒を盛られ危篤に陥る中、李蓉は李川への依存から脱却することを決意し、上官家と手を組み、傀儡の皇帝を擁立しようとします。
裴文宣は李蓉の懐妊を知り、喜びと同時に不安を抱きます。そして、蘇家の兄弟は刺客に囲まれます。
33話
第三十三話は、宮廷内の権力争いと登場人物たちの複雑な感情のもつれを中心に展開します。蘇容華は上官雅に会えず落胆しており、さらに上官雅の推薦によって藺飛白が貴族社会での地位を向上させていることが、彼女の苦悩を深めています。冬嬉の日にようやく上官雅に会うことができた蘇容華ですが、藺飛白の存在が彼の心に影を落とします。舞獅の競技では、弟に代わり蘇容卿が藺飛白と対決します。二人の戦いは単なる技の競い合いではなく、背後にある権力闘争の縮図でもありました。
その最中、謝春が毒に侵され意識を失いますが、香囊に入っていた解毒香のおかげで一命を取り留めます。続いて李蓉が何者かに襲撃され、刺客から逃れる際に崖から転落してしまいます。蘇容卿は彼女を救うため、後を追って崖を飛び降ります。そして二人は洞窟の中で出会い、李蓉は実の弟である李川に命を狙われていたことを知ります。実は李川は、李蓉が紹介した錬丹師の真意を誤解し、自分を排除しようとしていると思い込んでいたのです。
32話
第32話は、宮廷内の権力闘争と登場人物たちの複雑な感情関係を中心に展開します。柔妃は息子の皇位を守るため、娘の華楽を通して蕭家に情報を伝え、謀反を企てますが、蕭明は一族の安危を考え、直接応じることなく皇帝に密告します。李川は皇帝の選択を迫られた際、毅然として母と姉の味方につき、家族への揺るぎない愛情を示します。一方、李蓉は転生を経て過去の悲劇を予知し、裴文宣と共に難を逃れようと計画します。皇后もまた我が子のために脱出経路を用意しており、母性愛の偉大さが描かれています。さらに、藺飛白は謝家の支持を得るため政略結婚を検討し、上官雅は一族の利益のために蘇容華への想いを断ち切ります。物語全体を通して、宮廷内外の権力の変遷と登場人物たちの運命の波乱が描かれています。
31話
第31話は、朝廷内の権力争いを中心に展開します。皇帝は内憂外患の窮地に立たされており、裴文宣は皇帝の病状が悪化していることを深く理解し、粛王を擁立して寒門の出世の糸口としようと画策します。柔妃は裴文宣を利用して名門貴族の子弟たちの動向を探り、懐柔することで、自らの勢力拡大を図ります。科挙試験の実施に伴い、柔妃は朝廷内で着実に勢力を蓄え、寒門と手を組んで新たな勢力を形成していきます。
しかし、七大姓は長公主の擁立に動き出し、李蓉はその意図を見抜き、柔妃の野心が脅威となる可能性を彼らに警告します。その後、李蓉は名門貴族と結託し、朝廷で柔妃を弾劾、数々の罪状を暴露します。皇帝は柔妃を庇おうとしますが、朝臣からの糾弾の声に押され、ついに柔妃を牢獄に閉じ込めるよう命じます。
御書房で皇帝から痛烈な叱責を受けた柔妃は、絶望の淵に沈み、必死に許しを請いますが、聞き入れられません。華楽が見舞いに訪れた際、柔妃は娘に二つの選択肢を与えます。皇室の争いから遠ざかるか、あるいは危険を冒して運命を変えるか。この回は、宮廷闘争の残酷さと非情さ、そして登場人物たちの複雑に絡み合う感情を深く描き出しています。
30話
第30話は、柔妃が科挙不正事件を処理する様子を中心に、様々な勢力との複雑な関係性を描いています。
まず、蘇容卿が明楽宮を訪れ、柔妃が陥れられたことを指摘します。侍女の進言もあり、柔妃は蘇容卿との協力を継続することにしました。
一方、裴文宣は柔妃を補佐し不正事件の調査を命じられます。彼は関係する名家に対して断固とした行動を取り、正義感あふれる姿を見せますが、同時に権力者たちの仮感を買ってしまいます。
柔妃は権力の恐ろしさを改めて認識し、事態の収束を図ろうとします。裴文宣を通して受験生たちに替え玉事件の追及を諦めるよう説得を試みると同時に、吏部尚書である王厚文を逮捕させ、見せしめとしました。
