ストーリー
旅芸人の小丸子と郡主の陸英瑶は、思いがけない偶然から互いの身分が入れ替わり、それぞれ別の人物と結婚することになります。そこから始まるのは、波乱万丈ながらも心温まる恋物語。
事の発端は、多年前、梅将軍・梅長雲が青州城の塩の密売組織の鎮圧を命じられた時のこと。青龍寨の寨主・南霸天は自分の組織への影響を恐れ、江湖芸人の何一指に梅将軍の妻の動向を探らせ、殺害。何一指は梅将軍の息子・梅世青を救出します。
成長した梅世青は、父との確執や皇帝が決めた結婚に反発し、結婚式間近に部下を率いて青龍寨討伐に向かいますが、罠にはまり失明してしまいます。
一方、賭博好きの何一指は多額の借金を抱え、娘の小丸子を南霸天の義理の息子・小宝に嫁がせることで返済することに。偶然にも、小丸子と都から青州城へ来た陸英瑶は同じ宿に泊まり、部屋を取り違えたことで、小丸子は梅家へ、陸英瑶は青龍寨へ嫁ぐことになります。
こうして始まった二組のカップル、それぞれの物語はー。
小丸子と梅世青:事が露見すれば一族もろとも処刑されるため、小丸子は陸英瑶の侍女・巧雲の助けを借りて陸英瑶のふりを続けます。実は梅世青は結婚から逃れるために盲目を装っており、小丸子の言動から彼女の正体と入れ替わりに気づきます。共に過ごすうちに梅世青は小丸子に惹かれ、小丸子も憧れの侠客「夜遊侠」の正体が梅世青だと知り、互いに惹かれ合っていきます。
陸英瑶と小宝:青龍寨に嫁いだ陸英瑶は脱出を試みますが、小宝は彼女に一目惚れし、常に寄り添います。南霸天も陸英瑶の美しさに心を奪われ妻にしようと企み、小宝は陸英瑶を守るため、梅世青の妻を南霸天に差し出すことを考え、梅家へ向かいますが返り討ちに遭います。
朝廷の六王爷は謀反を企て、配下の司徒凛を青州城へ送り込み、梅世青親子を暗殺しようとします。司徒凛は南霸天と手を組み、梅世青の首に高額の賞金をかけます。南霸天は陸英瑶との結婚を条件に小宝に梅世青暗殺を命じますが、小宝が下山した隙に陸英瑶を奪おうと画策。失望した小宝は梅世青と協力し、青龍寨討伐を決意します。
梅世青は青龍寨へ攻め入り、母の仇が南霸天であることを突き止めます。しかし南霸天は強く、梅世青と小宝の二人でも敵いません。何一指が命がけで南霸天を足止めし、二人を守ります。そこへ梅長雲が到着し、南霸天を討ち取り、父子のわだかまりも消えます。
南霸天の死を知った司徒凛は、小丸子と陸英瑶の入れ替わりを知り、六王爷に報告。六王爷は梅家を陥れようと企みます。
しかし、梅世青は既に六王爷の謀反の証拠を皇帝に提出しており、皆の協力で六王爷は捕らえられ、司徒凛も殺されます。最終的に、皇帝は彼らの功績を認め、小丸子を郡主に封じ梅世青に、小宝を副将に封じ陸英瑶にと、それぞれ結婚を許します。数々の困難を乗り越え、二組のカップルは結ばれました。
各話あらすじ(全30話)
- 26 - 30
- 21 - 25
- 16 - 20
- 11 - 15
- 6 - 10
- 1 - 5
30話(最終回)
第30話は、まる子、陸英瑶、梅世青、そして小宝の窮地に焦点を当てています。九王爷は彼らの独断専行に激怒し、彼らを監禁しました。そして、事態の収拾を図るため、まる子と小宝に罪を擦り付けようとします。英瑶は父の態度に失望しますが、世青と共に、友人を守るため、やむなく妥協します。しかし、劉管家が翌日、まる子と小宝を始末する計画を立てていることを知ると、脱獄を決意します。英瑶が真相を打ち明け、四人は無事脱獄に成功します。
その後、英瑶は皆を私邸に匿いますが、六王爷と司徒凛が追ってきます。世青は六王爷の陰謀を暴露し、六王爷は逆上せ、謀反を起こそうとします。しかし、梅氏父子の機転と武勇により鎮圧されます。皮肉にも、司徒凛は六王爷の手にかかり命を落とします。梅長雲は董大満が残した証拠を携え、皇帝に謁見し、六王爷の反乱を鎮めます。
最終的に、皇帝は彼らの忠誠心に感銘を受け、彼らを赦免するだけでなく、小宝とまる子の結婚を許し、二人に褒美を与えます。こうして、幾組もの恋人たちが結ばれ、物語は幸福な結末を迎えます。
29話
