あらすじ
第17話は、主要人物たちの感情の揺れ動きと複雑な関係性を中心に展開します。
陸英瑶は、南香を女性らしく変身させようと、おしゃれをさせたり化粧を施したりしますが、その結果は小宝を驚かせるほど奇抜なものになってしまいます。南香は、この一件で陸英瑶に仕返しをしようと企みます。一方、陸英瑶に促されて小宝は南香とリンゴ狩りに出かけますが、陸英瑶は一人取り残され、少し寂しさを感じます。
そんな中、二夫人は小丸子と司徒凛を陥れようと画策し、小丸子は梅長雲に叱責されてしまいます。しかし、梅世青が間一髪で止めに入り、小丸子への信頼を表明します。
一方、陸英瑶と小宝の仲は、幾つかの誤解や行き違いを経ながらも、徐々に深まっていきます。二人は、互いへの想いを次第に確信していくのでした。
そして、小丸子と梅世青の関係にも新たな進展が。梅世青が小丸子にキスをするという大胆な行動に出たことで、物語はさらに複雑さを増していきます。
ネタバレ
陸英瑶は南香を淑女にしようと、女性らしさを磨く特訓を開始。南香の部屋を訪れた陸英瑶は、彼女の地味な服装と化粧っ気のない顔を見て、自ら綺麗な服を著せ、化粧を施した。
一方、小宝は道で南香を見かけ、駆け寄る。しかし、濃い化粧に驚き、思わず笑おうとした瞬間、南香が陸英瑶への仕返しだと告げると、慌てて褒め言葉に変えた。嬉しそうに陸英瑶の元へ向かう南香。小宝は陸英瑶に用意した贈り物を渡し、南香からリンゴ狩りに誘われる。断ろうとする小宝だが、陸英瑶の視線に促され、渋々承諾。二人の後ろ姿を見送りながら、陸英瑶は胸に一抹の寂しさを感じ、何一指の元へ食事を届けに行く。何一指は陸英瑶の嫉妬心にすぐ気づいた。
祝宴の後、二夫人は小丸子と司徒凛の密会の証拠を探し、二人を監視させて梅長雲に告げ口に向かう。小丸子と司徒凛はまた餛飩屋で会い、小丸子は梅世青の無礼を詫びるが、司徒凛は逆に梅世青を理解するよう促す。二人は楽しそうに会話を交わした。
屋敷に戻った小丸子は梅長雲に呼び出され、二夫人の悪質な告げ口に激怒した梅長雲から平手打ちされそうになるが、梅世青が間一髪で止めに入る。梅世青の真剣な眼差しに心を痛めた小丸子は弁解を始めるが、梅世青は小丸子の誠実さを信じている。
陸英瑶は南香に料理を教えることを提案。南香は一日中キッチンに立ち、やっと食べられる料理を作ったが、陸英瑶の勧めで練習を続ける。小宝は陸英瑶を訪ね、彼女が琴を恋しがっていることを知る。そこで、小宝は下山して琴を買い、陸英瑶を驚かせようと計画する。南香も小宝のために二日間料理の練習をし、三菜一湯を作り、サプライズをしようと考えた。二人は後山の竹楼で会う約束をする。陸英瑶は自分の逃亡計画が露呈したと思い込み、竹楼へ向かうと、小宝の真意を知る。二人の距離が縮まろうとした時、南香が現れ、陸英瑶は琴の演奏で場を盛り上げようとごまかす。小宝は陸英瑶を見つめ続け、不機嫌になった南香に、陸英瑶はさらに言い訳を重ねる。小宝は陸英瑶に拒絶されていると気づき、怒って走り去ってしまう。
小宝の怒りを見た何一指は、二人の相思相愛に気づき、数日前から陸英瑶が嫉妬していたことを小宝に伝える。喜んだ小宝は陸英瑶の元へ戻り、彼女の照れた表情を見て、何一指の言葉が真実だと確信する。
小丸子は梅世青への想いに悩み、塞ぎ込んでいた。梅世青も小丸子の後ろ姿を見るたびに落胆し、ついに決心する。庭園で小丸子を見つけると、抱きしめ、深くキスをした。
第17話の感想
第17話は、複数のロマンスが複雑に絡み合い、それぞれの想いが交錯する展開に胸が締め付けられました。陸英瑶と小宝、小丸子と梅世青、そして南香の片想い。三者三様の恋模様が描かれ、それぞれのキャラクターの心情が繊細に表現されていました。
特に印象的だったのは、陸英瑶の複雑な心境です。小宝への想いを自覚しながらも、南香の純粋な愛情に戸惑い、素直になれない葛藤が見ていて切なかったです。小宝からの贈り物や後山の竹楼でのサプライズなど、ロマンチックな演出も、陸英瑶の揺れる心をより際立たせていました。小宝のまっすぐな愛情表現も、見ているこちらまでドキドキさせられました。何一指のさりげない助言も、二人の関係を進展させるキーポイントとなり、今後の展開に期待が高まります。
つづく