しかし、これらの行動は予期せぬ事態を招きます。蘇容卿は裴文宣を「目上の者に逆らう」という罪で刑部に投獄してしまいます。李蓉は裴文宣を救うため、一途な姫君を装い行動を起こします。そして、名家からの非難と王厚文の屈しない態度に直面した柔妃は、ついに皇帝に全てを報告し、王厚文の愛鳥を丁重に扱うことを約束しました。
29話
第二十九話は、柔妃と李蓉の権力争い、そして科挙不正事件の勃発を中心に展開します。
崔玉郎の献策を受け入れた柔妃は、李蓉の訴えに対する仮応を巧みに利用し、皇帝の李蓉への不信感を増幅させました。結果、李蓉は督察司の職を辞し、後任に粛王を推薦せざるを得なくなります。これにより、柔妃と粛王は権力争いにおいて優位に立ちます。
しかし、科挙の合格枠を奪われたと訴える書生たちが不正の徹底調査と科挙製度改革を求めて立ち上がったことで、柔妃と粛王は大きな試練に直面します。この事件は、朝廷内部における名門勢力の弊害を露呈するだけでなく、柔妃に学生たちの要求への対応を約束させることとなり、彼女は苦境に立たされます。
一方、裴文宣は太子を守るために行動を起こし、その後李蓉に謝罪します。二人の関係はさらに深まり、李蓉は裴文宣と会うためにひそかに近隣の屋敷を購入します。
28話
第28話は、李蓉と崔玉郎の複雑な関係を中心に展開します。蕭平章の悪事を暴くためには崔玉郎しかいないと考えた李蓉は、彼に柔妃の側近に潜入するよう指示し、毒薬を用いてその忠誠を確保しました。裴文宣の策略によって崔玉郎は窮地に陥りますが、李蓉の指示に従い、皇帝に太子を弾劾するという大胆な行動に出ます。この一件は朝廷に大きな波紋を広げ、崔玉郎自身も罰を受けますが、各勢力の注目を集めるという目的は達成されます。
李蓉は崔玉郎の行動を利用して柔妃を欺き、同時に蘇容卿の行動に困惑を示し、宮廷闘争における知謀と複雑な人間模様を浮き彫りにします。
さらに、李蓉は太子・李川への支持と理解を示し、権力争いの中での彼女の立場と、人間味あふれる心情を垣間見せます。
27話
第二十七話は、蘇容卿の朝廷闘争における策略とその結果を中心に展開します。身の安全を守るため、蘇容卿は自ら全ての罪を被り、他の人々への巻き添えを避けようとします。皇帝は彼の過去の功績を考慮し、投獄は免れましたが、罷免の上、永不录用という処分を下しました。この一件に対し、蘇容華は弟の選択に複雑な思いを抱き、最終的に官を辞し、上官雅と共に争いから遠ざかることを決意します。一方、李蓉と裴文宣は、皇帝を欺くために離縁の芝居を打ちます。それと同時に、柔妃の毒殺計画が成功し、また蘇容卿の行動が原因で督察司の予算が削減され、地方の税負担が増加します。資金問題を解決するため、李蓉は密かに崔玉郎と会う約束をしますが、裴文宣に尾行されます。
26話
第26話は、李蓉と裴文宣の恋模様、そして彼らと蘇容卿との複雑な争いを中心に展開します。上元節の夜、裴文宣と李蓉は願い事をすることで互いの想いを深め合い、裴文宣は李蓉に純粋な愛を誓い、共に人生を歩むことを願うと伝えました。しかし翌朝の朝議で、裴文宣の首の引っ掻き傷が皇帝の目に留まり、呼び出されて尋問を受けることになります。裴文宣はこの機会を利用し、李蓉と離縁するつもりであることを皇帝にほのめかしますが、実際はこれは二人の策略でした。裴文宣は李蓉への想いが深く、簡単には諦めるつもりはありませんでした。
一方、蘇容卿は、裴文宣にとって李蓉への想いが弱点だと気づき、彼が本当に李蓉と離縁するとは考えませんでした。偽造されたお守りの筆跡が露呈した後、裴文宣は柔妃の背後にいる黒幕を暴くための計画を実行に移し始めます。李蓉は督察司を訪れ、弘徳に蘇容卿の罪を認めさせようとすると同時に、皇帝にもこの件を密告しました。蘇容卿はなんとか重要な証拠を隠滅しますが、弘徳が突然急死したことで事態はさらに複雑化します。最終的に、皇帝は蘇容卿に弘徳の子を引き渡すよう命じ、蘇容卿は身の潔白を証明するために調査を受ける意思を示しました。
25話
