あらすじ
第二十四話は、登場人物たちの複雑な関係と葛藤を中心に展開します。
司瞳と月姫の間の緊張は高まり、司瞳が月姫に復讐しようとしたところ、無垠が介入し、事態の悪化を阻止しました。そして、その薬方が毒をもって毒を製すものであることを明かしました。
一方、柴房に閉じ込められていた寒生は、春妖に助け出されます。二人の想いは急速に高まり、互いの気持ちを確かめ合い、甘い恋愛が始まります。
それと時を同じくして、霊均は魍魎淵の魔気の動きに満足していました。司瞳を操ることは五色蓮を掌握することに等しく、春妖の昆侖鏡の鋳造を阻むことができると考えていたからです。
異変に気付いた春妖は、五色蓮を得るため無垠に助けを求めます。また、月姫は霊均に唆され、香を使って他人の意識を操ることができると示唆されます。
最後に、寒生は符呪を使って春妖を探しに行こうとします。春妖への深い想いを募らせていたのです。
ネタバレ
司瞳は月姫に詰め寄ったが、月姫は逆に無垠を操っていると挑発。怒りに燃える司瞳を無垠が止めに入り、月姫に薬を飲ませるよう指示する。月姫は毒入りだと疑い、司瞳に飲ませるよう要求。司瞳は怒って薬を飲み幹すが、激痛に襲われ吐き出す。無垠は、自分が処方した薬は毒をもって毒を製すもので、司瞳が飲めば当然中毒すると月姫に説明した。
一方、小屋に閉じ込められた寒生は、手首の印に触れる。それを感じた春妖は救出に向かい、力づくで小屋をこじ開ける。寒生は春妖への想いを告白し、共に生きることを誓う。春妖も心を動かされ、寒生の手を取り、その力で扉を開けて家に戻る。
無垠は司瞳を治療するが、突然司瞳に噛みつかれる。すぐに正気に戻った司瞳は謝罪し、無垠の手当てをする。
春妖は孔澜に寒生の監禁と無垠の隠蔽を伝え、調査を依頼。そこに寒生が現れ、春妖は雪を降らせ、宝珠を贈る。喜んだ寒生は春妖にキスをし、二人は恋人同士となる。常に一緒にいたい寒生を春妖は優しく諭し、部屋に戻らせる。寒生は「おやすみ」を言い忘れていたことに気づき落ち込むが、手首の印に花が現れ、春妖の想いを感じて安心する。
魍魎淵に戻った霊均は、司瞳、つまり五色蓮を操り、春妖の昆侖鏡の完成を阻止し、百霊潭を魔潭に変えようと企む。
大量の魔気を感知した春妖は、無垠に五色蓮を求める。無垠は時期尚早だと考えるも、事態の緊急性を理解し、承諾する。
月姫は司瞳のせいで無垠に近づけないと嘆く。そこに現れた霊均は、同類であることを明かし、特別な香を焚けば相手を夢の中に閉じ込められると教える。
春妖に閉じ込められた寒生は、彼の帰りを待ちわびる。しかし、春妖が戻らないため、符呪を使って部屋を抜け出し、春妖を探しに行く。
第24話の感想
第24話は、様々な感情が渦巻く展開で、見ているこちらもハラハラドキドキさせられました。特に、寒生と春妖の恋の進展には、見ているこちらも顔がニヤけてしまうほどでした。これまで辛い出来事を乗り越えてきた二人だからこそ、この幸せな時間は本当に大切で、見ているこちらも温かい気持ちになりました。小屋での告白シーン、そして雪と宝珠のプレゼント、キス…どれも甘く、美しいシーンでした。しかし、その裏では不穏な空気が漂っています。霊均の企み、そして大量の魔気の出現。春妖と寒生の幸せな時間が長く続くことを願うばかりです。
司瞳と月姫の対峙も緊迫感がありました。司瞳の怒りは理解できますが、無垠を信じてもう少し冷静に行動してほしいとも思いました。無垠は常に冷静沈著で、二人の間を取り持つ姿は頼もしいです。しかし、彼もまた何かを隠しているようで、今後の展開が気になります。孔澜も調査に乗り出しており、真相が明らかになることを期待しています。
つづく