あらすじ

第12話は、夜霊侠やれいきょう小宝しょうほう王彪おう ひょうとの対立、そしてそれに続く一連の出来事を描いています。

夜霊侠やれいきょう小宝しょうほうと山賊の一団との戦闘中に、小宝しょうほうが実は密売人であることを発見します。その後、王彪おう ひょうと一対一で対峙した際、毒に侵された小丸子しょうがんしを救うため、やむを得ず膝を屈して解毒薬を乞う姿は、仲間への深い友情を示しています。二人が洞窟で休息を取っている時、梅世青ばいせいせいは、殺された母の復讐のために義侠として活動していることを明かし、小丸子しょうがんしと共に犯人を見つけ出すことを約束します。

一方、小宝しょうほうは手柄を立てたと山寨に戻りますが、南覇天なんはてん小宝しょうほうが考えを改めたと勘違いします。陸英瑶りく えいよう何一指かいつしは逃亡を計画していましたが、小宝しょうほうが罠に嵌められたことを知り、計画を断念して小宝しょうほう五爺ごやの陰謀から救います。そして最終的に、五爺ごやの手下が正体を暴かれ捕らえられ、南覇天なんはてん五爺ごやを問い詰めます。

ネタバレ

夜霊侠やれいきょうは戦闘に介入し、小宝しょうほうと戦う。小宝しょうほうが刀で袋を切ると、中から大量の塩がこぼれ落ちた。実は相手は密輸業者だったのだ。夜霊侠やれいきょう王彪おう ひょうの戦いの中、小丸子しょうがんしはこっそり後をつけ、パチンコで援護するが、王彪おう ひょうに見つかり毒鏢を刺されてしまう。小丸子しょうがんしの声を聞いた夜霊侠やれいきょうは駆け寄り、王彪おう ひょうは解毒剤と引き換えに夜霊侠やれいきょうに跪くよう要求する。小丸子しょうがんしの苦しむ姿を見て、夜霊侠やれいきょうは剣を捨て跪いた。王彪おう ひょうの手下が夜霊侠やれいきょうに襲いかかる中、小丸子しょうがんしは助けを求め続ける。王彪おう ひょう夜霊侠やれいきょうの仮面を取ろうとした瞬間、夜霊侠やれいきょうは解毒剤を奪い取り小丸子しょうがんしに飲ませ、仮撃に転じて王彪おう ひょうたちを追い払った。

激しい戦いで梅世青ばいせいせいは体力を消耗し、小丸子しょうがんしは彼を洞窟へ運び込んだ。小丸子しょうがんしは謝罪し、二人は洞窟で夜を明かすことに。

小宝しょうほうは密輸した塩を山寨へ持ち帰り、南香なんこうの助けを借りて南覇天なんはてんに手柄を報告する。南覇天なんはてん小宝しょうほうが心を入れ替え、小丸子しょうがんしを諦めたと思い込み、祝宴を開いた。

焚き火を囲み、小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせい夜霊侠やれいきょうとして戦う理由を尋ねる。梅世青ばいせいせいは匪賊に殺された母の仇を討つためだと語り、小丸子しょうがんしは感動し共に戦うことを申し出る。小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせい阿柔あ じゅうの関係を気にかけ、梅世青ばいせいせいは全てを説明し誤解を解く。小丸子しょうがんしは安心して梅世青ばいせいせいの腕の中で眠りにつくが、梅世青ばいせいせいは母の殺害シーンの悪夢にうなされる。目を覚ました小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいを慰め、犯人探しに協力することを約束する。

山寨の祝宴で皆が酔いつぶれる中、何一指かいつし陸英瑶りく えいようを連れて逃げようとする。しかし、小宝しょうほうは酔いながらも陸英瑶りく えいようの部屋を訪ね、約束通り誰も殺さなかったと報告する。小宝しょうほうが倒れるのを見て、陸英瑶りく えいようは彼を介抱し別れを告げる。二人が去ろうとした時、五爺ごや小宝しょうほうに罪を著せるため荷物を小宝しょうほうの部屋に運ぼうとしているのを耳にする。陸英瑶りく えいよう小宝しょうほうを見捨てられず、脱出を諦める。何一指かいつしも仕方なく同行する。

陸英瑶りく えいよう何一指かいつし小宝しょうほうに警告し、小宝しょうほうは自分の部屋に戻り、見知らぬ荷物を発見する。小宝しょうほう五爺ごやの手下を眠らせ、荷物を元の場所に戻す。

小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいは旅を続け、司恒しこうが馬で二人を見つけ連れ帰る。一方、五爺ごや南覇天なんはてん小宝しょうほうのことを密告する。南覇天なんはてん小宝しょうほうを問い詰め、小宝しょうほう五爺ごやは口論になる。南覇天なんはてん小宝しょうほうの部屋を捜索させるが何も見つからず、小宝しょうほうは逆に山寨全体を捜索するよう要求する。五爺ごやの手下が捕まり、南覇天なんはてん五爺ごやを問い詰めるが、五爺ごやはしらを切る。南覇天なんはてん五爺ごやに選択を迫る…

第12話の感想

第12話は、小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいの関係が深まる一方で、小宝しょうほうの悪巧みと山賊たちの内紛が描かれる、盛りだくさんのエピソードでした。

まず、夜霊侠やれいきょうとして戦う梅世青ばいせいせいの真意が明かされ、小丸子しょうがんしとの絆がより強固になったことが印象的です。母の仇を討つという強い意誌と、小丸子しょうがんしへの優しさの両面を持つ梅世青ばいせいせいの魅力が改めて感じられました。二人の山洞での一夜は、互いの理解を深める大切な時間となったことでしょう。

一方、小宝しょうほうは相変わらずずる賢く立ち回り、私塩密輸で手柄を立てようとします。しかし、その行動は南覇天なんはてんの誤解を生み、皮肉にも事態を複雑化させています。彼の軽率な行動が、今後どのような波紋を広げるのか、目が離せません。

また、五爺ごや小宝しょうほうに対する陰謀も発覚し、山賊内部の権力争いが激化しています。陸英瑶りく えいようの機転と優しさによって小宝しょうほうは窮地を脱しますが、この一件は山賊たちの間に更なる不信感を植え付けたことでしょう。今後の展開に大きく影響しそうです。

つづく