第29話は、まる子と梅世青たちが入れ替わった事実を隠そうと奔走する様子を描いています。間もなく九王爷が到著するという状況の中、まる子は病気のふりをして身バレを防ごうとしますが、劉執事の疑念によって事態はより複雑化します。
一方、溪州で遊んでいた小宝と陸英瑶は、南香に毒を盛られますが、幸いにも巧雲と秋華が駆けつけ、事なきを得ます。その後、九王府へ向かう道中、まる子と梅世青は劉執事の催促や南香の突然の出現など、様々な困難に直面します。
ようやく九王府に到著した一行ですが、九王爷はまる子の正体を見破ってしまいます。陸英瑶が事情を説明した後、九王爷は小宝を呼び出すことにします。山賊という自分の出自に不安を抱く小宝でしたが、陸英瑶の励ましを受け、九王爷の前に勇敢に姿を現します。
しかし、九王爷は小宝の身分を快く思わず、部下に命じて牢に入れるという展開に。物語は新たな緊張感を孕みます。
28話
第28話は、梅世青と南霸天の対決、そして小丸子の生死に関わる危機を描いています。梅長雲が間一髪で駆けつけ、南霸天が梅世青と小丸子に更なる危害を加えるのを阻止しました。そして、10年前、青龍寨との繋がりを恐れた南霸天が梅家に手を下した理由が明らかになります。南霸天は最終的に梅長雲によって倒され、血を吐いて絶命します。小丸子を亡くしたと思い込み、深い悲しみに暮れる梅世青でしたが、その後、司徒凛によって救出され、小丸子が生きていることを知ります。司徒凛は小丸子を利用して梅世青を亡き者にしようと企みますが、小丸子は危機一髪で自ら盾となり、司徒凛と共に命を絶とうとします。しかし、梅世青がすぐさま駆けつけ、彼女を救い出します。
このエピソードでは、梅世青と何一指の積年の確執も描かれ、二人は過去の出来事を振り返り、互いのわだかまりを解き放ちます。梅世青と小丸子の絆もさらに深まり、共に困難に立ち向かい、孤児たちに食べ物を届けるなど、二人の優しい一面が垣間見えます。梅長雲は降格処分を受けますが、梅世青との関係は改善し、家族が揃う温かいひとときが描かれています。最後は、朝廷が梅世青と郡主を召還するという場面で幕を閉じ、新たな試練の到来を予感させます。
27話
第27話は、まる子と父・何一指の別れから始まります。陸英瑶と小宝も青州を去ることになり、まる子と何一指の切ない別れを目にします。梅府で、小宝は梅世青の仇敵が自分の義父である南覇天だと知り、梅世青の復讐を助ける決意を固めます。司徒は南覇天に密告し、梅家軍に対抗するため兵を集めるよう進言します。
陸英瑶は青龍寨に捕らえられ、梅世青は自ら父・梅長雲を説得し、南覇天討伐の兵を出してくれるよう頼みます。しかし、梅長雲は朝廷の命令のためすぐには動けません。阿柔はまる子を連れて身を隠します。一方、梅世青は単身で南覇天に立ち向かう覚悟を決めます。
戦いの最中、小宝と梅世青は協力して南覇天を攻撃しますが、敵わず劣勢に立たされます。危機一髪の時、何一指が梅世青を救います。まる子は梅世青を守ろうとして一撃を受け、崖から落ちてしまいます。そして、ついに梅長雲が兵を率いて到著します。
26話
第26話は、梅世青と小丸子の心温まる交流と、塩の密売組織を壊滅させるための梅世青の策略が描かれています。
梅世青は小丸子を、かつて母と隠れ住んでいた小屋に連れて行き、謎の人物に助けられた幼少期の思い出を語ります。一方、梅世青の父・梅長雲は、過去に息子に厳しく接していたことを悔み、おもちゃを買って父としての愛情を示そうとします。
そんな中、司恒は司徒が再び塩の密売に関わっていることを発見し、梅世青にえんばん壊滅の好機が訪れます。梅世青は見事にえんばんを一網打尽にし、わざに陳老癲を逃がし、司徒をおびき出します。
司徒との対決で、梅世青は自らの盲目を装っていた事実を明かし、陳老癲から、かつて道を教えてくれた人物が猫の面を被り、胸に大きな石を割る芸をしていたという情報を得ます。このことから、梅世青は何一指を疑い始めます。
そして、小丸子の問いかけに対し、何一指は自分の軽率な行動を認め、梅世青に謝罪しようとしますが、怒りに満ちた梅世青に部屋から追い出されてしまいます。
25話
