あらすじ

第25話は主に白鳳九はくほうきゅう東華帝君とうかていくんのやり取りを中心に展開します。

白鳳九はくほうきゅうは玉の腕輪と簪を取り戻すため、機会を捉えて青雲殿へ潜入しますが、演技が下手だったため東華帝君とうかていくんに衆人環視の中で正体を見破られ、大変気まずい思いをします。東華帝君とうかていくんは腕輪と簪を返そうとしますが、白鳳九はくほうきゅうは慌ててその場を後にします。

その後、宴席の場で白鳳九はくほうきゅう白真はくしん と巧みに連携し、知鶴ちかくを怒らせつつも周囲の喝采を浴びます。東華帝君とうかていくん知鶴ちかくの代わりに自ら出征することを宣言し、兄妹の深い絆を見せつけます。白鳳九はくほうきゅうは酒に酔い、東華帝君とうかていくんは彼女を慶雲殿まで送り届け、自分の外套をかけてやります。

翌日、阿離あり白鳳九はくほうきゅうの酔態を宮中に言いふらしたため、彼女は赤面してしまいます。知鶴ちかくに警告された白鳳九はくほうきゅうは、彼女を突き飛ばし、その拍子に知鶴ちかくが鳥の糞を浴びるという仕返しをします。

最後に、白鳳九はくほうきゅうは沉香の木の下で偶然、神仙たちが帝君の后妃候補に賭け事をしているのを耳にし、自分も参加しますが、結果は思わしくありませんでした。全体を通して、誤解や思いがけない出来事、そして二人の間の微妙な感情のやり取りが描かれています。

ネタバレ

白鳳九はくほうきゅうは、最近天界で東華帝君とうかていくんが女仙を養女にし、その女仙が帝君と温泉に入り、しかも私生児(成玉せいぎょく?)を産んだという噂を司命しめい から聞き、驚きと戸惑いを隠せない。玉の腕輪と髪飾りを返してもらうため、目立たないように行動しようと決意する。

成玉せいぎょくから、毎年5月5日に東華帝君とうかていくんが青雲殿で謁見を行うことを聞いた白鳳九はくほうきゅうは、この機会を利用しようと画策する。青雲殿の外で待ち伏せ、阿離ありをうまくかわし、衛兵を騙して殿内へ侵入する。しかし、他の仙人に気づかれ、とっさに夢遊病のふりをする。東華帝君とうかていくんは彼女の偽装を見破るが、玉の腕輪と髪飾りを返そうとする。だが、白鳳九はくほうきゅうは慌ててそれを遮り、退出してしまう。

その後、東華帝君とうかていくんは昊天塔の研究に戻り、連宋との会話で近年ますます物事に執著しなくなっていることを指摘される。一方、白鳳九はくほうきゅう白真はくしん は宴に向かう途中。宴では知鶴ちかくが芸を披露し、宮殿に戻ることを許される。白鳳九はくほうきゅう白真はくしん は見事な連携プレーで、知鶴ちかくを怒らせつつ、周囲の喝採を浴びる。東華帝君とうかていくん知鶴ちかくの代わりに戦に出ると宣言し、兄妹の情の深さをアピールするが、白鳳九はくほうきゅうは黙って酒を飲み続け、宴が終わっても席を立たず、とうとう泥酔してしまう。

翌朝、慶雲殿で目を覚ました白鳳九はくほうきゅうは、東華帝君とうかていくんの外套を羽織っていることに気づく。白真はくしん に尋ねると、東華帝君とうかていくんが彼女を送り届けてくれたのだと知る。しかし、すでに阿離ありが事の顛末を皆に話しており、白鳳九はくほうきゅうは赤面する。

白奕はくえき白鳳九はくほうきゅうに一ヶ月天宮に留まるよう命じる。表向きは良縁を探すためだが、実際は白浅はくせんに彼女の恋の悩みを相談させるためだ。しかし、白鳳九はくほうきゅうの紅鸞星は動かず、逆に東華帝君とうかていくんの外套を二著も手に入れてしまう。残り時間がないことを悟った白鳳九はくほうきゅうは、残りの三日を有意義に過ごそうと決意する。まずは塀を乗り越え、東華帝君とうかていくんに包みを投げ渡し、その後阿離ありと散策に出かける。途中で知鶴ちかく東華帝君とうかていくんへの想いを諦めるよう警告され、腹を立てた白鳳九はくほうきゅう知鶴ちかくを突き飛ばし、鳥の糞まみれにしてしまう。

庭園で、帝后候補の噂話を耳にした白鳳九はくほうきゅうは、自分の支持率が知鶴ちかくに劣っていることを知り、阿離ありに賭けをさせる。それを聞いていた東華帝君とうかていくんは面白がり、白鳳九はくほうきゅうは彼を変態呼ばわりする。

白鳳九はくほうきゅう阿離あり東華帝君とうかていくんと連宋が来るのを見て、慌てて絹のハンカチに隠れる。東華帝君とうかていくんはそれに気づき、わざとハンカチを持ち去ってしまう。連宋も一緒に去り、阿離ありはがっかりする。

第25話の感想

第25話は、白鳳九はくほうきゅうの恋心が切なくもコミカルに描かれており、視聴者を飽きさせない展開でした。特に、夢遊病のふりをして青雲殿に侵入するシーンや、宴で泥酔してしまうシーンは、彼女の不器用ながらも一途な想いが伝わってきて、思わず応援したくなりました。

東華帝君とうかていくんとの関係も少しずつ変化が見え始め、彼が白鳳九はくほうきゅうの行動を面白がっている様子が印象的です。特に、ハンカチを持ち去るシーンは、まるで子供のように無邪気な一面が垣間見え、彼の真意がどこにあるのか、ますます気になります。

一方、知鶴ちかくとの対立も激化し、鳥の糞まみれにするという大胆な行動に出た白鳳九はくほうきゅう。コミカルな演出ながらも、彼女のライバルへの対抗心や、東華帝君とうかていくんへの想いの強さが感じられました。

つづく