第25話は、李蓉と裴文宣の複雑な愛憎劇と、彼らが直面する政治的陰謀を描いています。蘇容卿はまるで全てを見通しているかのような行動で、李蓉と裴文宣の警戒心と疑念を呼び起こします。裴文宣は、李蓉への17年間の想いに確信が持てず不安に駆られますが、李蓉は彼を優しく慰めます。李蓉は弘徳道人の正体が逃亡犯の王才善であることを暴き、皇帝に働きかけて弘徳を牢獄に閉じ込めます。一方、柔妃は符紙事件を利用して皇帝に讒言し、裴文宣の官位を剝奪することで自らの地位を固めようと画策します。裴文宣はこれらの動きが自身の出世の道を脅かすものであると認識し、李蓉は打開策として婚姻関係の解消を提案しますが、これが二人の激しい口論に発展します。最終的に、数々の誤解や衝突を経て、裴文宣は李蓉が船を貸し切って夜遊びをしている場所を見つけ出します。船上では激しい対立と感情の爆発が起こりますが、最後は互いに本心を打ち明け、和解に至ります。
24話
第24話は、科挙による人材選抜と官界の権力争いを中心に展開します。裴文宣は金銭による奨励で受験者を募り、蘇容卿と競合します。蘇家は裴文宣の策に対抗するため、一方面では蘇丞相を招聘して陣頭指揮を執らせ、他方では密かに主考官の人選について協議し、科挙の主導権を握ろうと画策します。李蓉は裴文宣の地位向上に尽力し、吏部に彼を推薦します。吏部は最終的に裴文宣を補充採用リストに加え、吏部侍郎に任命します。この予想をはるかに超える昇進に、裴文宣は朝議の場で驚きのため失神してしまいます。
一方、蘇容卿は刑部尚書に任命されますが、この背後には朝廷の仮発を招き、皇帝に李蓉への疑念を抱かせる狙いがあります。柔妃は複雑な役割を担い、蘇容卿に好意を抱きながらも、彼が代表する名門貴族の利益には疑念を抱いています。最終的に、皇帝は柔妃がこの件に関与していたことを知り激怒し、裏切るなと警告します。柔妃はこれを恨みに思い、毒薬を用いた復讐を企てます。
23話
第23話は新春佳節を舞台に、様々な登場人物の人生模様と感情の揺れ動きを描いています。
藺飛白は李蓉の尽力により、流刑ではなく充軍となり、功績を挙げて汚名をそそぐ機会を得ます。出発の際、上官雅から一時的に借りていた葉子牌を贈り物と勘違いし、大切に保管することを約束します。
華楽公主は蘇容卿に楽譜の指導を依頼し、二人は楽しいひとときを過ごします。李蓉と裴文宣は駙馬府で佳節を共に過ごし、温かい家庭生活を垣間見せます。蘇家も祝祭の雰囲気に包まれ、蘇容卿は前世の悲劇を繰り返さないよう、家族を守ると心に誓います。
宮廷の宴では、『平川入陣曲』が李蓉、蘇容卿らによって演奏され、皇帝をはじめとする出席者から絶賛を受けます。李川は権力に対する新たな認識を持ち、裴文宣は李蓉への強い独占欲を見せます。
最後に、蘇容華と上官雅は互いに支え合うことを約束し、蘇の父は科挙の公正さを確保し、人材登用への準備を進めることを誓います。
22話
第二十二話は、李蓉が藺飛白と謝蘭清の父子関係の真相を暴くことに焦点を当てています。大殿にて、李蓉が藺飛白の身につけている証拠のペンダントを見せたことで、謝蘭清は疑問を抱き、藺霞との過去の恋情や、家柄の違いから一緒になることが葉わなかった物語が明らかになります。滴血認親によって謝蘭清と藺飛白の父子関係が確認されると、謝蘭清はそれを否定し、陰謀だと主張しますが、皇帝は裴文宣にこの事件の調査を命じ、最終的には裴礼明が裁判長を務めます。裁判の結果、謝蘭清は流刑に判決され、李蓉はその他多くの事件を処理します。同時に、李蓉は藺飛白を訪ね、彼が謝蘭清を助けた理由を知ります。この話はまた、裴文宣と李蓉の心の交流や、蘇容卿が李蓉の転生という秘密に気づき、彼女を取り戻そうと決意する場面も描かれています。
21話
第21話は、李蓉が愛情と権力の狭間で揺れ動く様子を描いています。上官雅は李蓉に対し、駙馬の裴文宣への想いに素直に向き合うよう説得しますが、李蓉は過去の宮廷での冷酷な現実や母の教えから、感情に踏み込むことを躊躇し、上官雅と口論になります。しかし、裴文宣と会った後、李蓉は自分の行動が真に自分を想う人を傷つけていることに気づき、裴文宣に謝罪し、考える時間を求めました。
