難尋 ～連理の枝 相寄り添う～キャスト/登場人物

涼蟾(リャンチャン)／鳳鳶(フォン･ユエン) 役

シェン・ユージェ（沈羽潔）

朔雲國の世子妃となるはずだった涼蟾（リャンチャン）。三年前に野獣に追われ川に転落したところを、朔雲國の世子「昔旧（シージウ）」に助けられるも、記憶を失ってしまう。昔旧（シージウ）は彼女に「涼蟾（リャンチャン）」という新しい名を與えた。それは秋の月を意味する。落水事故の後、彼女は繰り返し二本の木が印象的な夢を見るようになり、その夢に出てくる木を精緻な畫力を使って描き、街で絵を売っては、誰かその木の由來を知っている人がいないかと探していた。皮肉にも、その木がきっかけで、彼女は過去の記憶、つまりかつて霖川に嫁いだ永照國の公主「鳳鳶（フォン･ユエン）」という本來の身分へと引き戻されていくことになる。

赫連曦(ホーリエン･シー) 役

ジャオ・イーチン（趙弈欽）

霖川の少主。性格はクールだが、內面は情熱を秘めている。愛する者には、他の人には決して見せない優しさを惜しみなく注ぐ。そのため、遠く永照國から嫁いできた鳳鳶（フォン･ユエン）公主を、壊れやすい寶物のように大切に想い、掌中の玉のように守り抜いてきた。

しかし3年前、霖川は一族が滅亡するという悲劇に見舞われる。そして、その慘劇の黒幕が妻である鳳鳶（フォン･ユエン）だと誤解してしまう。それ以來、霖川の神樹を復活させ一族を再興すること、そして自分を裡切った鳳鳶（フォン･ユエン）に復讐し、塵芥に帰すことを誓う。

神樹の樹心の力を宿し、武芸の達人である彼は、神出鬼沒の行動から「暗夜の尊主」と呼ばれている。鳳鳶（フォン･ユエン）への恨みを抱えながらも、再會した彼女が過去の記憶を失っていることに気づき、複雑で微妙な感情を抱くようになる。

昔旧(シージウ) 役

ファン・シャオドン（方暁東）

朔雲（さくうん）の世子。若干16歳にして朔雲最強の勇士を打ち破り、その武勇は広く知れ渡っている。3年前、水難に遭った涼蟾（リャンチャン）（りょうせん）を救い、一目惚れ。身分不明の異國の女性である涼蟾（リャンチャン）に心を奪われ、彼女のためならば父である朔雲大君との対立も辭さない。家寶である「天乩雲盤（てんきうんばん）」を結婚の証として涼蟾（リャンチャン）に贈ろうとするほど、その愛情は深く、一途である。性格は非常に情熱的で、愛する人のためならばどんなことでも厭わず、全ての優しさを彼女に捧げようとする。

鳳垠(フォン･ギン) 役

ワン・ザーシュエン（王沢軒）

鳳鳶（フォン･ユエン）の兄である鳳垠（フォン･ギン）は、母が身分の低い生まれであったことから、幼少期より永照國主である父から冷遇されて育った。このことが彼の心に深い傷を刻み、歪んだ性格と権力への強い執著を生み出す原因となった。 鳳垠（フォン･ギン）は密かに死士を養い、力を蓄え、やがて國主と皇后を捕らえることで自らの野望を実現へと動き出す。そして、妹である鳳鳶（フォン･ユエン）を霖川へと強制的に嫁がせることで、霖川征服の陰謀を実行に移す。この陰謀は最終的に霖川一族の滅亡という悲劇を招き、永照國と霖川との間に拭い難い怨恨の種を蒔くこととなった。