第25話では、まる子は郡主のふりをすることにうんざりし、陸英瑶に愚痴をこぼします。しかし、まる子が梅世青に想いを寄せていることを見抜かれてしまいます。梅府に戻ると、まる子はよりわがままな郡主のように振る舞おうとし、梅世青を困惑させます。
二人は協力して、梅世青の母の死の真相を探り始めます。そして、その手がかりが京師にいる福隆幇につながっていることを突き止めます。
一方、南覇天は司徒に対し、梅世青を引き渡すと約束します。しかし、梅世青は友人と如意楼で鍋料理を楽しんでいる最中に襲撃を受けます。激しい戦いの末、梅世青は重傷を負い、目に毒を受けてしまい、包帯を巻いて療養せざるを得なくなります。
梅世青の目を治すため、まる子は苦労を厭わず、隠遁生活を送る盲目の名医に会いに行きます。そして、自分の誠意を示すため、毒を飲むことまで申し出ます。ついに名医は治療を引き受け、どこにでもある薬草で作った薬を処方します。梅世青の回復に希望の光が差し込みました。
24話
第二十四話は、陸英瑶の窮地と救出劇を中心に展開します。南覇天との結婚を迫られ、絶望の淵に立たされた陸英瑶は、自らの命を絶とうとしますが、間一髪で小宝に救い出されます。同時に、梅世青は山寨に放火し混乱を招き、皆と共に牢獄から何一指を救出します。南香は偶然にも小宝たちの行方を見つけますが、陸英瑶が自分の継母になるのが嫌で、捜索をわざと手抜きします。このため、南覇天はさらに激怒し、総力を挙げての追跡を命じます。
如意楼に逃げ込んだ一行は、そこで束の間の休息を取ります。陸英瑶と小丸子は、互いの身分が入れ替わっていること、そしてそれぞれの想い人への気持ちを語り合います。小宝と梅世青も陸英瑶の良い点について話し、仲間同士の絆と支え合いを見せます。巧雲と秋華は陸英瑶と再会し、彼女の小宝への深い愛情を感じ取ります。一方、小丸子は梅世青が陸英瑶に恋心を抱いていないことを確認し、安堵の胸を撫で下ろします。そして最後に、小宝は陸英瑶の本当の身分が郡主だと知ると、最初は驚き戸惑いますが、彼女の真摯な気持ちに触れ、再び自信を取り戻します。
23話
第23話は、小宝と陸英瑶の恋の進展と小宝の窮地を描いています。二人は夜に親密なひとときを過ごし、陸英瑶から小宝にキスをする場面もあり、二人の関係はさらに深まりました。
しかし、南覇天は小宝に厳しい要求を突きつけます。それは、陸英瑶の結婚の自由と引き換えに、梅世青を殺すことでした。実は、小宝の命を救う解毒剤を手に入れるため、陸英瑶は南覇天との結婚を承諾していたのです。真実を知った小宝は深い苦悩に苛まれますが、最後の望みに賭け、任務を遂行することを約束します。
一方、小宝は南覇天が自分の留守中に陸英瑶を娶ろうとしていることに気づき、怒りに任せて南覇天の酒蔵にある酒を全て叩き割ります。そして、梅世青を必ず殺すと強く宣言します。
このような緊迫した状況の中、小丸子は梅世青と出会います。小宝は小丸子に梅世青の助けを求めるよう提案し、物語は新たな展開を迎えます。
22話
第22話は、主要人物たちの複雑な感情と行動を中心に展開します。まず、小丸子は巧雲との約束を守るため、誰にも告げずに静かに立ち去ろうとします。一方、毒に侵された小宝を救うため、陸英瑶は仕方なく南覇天に助けを求めます。南覇天は娘の南香との間に確執を抱えていましたが、南香が密かに解毒剤を届けたことで、彼女の心遣いを感じます。解毒剤を飲んだ小宝は徐々に回復し、陸英瑶は献身的に彼を看病し、自分の想いを伝えます。
また、小丸子と梅世青の仲も深まります。二人は一緒に書道をしたり、夜景を眺めたりしながら、穏やかな時間を過ごします。梅世青は、土匪に母を殺されたつらい過去を小丸子に打ち明け、苦しみから逃れるために夜行侠になったと語ります。深い悲しみを背負う梅世青に対し、小丸子は温かい励ましの言葉を贈ります。
最後に、陸英瑶は何一指から助言を受けます。小宝との縁を大切にし、彼を説得して一緒に山を下り、普通の生活を送ることを考えるように促されます。
21話