裴文宣は大きな寛容さを見せ、公主府に泊まり、徐々に李蓉の信頼を得ていきます。それと同時に、柔妃は息子の粛王の利益のために蘇容卿と手を組みますが、裴文宣は柔妃が白玉簪の価格操作に関与していたことを暴き、皇帝から厳しい警告を受けさせます。そして最後に、李蓉は謝蘭清の反撃に備え、証拠を巧みに利用して大殿で藺飛白と謝蘭清の関係を暴露し、政治闘争における機智と決断力を見せつけました。
20話
第二十話の終盤は、李蓉と裴文宣の複雑に絡み合った感情の葛藤を中心に展開されました。李蓉は朝廷において黄金を提示するという手段を用いて、多くの汚職官吏を摘発し処罰することに成功、政治家としての果断さと知性を遺憾なく発揮しました。
一方、裴文宣は李蓉にサプライズを仕掛けようと、胡蝶峡に金鳥花の海を一面に作り上げます。しかし、李蓉はこれを貴族層への攻撃の一環だと誤解し、刺客への対策として待ち伏せを指示していました。二人が出会った後、裴文宣は李蓉にこの花畑を見せますが、直後に刺客の襲撃を受けます。戦闘の中で花畑は破壊され、裴文宣は負傷してしまいます。
この事件によって、裴文宣は李蓉への想いに疑問を抱くようになりました。自分の気持ちが理解されていないばかりか、弄ばれたとさえ感じ、最後は李蓉の元を去ってしまいます。李蓉は刺客への対応を続け、七星堂との連携を模索する一方で、裴文宣との関係における危機にも直面することになります。
19話
第19話は、李蓉が督察司の長官に就任した後、上官家との対話と協力を中心に描かれています。上官旭は現状に無力感を示す一方、李蓉は上官家ひいては国の腐敗した現状を変えたいと強く願っていました。そして、上官雅に家督を継がせることを提案し、上官雅も大夏を守るため、李蓉に協力することを承諾します。
督察司が正式に発足すると、李蓉は荀川を巡察使に任命し、西北地方へと派遣します。壮行会が開かれ、荀川は秦家、李蓉、そして友情への敬意を表明しました。秦臨は荀川の本当の身分を知り、心を痛めますが、荀川の決意は変わりません。太子である李川も荀川を引き留めようとしますが、葉いませんでした。
督察司は活動を本格化させ、多くの役人を摘発し、朝廷に波紋を広げます。裴文宣が刺客に襲われ負傷したため、李蓉は彼の元へ駆けつけ看病します。そして都を離れることを計画し、裴文宣も同行を決意します。
18話
第18話は、秦家の冤罪解決と李蓉と裴文宣の関係発展を中心に描かれています。
裴文宣は朝廷で秦家の冤罪を証明する証拠を提出し、秦家の人々を処刑から救いました。そして、軍資金横領事件の徹底調査を皇帝に願い出ますが、一部の官吏から反対を受けます。皇帝は最終的に裴文宣の功績を認めつつも、世家の勢力拡大に懸念を示しました。
一方、李蓉は秦家の救出に成功し、秦家からの支持を取り付けます。蘇容卿から愛の告白を受け、裴文宣への挑戦状を叩きつけられますが、李蓉は裴文宣を選び、二人の関係はより深まりました。しかし、蘇容卿は諦めず、柔妃の力を借りて李蓉の勢力を抑えようと画策します。
そんな中、李蓉は正式に督察司の長官に任命され、大きな権力を手にしますが、同時に多くの困難や重圧、特に上官旭一族からの抵抗に直面することになります。
17話
第十七話は、北燕の塔と李蓉をめぐる情感と政治の縺れを描いています。李蓉は北燕の塔で偶然にも皇帝と出会い、二人は過ぎし日を偲びます。皇帝は李蓉に対し、深い期待と同時に、現状へのやるせなさも吐露します。一方、上官雅は名簿から標的を選び、田中を陥れることで権力を得ようと画策します。
李蓉は、裴文宣の崖からの転落の知らせに深く悲しみ、彼がまだ生きていると信じ、周囲の慰めを拒絶します。蘇容卿は、この状況を利用して平楽公主に求婚しようとしますが、方針を変え、李蓉に求婚します。迫害から彼女を守るためです。李蓉は蘇容卿の告白に戸惑い、過去の辛い出来事を思い出します。
