あらすじ
第33話は、盧凌風と蘇無名が複雑な事件の真相究明に挑む様子を描いています。盧凌風は方囧と林貝の供述に不自然な一致を感じ、疑念を抱きます。焦る盧凌風が「醜女」の追捕に躍起になる中、蘇無名はそれを支持し、捜査の手配を取り下げます。ある集まりで、裴喜君 が贈り物を喜んでくれたことで盧凌風は上機嫌になりますが、その後、仕立て屋の対応が特別扱いだったのではないかと疑い始めます。
捜査を進めるうち、蘇無名は李雲の体から石灰の臭いがすることに気づき、重要な手がかりを得ます。また、大徳から方囧が沈瓶に求婚していたという情報がもたらされ、方囧と李雲の間に確執があったことが明らかになります。盧凌風と蘇無名はさらに捜査を進めることを決意し、皇甫壇に協力を求めます。そして、蘇無名は真相解明のため、開棺検視を決断します。
ついに、楚嘉が見守る中、棺が開けられます。そこで発見されたのは、林貝が楚賓である可能性を示す証拠でした。これは、全ての謎を解く鍵となる重要な発見でした。
ネタバレ
第33話のあらすじは、盧凌風と蘇無名が奇妙な事件の捜査に挑む姿を描いています。方囧と林貝の供述があまりにも一緻していることに盧凌風は驚き、蘇無名はそれが仕組まれたものだと推測します。焦る盧凌風は「醜女」と呼ばれる容疑者をその夜に追おうとしますが、蘇無名は冷静になるよう諭し、翌日まで待つよう提案します。
盧凌風は複雑な心境で、桜桃が選んだ高級レストランで仲間たちと会食します。老費は盧凌風に奢らせようとしますが、蘇無名は事件のことで頭がいっぱいです。裴喜君 の居場所を尋ねると、贈った服を喜んでいると聞き、盧凌風の機嫌は直ります。しかし、桜桃の冗談で、自分の身分のために店が特別扱いしたのではないかと疑い始めます。
盧凌風と裴喜君 は仕立て屋へ、蘇無名は死体の再検査のため戻り、強硬手段で死因を突き止めようとします。大徳は盧凌風からの夜市での祝いの席と婚礼衣装の仕立ての誘いに驚き、妻に相談する必要があると答えます。裴喜君 はそれを恥ずかしそうに、そして嬉しそうに見守ります。
仕立て屋で、蘇無名は李雲の体から石灰の臭いがすることに気づき、事件は転機を迎えます。盧凌風は大徳が酒を飲まないのに手が震えていることに疑問を抱きます。大徳はうっかり方囧が沈瓶に求婚していたことを漏らし、盧凌風は方囧を問い詰めます。方囧は昔のことで今は関係ないと説明しますが、沈瓶の話になると李雲への恨みを爆発させ、李雲が沈瓶を奪ったと訴え、怒って立ち去ります。
蘇無名は林貝に謎の人物の詳細な説明を求め、裴喜君 に改めて価顔絵を描かせます。すると、3人の別人の顔が描かれ、桜桃は誰かが意図的に混乱させていると推測します。盧凌風は蘇無名の推理に半信半疑ながらも皇甫壇に助けを求めることに同意し、蘇無名は真相究明のため開棺を決意します。
索龍は楚賓の墓を見つけ、ちょうど兄を弔いに来ていた楚嘉と遭遇します。桜桃はすぐに楚嘉を捕らえ、楚嘉は開棺に驚き激怒します。蘇無名は楚嘉に開棺に立ち会うよう促し、既に棺の中は空だと予想していました。林貝が復讐のために楚賓として戻ってきたのではないかと疑います。開棺後、その疑いは確信に変わり、林貝の正体が事件解決の鍵となります。
第33話の感想
第33話は、謎が深まりつつも、真相に近づきつつある緊張感に満ちた回でした。盧凌風の焦りと蘇無名の冷静さの対比が、事件の複雑さを際立たせています。盧凌風は「醜女」を追うことに固執し、衝動的な行動に出ようとしますが、蘇無名は冷静に状況を分析し、彼を製止します。この二人の対照的な性格が、物語に良いバランスを与えています。
一方、事件とは別に、盧凌風と裴喜君 のロマンスも少しずつ進展しています。裴喜君 が贈られた服を喜んでいる様子や、大徳との会話での彼女の照れた表情は、見ているこちらも微笑ましい気持ちになります。こうしたほっこりするシーンがあることで、重厚な事件の捜査の中でも、物語に温かみが加わっています。
そして、今回最も重要なのは、蘇無名が李雲の体から石灰の臭いに気づいたこと、そして楚賓の墓の発見でしょう。これらの発見は、事件の真相解明に大きく繋がる重要な手がかりとなります。特に、林貝の正体が楚賓である可能性が浮上したことで、物語は新たな局面を迎えます。一体なぜ楚賓は林貝として生きているのか、そして、一連の事件の黒幕は誰なのか、今後の展開が非常に気になります。
つづく