第21話は、まる子、梅世青、そして悪役の司徒凛の間の緊迫した衝突を中心に展開します。まる子は司徒凛に薬で眠らされ、牢獄に閉じ込められてしまいます。司徒凛の尋問と拷問に直面しても、彼女は夜霊侠の正体を頑なに明かしません。まる子を救うため、梅世青は姿を現しますが、二人は司徒凛に鉄鎖で捕らえられ、暴行を受けます。司徒凛が梅世青の正体を暴露し、まる子に暴力を振るった時、梅世青は怒りに満ちて束縛を断ち切り、司徒凛を追い払います。そして、まる子の怪我を心配そうに介抱します。
一方、陸英瑶は衰弱した小宝を献身的に看病します。小宝は陸英瑶を助けるため、下山できるように回復しようと懸命に努力しますが、陸英瑶は特効薬の存在を隠しています。南香は五爺が小宝を中傷していることを知り、落胆します。最後に、目を覚ましたまる子はまず梅世青を探し、彼が現れると強く抱きしめ合います。梅長雲は二人の怪我の様子に疑問を抱きますが、将軍の前では、梅世青は巧みに事実を隠蔽します。巧雲はまる子の行動に不満を表しますが、まる子は説明することを約束します。
20話
第二十話は、主要人物たちの複雑な感情のもつれと陰謀を中心に展開します。
南香は陸英瑶と小宝が一緒に逃げようとしているところを目撃し、裏切られたと感じ、二人を激しく責め立てます。しかし、小宝が陸英瑶を信じている様子を見て、怒りが頂点に達した南香は、憤慨しながらその場を去ってしまいます。一方、陸英瑶は小宝に杖の秘密を打ち明け、山寨の外に張られた結界を解くことが真の脱出方法だと気付きます。現状の打開策がないことに落胆しつつも、小宝の温かい気遣いに心を慰められます。
一方、梅世青は小丸子から贈られた彫刻を見つけ、それが彼女の作品だと知って見方を変えます。小丸子は司徒凛の帳簿を盗み出し、梅世青の注意を引きます。二人は協力して、私塩取引の調査に乗り出します。その過程で、小丸子は事態の複雑さを徐々に理解していきます。特に、司徒凛が無理やり私塩取引に関わらされているという話を聞いたことで、事態はより深刻なものになります。梅世青は小丸子に、当分の間司徒凛に会わないよう忠告します。
物語はここで大きな転換点を迎えます。南香が小宝の茶に毒を入れ、小宝は倒れてしまいます。解毒剤を求めて南香の元を訪れた陸英瑶に対し、南香は小宝と結婚することを条件に解毒剤を渡すと持ちかけます。しかし、小宝はそれを拒否します。そして最後に、小丸子は街で司徒凛と出会い、王彪が彼をつけていることを警告します。司徒凛は感謝の意を示しますが、その表情の裏には何か秘密が隠されているように見えます。
19話
第19話は、まる子と周りの人々とのやり取りを中心に展開します。
夜霊侠のお面をつけた梅世青は、まる子に助けを求めますが、最初は相手にされません。その後、銀子が青龍寨へ送られることを知ったまる子は、仲間と共に巧妙な罠を仕掛け、青龍寨へ潜入します。そこで陸英瑶に会い、彼女の脱出計画を知ります。
梅府に戻ったまる子に対し、梅世青は彼女の無謀な行動に不満を漏らしますが、郡主の救出には協力すると約束します。この間、まる子と梅世青の間に進展が見られる一方で、司徒凛の登場は梅世青に嫉妬心を抱かせます。
まる子はまた、私塩の密売に関わる手がかりを見つけ、調査に乗り出します。
一方、五爺の訴えを聞いた南香は、陸英瑶に詰め寄りますが、そこで偶然にも陸英瑶と何一指の脱出計画を目撃してしまいます。
18話
第18話は、陸英瑶が地図の隠された南霸天の杖を手に入れようとする企みと、小丸子の揺れ動く心情を中心に展開します。
陸英瑶は何一指と手を組み、南霸天から地図が隠された杖を奪う計画を立てます。南香と下剤を使って南霸天の注意を逸らそうとしますが、結局地図は見つかりません。
一方、小丸子は梅世青の正体が明らかになったことで、自己を疑い、自分の出自に思い悩むようになります。彼女の異変は秋華と巧雲にも気づかれ、同時に梅世青に対しても複雑な感情を抱くようになります。
真実を突き止めようと、小丸子は夜霊侠に扮して賭場へ行き、何一指と郡主の情報を集めようとします。危険な目に遭いますが、本物の夜霊侠に助けられます。
最後に、小丸子は梅世青に手首飾りを返し、不満を表します。梅世青は夜霊侠の姿で小丸子と向き合い、誤解を解こうとします。
17話
第17話は、主要人物たちの感情の揺れ動きと複雑な関係性を中心に展開します。