物語は、裴文宣が突然姿を現したことで大きく動きます。彼は、秦家の冤罪の真相を究明するために、自らの死を偽装していたことを明かします。緊迫した状況に、思わぬ転機が訪れたのです。
16話
第十六話は、李蓉が裴家の遺産問題に対処し、秦家の冤罪事件を調査することに焦点を当てています。
裴家の母が遺産を巡って混乱を引き起こす中、李蓉は裴文宣の妻として遺産を管理し、拓跋燕にその運営を委ねます。
そんな中、事件の証人が口封じされたという知らせが届き、皇帝は激怒し、貴族たちの横暴を嘆きます。李蓉は裴文宣と共に幽閉されている秦朗老将軍を訪ね、兵糧に砂が混ぜられていたことが敗戦の真相だと知ります。
真相究明を決意した李蓉は、裴文宣に当時の軍資金の輸送ルートを辿って証拠を集めるよう指示し、同時に荀川には秦家の保護と軍資金横領の証言を集めるよう命じます。
蘇容卿が刑部を率いて公主府を包囲するという圧力に直面した李蓉は、その真意を誤解し、徹底的に調査を続けると主張します。
最終的に、李蓉は朝廷で自ら杖刑と読経を願い出て、秦家事件の調査を続けるための時間稼ぎをします。
一方、裴文宣は外出先で刺客に襲われ、崖から転落し生死不明となります。
15話
第15話は、李蓉と裴文宣の関係を中心に描かれ、二人の深い愛情と、外圧に立ち向かう際の互いの支え合いが浮き彫りになっています。
李蓉は、裴文宣がいじめられているのを目の当たりにし、毅然とした態度で彼を守り、自ら彼の傷の手当てをしました。一方、裴文宣は李蓉を守るために強くなると誓います。
裴家は他の世家と結託し、李蓉の行為を皇帝に訴えますが、李蓉は朝廷で見事な対応を見せ、危機を回避することに成功します。裴文宣は母に一族内部の真実を明かし、母の目を覚まさせ、二人の関係を支持させるに至ります。
世家たちは督察司の撤廃を要求しますが、李蓉は知恵と戦略を用いて自らの地位を固め、裴文宣の母からも認められ、支持を得ます。雨の中、裴文宣が李蓉を屋敷まで送り届けるシーンは、二人の絆をさらに深めるものとなりました。
最後に、裴文宣と母は裴家に戻り、父の遺産を巡る争いに挑みます。これは、一族の未来のために奮闘する二人の姿を映し出しています。
14話
第14話は、李蓉と裴文宣の複雑な恋愛模様と、彼らが直面する官界の試練を描いています。李蓉が上官雅と会っている際、蘇容卿の話題が出たことで、裴文宣は嫉妬と不満を露わにします。しかし、二人は協力して書類を処理し、監察御史の温平を通して秦家の一件の真相を調査する計画を立てます。裴文宣は公平を勝ち取るために尽力する一方で、李蓉への深い愛情を示します。蘇容卿の李蓉への想いは兄に気づかれ、告白するよう促されます。一方、裴文宣は蘇容卿の存在をライバルとして意識し始めます。督察司の設立に裴文宣の一族が反対し、彼が不当な扱いを受けた時、李蓉は毅然とした態度で彼を守ります。裴文宣を非難した叔父たちを叱責し、裴母には子の保護という責任を果たすよう警告しました。そして、最後は裴文宣を支えながら裴府を後にします。この行動は、公主としての彼女の権威と、裴文宣への揺るぎない想いを示すものでした。
13話
第13話は、李蓉が自らの権力基盤を築こうと奮闘する様子を描いています。彼女は更なる権力を得るため皇帝の後ろ盾を求め、様々な人間関係や出来事を巧みに利用していきます。
名門貴族による牽製に対し、李蓉はいくつもの手を打ちます。裴文宣と共に皇帝に権限の付与を願い出る、秦真真に偽装死をさせて荀川と名を変え自分の護衛とする、そして秦家の冤罪を芝居によって世間に暴露し民衆の怒りを煽ることで皇帝に督察司の設置と捜査の許可を迫る、等です。
同時に、李蓉は蘇容卿との関係も整理します。このことに裴文宣は少なからず嫉妬心を抱きます。
12話
第12話は宮廷内の権力争いを軸に展開し、李蓉、裴文宣、李川らが複雑な状況下での策略と心情の変化を描き出しています。
李蓉と裴文宣は馬車の中で腹を割って話し合い、今後の協力を見拠えて関係改善を図ろうとします。朝廷では、太子の功績が認められないことを発端に、名門貴族と庶民出身者との間で激しい議論が巻き起こります。李川は謙虚な態度で将兵たちの功績を称えます。
李蓉と李川は選妃の宴と秦家の危機に際し、姉弟としての默契と支え合いを見せます。同時に、前世の経験が李蓉の決断に影響を与えていることも明らかになります。李川は秦真真への想いを明かし、秦家を陥れられることから守ると決意します。
そして、秦家の一件を処理するにあたり、皇帝は蘇容卿に刑部の捜査を監督させ、公正さを確保します。李川は独立監察司の設立を提案しますが、李蓉は事の重大さを鑑みて慎重な検討が必要だと考えます。裴文宣は李蓉のどんな選択も支持すると表明し、李蓉は歴史の繰り返しを避けるため、朝廷での地位を固めることに専念することを決意します。
11話
第十一話は七夕の後宮の宴と太子の妃選びを中心に展開します。皇后は太子にふさわしい妃を選ぶため宴を催し、適齢期の女性たちを多数招待しました。その中には香料の調合に長けた秦真真の姿もありました。李川は秦真真に想いを告白しますが、彼女は宮廷生活ではなく純粋な愛情を求めているため、理性的に断ります。一方、李蓉は妃選びを妨害するため宴に参加し、裴文宣と協力して結果に影響を与えようと画策します。上官雅は宮廷に入って寵愛を争う意思がないことをはっきりと表明し、李蓉はこれに安堵します。
妃選びは香袋の出来栄えを競う形で進められ、李蓉、秦真真、上官雅がそれぞれ上位三名に入ります。皇帝は秦真真に目を留めますが、彼女はあえて目立たないように振る舞います。最終的に、李蓉と裴文宣は誤解を解き、関係を修復します。そして秦真真は宮廷生活への嫌悪感をはっきりと伝え、李川を失望させます。
10話
第十話では、李蓉と裴文宣の大婚の夜における会話と行動が描かれ、かつて夫婦だった二人が今や盟友としての関係へと変化していく様子が描かれています。李蓉は裴文宣に対し、蘇容卿への想いと不安を吐露し、秦真真の入宮を阻止したい考えを明かしますが、裴文宣は彼女の提案をやんわりと断ります。
一方、李蓉は上官雅が賭博場「聚財館」にいるのを偶然見かけ、彼女とじっくりと話し合います。そこで、上官雅が家のために犠牲になろうとする覚悟と、これまでの皇后たちとは異なる奔放で自由な気質を持っていることを知ります。
また、皇帝が粛王を利用して士族を支援し、李川に対抗しようとしていること、皇后が李川と上官雅の縁談を画策しているといった政治的な駆け引きも描かれています。李蓉はこれらの出来事の裏に隠された権力闘争、そして弟の李川がその影響で性格が変わってしまったことに気づき、今後の政局の行方を案じます。
裴文宣は李蓉と碁を打ちながら彼女の話を聞き、雲燕公主の運命に触れ、李川が北伐統一を目指す真の動機、つまり李蓉が同じような悲劇に見舞われるのを避けたいという思いがあることをそれとなく示唆します。
9話
第9話は、李蓉と裴文宣の関係を中心に展開し、二人の複雑に絡み合った感情の繋がりを描き出しています。二人の生い立ちは大きく異なりますが、裴文宣は「闇サイト」構築のための資金援助を李蓉に求めました。この闇サイトは前世で李蓉の生活を支えていたため、彼女は裴文宣に不満を抱きながらも資金を提供します。会話の中で、裴文宣はやり直しても李蓉を守ると言い、李蓉は彼を誤解していたかもしれないと気づき始めます。
皇帝の意向に沿うため、李蓉と裴文宣は互いに惹かれ合っているように見せかけ、皇室は二人の結婚の日取りを決定します。裴家は婚約の知らせを受けて態度を一変させますが、裴文宣は自分の意思で決めたことだと主張し、李蓉を褒め称えます。結婚式の準備中、李蓉は婚礼衣装を選び、皇后に呼び出されて太子妃候補の上官雅の話を聞かされ、李蓉は心に一つの計画を立てます。
結婚式の前夜、李蓉は裴文宣のこれまでの努力を思い出し、彼の優しさに心を打たれます。結婚式当日、李蓉は裴文宣にぶつかり、前世で鳳冠が当たった時の出来事を再現させます。そして、鳳冠を外すように裴文宣を脅します。蘇容卿は傧相として婚礼に参列しますが、粛王の師を務めていることから複雑な心境を抱えています。李川は裴文宣に姉を大切にするよう忠告し、姉弟の純粋な愛情を強調します。こうして、李蓉と裴文宣は全ての儀式を終え、正式に夫婦となりました。