陸英瑶は、南香を女性らしく変身させようと、おしゃれをさせたり化粧を施したりしますが、その結果は小宝を驚かせるほど奇抜なものになってしまいます。南香は、この一件で陸英瑶に仕返しをしようと企みます。一方、陸英瑶に促されて小宝は南香とリンゴ狩りに出かけますが、陸英瑶は一人取り残され、少し寂しさを感じます。
そんな中、二夫人は小丸子と司徒凛を陥れようと画策し、小丸子は梅長雲に叱責されてしまいます。しかし、梅世青が間一髪で止めに入り、小丸子への信頼を表明します。
一方、陸英瑶と小宝の仲は、幾つかの誤解や行き違いを経ながらも、徐々に深まっていきます。二人は、互いへの想いを次第に確信していくのでした。
そして、小丸子と梅世青の関係にも新たな進展が。梅世青が小丸子にキスをするという大胆な行動に出たことで、物語はさらに複雑さを増していきます。
16話
第16話は、まる子の揺れ動く気持ちと青龍寨の動きを中心に展開します。巧雲はまる子に梅世青を好きになるなと警告しますが、まる子の心は揺らぎます。一方、陸英瑶は南香と手を組んで青龍寨に対抗しようと計画し、小宝に自分の善意を信じ込ませることに成功します。まる子は街で司徒凛と偶然出会い、悩みを打ち明けます。この場面を梅世青が目撃し、まる子と司徒凛の関係に嫉妬心を抱きます。梅世青はまる子に司徒凛に近寄るなと警告し、二人は口論になります。
その頃、梅世青は阿柔から私塩と青龍寨に関する情報を得て、まる子が自分のことを心配していることに気づきます。青州商会の祝賀会では、梅世青とまる子は夫婦として一緒に題字を書き、緊張した雰囲気を和らげます。しかし、司徒凛がまる子に好意を示すことで、梅世青の不安は増します。梅世青は司徒凛の商売上の問題点を指摘しますが、まる子は司徒凛をかばい、梅世青を失望させます。
15話
第15話は、夜霊侠の真偽を巡る謎と、小宝、梅世青、小丸子の三人の関係性の変化を中心に展開します。
梅世青たちは最近の事件について話し合い、偽の夜霊侠は悪事を働いているものの、完全な悪人ではないため、何か隠された事情があるはずだと推測します。そんな中、小宝は偶然にも妊婦を助け、陸英瑶から善悪の判断をしっかりするように励まされます。この出来事がきっかけで、小宝は善行に夢中になり、夜霊侠を名乗って人助けをするようになります。結果として、民衆の夜霊侠に対する見方が変わり始めます。
南覇天は小宝に夜霊侠を捕らえるよう急かしますが、陸英瑶は小宝がそのために無理をするくらいなら自分が犠牲になることを選びます。
一方、小丸子は夜霊侠をおびき出そうと仮病を使いますが、思わぬ結果となり、梅世青と小宝に井戸に落とされてしまいます。梅世青は溺れかけた小丸子を助け、二人の関係はより複雑なものになっていきます。
最後に、小丸子は心の葛藤から感情が不安定になり、梅世青はそんな彼女を心配します。巧雲は小丸子の心中を見抜いているようで、物語はさらに謎めいた展開を迎えます。
14話
第14話は、夜霊侠と小宝の行動を中心に展開します。夜霊侠は郭百万の塩の密売を暴こうとしたところ、謎の刺客に襲撃されます。危機一髪の中、思いがけず現れた小丸子の助けもあり、何とか窮地を脱しました。
一方、小宝は小丸子の自由を得るため、南霸天の提示した条件を受け入れます。それは、夜霊侠を捕らえる代わりに小丸子との結婚を約束するというものでした。しかし、陸英瑶はこの話を知り、小宝に夜霊侠を陥れるべきではないと説得します。小宝は考えを変え、夜霊侠の服を着て街で悪事を働き、本物の夜霊侠をおびき出そうとします。
また、梅世青は小丸子が夜霊侠に無断で同行したことに腹を立てていましたが、小丸子の任務の失敗と、その後のやり取りを通して二人の間のわだかまりは解消に向かいます。このエピソードでは、登場人物たちの複雑な関係性や、それぞれが直面する道徳的な選択が描かれるとともに、民衆の間で夜霊侠の塩の密売取り締まりに対する様々な見方が存在することが明らかになります。
13話
第13話は、青龍寨内部の権力争いと複雑な人間関係を中心に展開します。南覇天は五爺に圧力をかけ、寨規に従って自分の部下を処分させ、その威厳と冷酷さを見せつけます。同時に、梅世青と小丸子の間の想いは次第に明らかになり、身分の違いや社会からの圧力に直面しながらも、互いに心を通わせます。梅世青は小丸子を励まし支え、二人の深い信頼関係が描かれています。