8話
第8話は、李川と秦真真の愛の行方とその政治への影響を中心に描かれています。 身分の低い秦真真は、家の勢力を頼りに太子側妃の座を得ますが、東宮に入った当初は冷遇といじめを受けていました。その後、裴文宣の助けを借りて徐々に李川の愛を勝ち取っていきます。しかし、李川の秦真真への深い愛情は、彼が帝位に就いた後、かえって彼女にとって重荷となり、最後は秦真真が美人の香の毒によって命を落としてしまいます。李川は深い悲しみに暮れ、性格も温厚なものから暴君へと豹変し、その治世は戦争ばかりで民衆を苦しめるものとなりました。
同時に、この話は裴文宣と李蓉の複雑な愛憎劇、そして楊家が直面する危機も描いています。楊家は敵国に通じたとして告発され、最終的に楊燁は罪を認め、楊婉は侍衛に刺し殺されてしまいます。宮廷闘争の残酷さをまざまざと見せつける展開です。
7話
第七話では、李蓉と裴文宣が秦家の隠棲する深山を訪れ、歴史の流れを変え、楊家の皇帝への反逆を未然に防ごうとする様子が描かれています。二人は、隠遁生活を送る秦臨を説得し、軍の指揮を執ってもらい、西北の防衛線を強化しようとしますが、秦臨は当初、彼らの要請を拒否します。一方、李蓉は楊家の陰謀を阻止する鍵となる帳簿を手に入れ、弟の李川を九廬山へ秦臨を説得に向かわせ、自身は大牢にいる殺人事件の容疑で取り調べを受けている裴文宣を見舞うなど、様々な手を打ち始めます。
李蓉は蘇容卿と協力し、兵部の帳簿を整理して楊家の軍資金横領の証拠を集め、拓跋燕を重要な証人として確保することに成功します。また、九廬山では李川が秦真真と出会い、二人の間に徐々に恋心が芽生え始めます。秦真真は李川のために兄に口添えをすることを約束します。そして、秦真真は裴文宣への想いは兄のような affection であり、婚約破棄は自分の本意ではなかったことを明らかにします。李蓉は、秦真真と李川の出会いがもたらすかもしれない未知の事態に、不安を抱くのでした。
6話
第六話では、楊一族の悪事の暴露と捜査を中心に物語が展開します。裴文宣は朝廷で楊家を厳しく糾弾し、皇帝の承認を得て監察御史に任命され、事件の捜査に加わります。李蓉はこの事件の主審を務め、蘇容卿と協力して重要な証拠を集めると同時に、拓跋燕の集会に潜入して帳簿を盗み出す計画を立てます。裴文宣と蘇容卿は過去の関係から緊張感が生じますが、一方で、裴文宣の李蓉への想いは任務を通して次第に深まっていきます。計画を実行に移す際、李蓉は帳簿の入手には成功するものの追手に襲われますが、蘇容卿に助けられます。裴文宣はこれに不満を抱きますが、花火を見物している最中に李蓉に告白します。一方、帳簿が盗まれたことを知った楊婉は、裴文宣を陥れる計画を企て、脅威を取り除こうとします。全体を通して、政治的闘争、複雑な恋愛模様、そして知略のぶつかり合いが描かれています。
5話
第五話では、裴文宣と皇帝の密談を中心に、楊氏が辺境で兵権を握り、軍資金で敵国に賄賂を送っているという陰謀が明らかになります。裴文宣は皇帝に、楊氏が戦わずして降伏し、敵国と通じている事実を告げ、自らの忠誠を示すため楊泉の暗殺任務を受けます。その後、李蓉公主は裴文宣に宝剣を同盟の証として贈り、楊氏事件の主審を願い出ます。一方楊家では、楊婉が裴文宣の受寵を知り、刺客を放って彼を襲撃しますが、失敗に終わり、逆に楊泉が殺されてしまいます。
裴文宣は任務を成功させ、皇帝に報告し、信頼を得ます。李蓉は父である皇帝から裴文宣との結婚について尋ねられると、巧みに対応し、暗に結婚を承諾します。そして最後に、楊氏事件に対する朝廷大臣たちの意見が分かれる中、李蓉と裴文宣は朝廷に臨み、群臣を相手に堂々と証言し、楊家に対抗していく決意を示します。
4話
第四話では、宮廷内の権力闘争と登場人物たちの複雑な愛憎劇に焦点が当てられています。蘇容卿は一族が濡れ衣を著せられ滅亡寸前に追い込まれ、生き残った彼は復讐のため裴文宣を陥れ、公主府の勢力を奪い、李家の統治基盤を揺るがそうと企みます。その結果、李蓉公主との関係は破綻してしまいます。