一方、南香は小宝と陸英瑶の関係を嫉妬から裂こうとしますが失敗し、逆恨みから何一指を南覇天に讒言します。結果、何一指は囚われの身となります。これは南香のわがままで理不尽な性格を露呈するだけでなく、南覇天の娘への溺愛と、目的のためには手段を選ばない冷酷さを際立たせます。小宝と陸英瑶は囚われた何一指を見舞った後、一緒に星空を眺めながら、自由への憧れと現状へのやるせなさを分かち合います。
さらに、この話の最後では、夜霊侠に新たな試練が訪れます。役人に訴えられ、青龍寨との繋がりが疑われることになったのです。この展開は、物語がさらに進展し、夜霊侠が陰謀の黒幕を追い詰めていくことを暗示しています。
12話
第12話は、夜霊侠と小宝、王彪との対立、そしてそれに続く一連の出来事を描いています。
夜霊侠は小宝と山賊の一団との戦闘中に、小宝が実は密売人であることを発見します。その後、王彪と一対一で対峙した際、毒に侵された小丸子を救うため、やむを得ず膝を屈して解毒薬を乞う姿は、仲間への深い友情を示しています。二人が洞窟で休息を取っている時、梅世青は、殺された母の復讐のために義侠として活動していることを明かし、小丸子と共に犯人を見つけ出すことを約束します。
一方、小宝は手柄を立てたと山寨に戻りますが、南覇天は小宝が考えを改めたと勘違いします。陸英瑶と何一指は逃亡を計画していましたが、小宝が罠に嵌められたことを知り、計画を断念して小宝を五爺の陰謀から救います。そして最終的に、五爺の手下が正体を暴かれ捕らえられ、南覇天は五爺を問い詰めます。
11話
第11話は、小丸子と梅世青のやり取りを中心に展開します。梅世青は、小丸子を連れ出し、謎の黒服の男に関する記憶を取り戻させようとしますが、その外出中に黒服の男の襲撃を受けてしまいます。戦闘中、小丸子は偶然にも夜霊侠の仮面を剥がし、梅世青の正体を知ってしまい、それ以来、彼に対する態度が変わり、好意を抱き始めます。しかし、梅世青は小丸子との関係は契約上のものだと釘を刺し、彼女の淡い期待を打ち砕きます。一方、陸英瑶は小宝の出発の準備をし、贈り物を渡します。迫り来る商隊に対し、梅世青は行動を起こそうとしますが、梅長雲は彼を冷静さを欠いていると判断し、参加にふさわしくないと考えます。最後に、小宝が王彪の率いる商隊と衝突した際、夜霊侠が再び姿を現します。
10話
第十話では、小宝の救出劇が中心に描かれます。まず、何一指と小丸子は協力し、小丸子の巧みな言い訳と何一指の力で小宝を牢から救い出します。しかし、何一指の慌てぶりから、二人は梅府からの脱出時に誤って正体不明の黒装束の男に付いて行ってしまい、待ち合わせしていた秋華ではありませんでした。
一方、五爺たちは小宝救出の命を受けていましたが、実際には山の下で休息しており、具体的な行動は何もしていませんでした。小宝を乗せて逃げてきた何一指たちに遭遇した際、五爺は二人を止めさせ危害を加えようとしますが、南香が間一髪で現れ、それを阻止します。
梅府では、小丸子が恐怖に怯える演技をし、司恒は街の封鎖と捜索を命じ、梅長雲も事態収拾のために戻ってきます。小丸子は梅世青のために嘆願し、一日一夜にわたる土下座の末、ついに梅長雲から梅世青の解放を勝ち取ります。最後は、小丸子と梅世青の微妙な心の交流が描かれ、二人の複雑な関係性と変化していく感情が表現されます。この一連の出来事を通して、忠誠心、裏切り、愛情、権力闘争といったテーマが浮かび上がります。
9話
第9話は、梅府に閉じ込められたまる子が、そこから出るために懸命に字の練習をする様子を描いています。梅世青は、まる子が三文字書けるようになったら解放すると約束し、まる子は真剣に練習を始めます。その中で、梅世青とまる子の間にはほのかな心の交流が生まれますが、司恒によって遮られてしまいます。
一方、小宝は南霸天に叱責されたことで、郡主を誘拐して南霸天に差し出すことを決意します。しかし、梅世青と遭遇し、争いになり、二人は牢獄に入れられてしまいます。真実を知ったまる子は、巧雲に契約のことを打ち明け、陸英瑶を救い出す計画を練ります。
また、この回では、南香の陸英瑶に対する態度や、秋華が何一指を梅府に連れ込もうとするなど、他の登場人物たちの関係の変化やそれぞれの行動も描かれています。
最後に、まる子は牢にいる梅世青に感謝の気持ちを伝え、手のひらに約束の字を書きます。二人の間に徐々に信頼が芽生えている様子が伺えます。
8話
第8話は、まる子、梅世青、何一指たちを中心とした物語が展開します。普段は素直じゃない梅世青が珍しくまる子に感謝の言葉を伝え、まる子は逆に戸惑ってしまいます。そんな中、梅世青は今後の面倒を避けるため、まる子に字の練習をさせようと提案します。
一方、山寨を出たいと考えている何一指は、山寨の掟があるため諦めかけていましたが、陸英瑶の助けを借り、賭博や奇抜な行動で小宝の怒りを買い、ついに下山を許されます。
梅世青はまる子の字の練習に厳しく指導し、二人は言い争いに発展。まる子は自分のマントを見て夜霊侠を連想し、梅世青と激しく衝突した末、家出をしてしまいます。
青州城にたどり著いたまる子は、商会の会長である司徒凛に助けられ、一緒に夕食をとります。司徒凛はまる子に商会の札を贈り、友情の証とします。その後、夜霊侠に変装した梅世青がまる子を見つけ出し、商会の札の代わりに赤い紐を贈り、二人の新たな証とします。
最後に、まる子は再び家出を企てますが、梅世青たちに阻まれ、結局は外出の許可を得るだけで終わります。
7話
第7話は、まるちゃんと梅世青の複雑な関係を中心に展開します。
まるちゃんは偶然、梅世青が盲目を装っている秘密を知ってしまいます。一方、梅世青もまるちゃんが郡主のふりをしていることを暴きます。二人はそこで奇妙な合意に至ります。梅世青は役人の追及を避けるため、まるちゃんに郡主のふりを続けるように言います。まるちゃんはもう逃げないと約束し、巧雲の前では異様なほどおとなしく振る舞うので、巧雲は二人の関係を誤解してしまいます。
さらに、まるちゃんは父親の何一指の安否を心配し、司恒の助けを借りて彼を探します。偶然にも、何一指は小宝に連れられて青龍寨に行き、陸英瑶と再会し、まるちゃんの状況を知ります。陸英瑶は、いつか自分を助けてくれるよう何一指に頼みます。
夜になると、まるちゃんは夜霊侠に変装した梅世青に会い、より深い話をします。
最後に、まるちゃんは梅の屋敷に戻り、梅世青の感謝の言葉を受けます。二人の間に微妙な変化が芽生え始めたことを暗示して、物語は幕を閉じます。
6話
まず、小丸子は梅世青から贈られた外套に心を躍らせますが、梅世青の友人である方雨涵の訪問を受け、彼女との関係を誤解され、罪悪感と困惑に苛まれます。方雨涵の疑念を晴らすため、小丸子と梅世青は仕方なく恋人同士のふりをします。この作戦は見事に成功し、方家の兄妹は帰って行きました。
一方、陸英瑶は小宝に助けられ山寨へ戻り、薬草によって一時的に不安を和らげます。南覇天が陸英瑶に乱暴を働こうとしたその時、彼女の顔に突然赤い発疹が現れたため、驚いて逃げ出します。さらに、阿柔は厳老板の失踪に気づき、梅世青は質屋の帳簿に不審な点を見つけ、より大きな陰謀が企てられていることを暗示しています。
最後に、ある晩餐の席で、小丸子は酔ってしまい、間違って浴室に入って梅世青の腕の中に倒れ込みます。梅世青は思わず小丸子の額にキスをし、二人の間の感情が徐々に高まっていることを示します。
5話
第五話では、まる子は梅家で幾多もの波乱に見舞われます。まず、梅世青に毒を盛ったと疑われ、潔白を証明するためにスープを飲んで体調を崩しますが、その後、二夫人が提供した期限切れの薬材が原因だと判明します。二夫人の傲慢な態度に、まる子はただ耐えるしかありませんでした。
次に、巧雲の助けで手紙の改竄を免れたまる子ですが、梅世青は彼女の本当の身分を疑い始めます。梅家からの脱出を試みるまる子は、偶然にも隠し通路を見つけ、脱出に成功します。
一方、梅世青はかつての殺し屋事件を調査し、夜霊侠に扮して質屋を探ります。その過程で、助けようとしたまる子を救出します。