一方、宮廷闘争の中で楊婉は柔妃を味方につけ皇后に対抗し、皇太子の座を狙いますが、失敗に終わります。李蓉と裴文宣の関係は転機を迎え和解へと向かいますが、皇后からの圧力に直面します。皇后は楊家との連携を強化するため、李蓉を楊泉に嫁がせようとしますが、李蓉はこれに強く仮発します。
最終的に、裴文宣は皇后に李蓉との結婚を申し入れ、皇后の支持を得るための策を提示します。同時に楊泉にも李蓉との結婚が間近に迫っていることを伝え、登場人物たちがそれぞれ異なる選択と対応で試練に立ち向かう姿が描かれています。
3話
第三話では、李蓉と裴文宣が転生後の関係をどのように築いていくかが描かれています。前世では、二人の間には争いと猜疑心が渦巻き、不幸な結末を迎えてしまいました。今世で同じ過ちを繰り返したくない李蓉は、裴文宣に別れを切り出すか、それとも名ばかりの夫婦でいるかの二択を迫ります。裴文宣は後者を選び、忠誠を誓います。
皇帝からの猜疑の目や、弟である皇太子・李川の地位を守る重圧に晒される裴文宣は、李蓉に寧国侯府の愚鈍な世子との政略結婚を提案し、身の安全を図ろうとします。同時に、李川も姉の婚姻と自身の立場との板挟みに苦悩する姉の心情を理解します。
物語は、李泉による李蓉の誘拐未遂、楊婉が皇后と秘密を守るための取引、そして李蓉が機転を利かせて危機を回避する様子なども描かれています。
最後に、李蓉と裴文宣は偶然にも再会を果たします。逃亡する中で、二人は過去の出来事を振り返り、蘇家の謀反の真相を明らかにし、運命の無常さに思いを馳せます。
2話
第二話は春日宴を中心に展開します。これは皇帝が駙馬を選ぶ重要な場であり、蘇容卿はその際立った気品で注目の的となりました。そして、長公主・李蓉の好意をも勝ち取ります。
しかし、裴文宣は蘇容卿と李蓉の親密な様子に不安を覚えます。蘇容卿の身分では、二人の関係が皇帝に認められるとは思えなかったからです。裴文宣は李蓉の選択に介入しようと試み、駙馬選考を妨害するため密かに混乱を引き起こそうとさえしますが、李蓉に見破られてしまいます。
一連の出来事の後、李蓉は蘇容卿に駙馬になるよう申し出ますが、断られてしまいます。
そして最後に、裴文宣と李蓉は囲碁を打ちながら、互いに前世の記憶を持って転生してきたことに気づきます。この事実は、二人の関係をより複雑なものへと変えていきます。盤上の戦いが進むにつれ、二人は共に前世の記憶を携えてこの世界に戻ってきたことを理解し合い、今後の展開に大きな伏線を残すのでした。
1話
第一話は、架空の古代宮廷を舞台に、皇位継承権と名門貴族の権力争いを描いた物語です。病に伏せる李川帝は崩御間際、太子・李信の廃嫡を決め、第一皇子・李平を新帝に立て、裴文宣宰相に長公主・李蓉を始めとする貴族勢力の抑圧を命じました。李蓉は本来、息子の李信を皇太子として世家の利益を守ろうとしていましたが、裴文宣との会見後に毒を盛られ昏睡状態に陥ります。目を覚ますと十八歳に転生しており、歴史を変える決意を固め、まずは裴文宣との不幸な結婚を回避しようとします。
一方、裴文宣も貧しい家に生まれた時代に転生し、かつての駙馬の身分を失っていました。二人は新たな機会を前に、それぞれの目的を抱き、春の宴を迎えようとします。これは四公子と貴族の子弟を招いて開かれる宴で、李蓉はこれを利用し、直接的な婿選びの圧力を巧みにかわそうとします。裴文宣もまた、別の思惑を胸に、この宴への招待を受け入れます。二人は共に、これが運命を再び形作る機会だと気づいていますが、それぞれの計画と動機は大きく異なっていました。
全40話ネタバレ
キャスト、登場人物
李蓉(リー・ロン)
趙今麥(チャオ・ジンマイ)
裴文宣(ペイ・ウェンシュエン)
张凌赫(ジャン・リンホー)
苏容卿(スー・ロンチン)
陳鶴一(チェン・ハーイー)
李川(リー・チュアン)
劉旭威(リウ・シウウェイ)