最後に、まる子と梅世青は一緒に酒を酌み交わし、まる子は自分の秘密と「梅世青」に対する思いを打ち明けます。梅世青は彼女に何一指を探すことを約束し、夜空を一緒に飛び、まる子の心を掴みます。話の終わりには、立ち去ろうとするまる子を梅世青が呼び止め、続きを期待させる終わり方となっています。
4話
第4話は、まる子が梅世青の失明に疑いを持ち、あれこれ試す様子を中心に、周囲の人物たちの複雑な関係が描かれています。梅長雲が壁の取り壊しを命じた際、まる子は梅世青を守ろうとして転倒し怪我をしますが、梅世青に助けられます。この出来事がきっかけで、まる子は彼の視力に疑問を抱き始めます。その後、熱湯で足を温めるふり、臭い薬を見せる、蜘蛛を使うなど、様々な方法で梅世青の目が見えるかどうかを試します。梅世青は目が見えないように振る舞いますが、まる子の仕掛けた罠を巧みに回避していきます。
一方、南覇天と小宝の結婚話や、二夫人が高価な簪でまる子に取り入ろうとする場面も描かれています。終盤、まる子は曲芸で驚異的な力を見せ、梅世青は彼女の正体に疑念を抱きます。さらに、まる子が手紙をすり替えようとしたところを梅世青に見破られる場面も。最後に、巧雲が粥に怪しい滋養強壮の薬が入っていることに気づきます。梅世青がまさにその粥を飲もうとするところで、物語は次の展開への期待を抱かせながら幕を閉じます。
3話
第3話では、まる子が巧雲の助けを借りて身分を隠し、迫り来る家宴に備えて郡主としての礼儀作法を学ぶ様子が描かれます。まる子と梅世青の間には緊張感と微妙な空気が漂い、梅世青は分家を口にしたことで父親の梅長雲から叱責を受けますが、まる子は彼をかばいます。
自分の決意を示すため、まる子は自ら提案し、実際に壁を築き始めて分家を断行しようとします。この行動は家族全員の注目を集め、梅長雲の怒りを買います。ついに梅長雲は、衆人環視の中で梅世青を平手打ちしてしまいます。
一方、別の場面では、小宝が逃げようとした陸英瑶を救い出し、彼女への心配とやるせなさを露わにします。
2話
父の自由のため、まる子は青龍寨との結婚を承諾し、如意楼で婚礼の準備を進めていた。一方、青州に到著した郡主は梅家の出迎えを受けず、結局如意楼に滞在することに。数々の行き違いから、まる子は郡主と間違えられ梅家へ送られ、梅世青と結婚してしまう。また、陸英瑶は偶然にも小宝の部屋に入り込み、二人は訳も分からぬまま夫婦となった。小宝は陸英瑶に一目惚れしていたのだ。
結婚後、まる子は抵抗を試みるも身分が露見することを恐れ、梅世青は盲目を装い、まる子とは夫婦としての実態を持たないと告げる。一方、小宝は陸英瑶を連れて南覇天に会うが、陸英瑶の強気な態度に押され、小宝は外で休むことに。陸英瑶は逃げる機会を伺っていた。夜、梅世青は夜霊侠として母の死の真相を探るため出かけ、戻ると仕掛けにまる子が寝ていたため身動きが取れなくなってしまう。そして、二人の唇はまたしても偶然触れ合うのだった。
1話
第一話では、青州城内外の騒乱とした情勢と、主要人物たちの初登場、そして彼らの出会いなどが描かれています。
城外では、梅世青が優れた武芸を駆使して、盗賊団・青龍寨と対峙し、撃退します。一方、城内では、小丸子が父親の何一指と共に芸を披露して生計を立てていました。ある日、小丸子は持ち前の怪力で、悪漢に絡まれていたところを救い出し、そこで偶然にも梅世青と出会います。二人の間には、いくつかの出来事をきっかけに不思議な縁が生まれていきます。
梅世青は、九王府の郡主との結婚から逃れるため、盲目を装っていました。しかし物語が進むにつれ、彼は現実と向き合わざるを得なくなります。
また、旅芸人の阿柔は、密かに塩が売買されているという情報を掴みます。小丸子は酔った勢いで、憧れの夜霊侠に近づきます。
最後に、何一指が抱えた賭け金の借金のため、小丸子は青龍寨の小宝に嫁ぐことを約束させられてしまいます。これが、今後の物語の展開に大きな影を落とすことになります。
全30話ネタバレ
キャスト、登場人物
小丸子(しょうがんし)
李庚希(リー・ゲンシー)
梅世青(ばいせいせい)
黃俊捷(ホアン・ジュンジエ)
小宝(しょうほう)
丁嘉文(ディン・ジアウェン)
陸英瑤(りくえいよう)
孫安可(スン・アンコー)