あらすじ

父の自由のため、まる子は青龍寨との結婚を承諾し、如意楼で婚礼の準備を進めていた。一方、青州に到著した郡主ぐんしゅばい家の出迎えを受けず、結局如意楼に滞在することに。数々の行き違いから、まる子は郡主ぐんしゅと間違えらればい家へ送られ、梅世青ばいせいせいと結婚してしまう。また、陸英瑶りく えいようは偶然にも小宝しょうほうの部屋に入り込み、二人は訳も分からぬまま夫婦となった。小宝しょうほう陸英瑶りく えいように一目惚れしていたのだ。

結婚後、まる子は抵抗を試みるも身分が露見することを恐れ、梅世青ばいせいせいは盲目を装い、まる子とは夫婦としての実態を持たないと告げる。一方、小宝しょうほう陸英瑶りく えいようを連れて南覇天なんはてんに会うが、陸英瑶りく えいようの強気な態度に押され、小宝しょうほうは外で休むことに。陸英瑶りく えいようは逃げる機会を伺っていた。夜、梅世青ばいせいせい夜霊侠やれいきょうとして母の死の真相を探るため出かけ、戻ると仕掛けにまる子が寝ていたため身動きが取れなくなってしまう。そして、二人の唇はまたしても偶然触れ合うのだった。

ネタバレ

小丸子しょうがんしは、父の自由と引き換えに青龍寨との結婚を受け入れた。何一指かいつしには二度と賭博をしないと約束させた。赤峰せき ほうに連れられ、如意楼で最後の身支度を整える小丸子しょうがんし。一方、青州に到著した郡主ぐんしゅは、ばい家の迎えがないことに驚く。急いで知らせを受けた梅世青ばいせいせいは、まるで気に留めない様子。郡主ぐんしゅは仕方なく如意楼に滞在することに。梅長雲ばいちょううんは慌てて郡主ぐんしゅを迎えに行かせた。郡主ぐんしゅは偶然にも巧雲こううんから梅世青ばいせいせいの眼病を聞き、更に不満を募らせる。

小宝しょうほうの迎親の馬車が到著。小丸子しょうがんし林海りんかいの部屋にいると聞いた小宝しょうほうは、自ら楼上へ。その頃、巧雲こううんは部屋に入り、蓋頭をした小丸子しょうがんしを見て、郡主ぐんしゅが心変わりしたと思い込み、急いでばい家の馬車に乗せた。

ばい家に著いた小丸子しょうがんしは、梅長雲ばいちょううんの声で事態を把握する。風呂上がりに陸英瑶りく えいようと鉢合わせ、その後、二人が部屋を間違えたことで、とんでもない事態になったのだ。抵抗しようとするも、郡主ぐんしゅではないことがバレて罰せられることを恐れ、婚礼の儀式は進んでしまう。小丸子しょうがんしは内心で「大変だ!」と叫んだ。

目覚めた陸英瑶りく えいようは、隣に小宝しょうほうがいることに気づき、部屋を間違えたと悟る。しかし、小宝しょうほう陸英瑶りく えいように一目惚れ。陸英瑶りく えいようは諦めるしかなかった。小宝しょうほうは嬉しそうに料理を用意するが、テーブルいっぱいの丸焼きの鴨や豚を見て、陸英瑶りく えいようは泣き出してしまう。

小丸子しょうがんしは隣の梅世青ばいせいせいを見る。梅世青ばいせいせいはまだ盲目のふりをして、夫婦という名義だけを保ち、夫婦の実態はないと告げる。逃げ出そうとする小丸子しょうがんしだが、門には多くの見張りがいて、諦めざるを得なかった。

小宝しょうほう陸英瑶りく えいよう南覇天なんはてんに紹介する。芸人崩れと結婚した小宝しょうほうが大人しくなると考えていた南覇天なんはてんだが、陸英瑶りく えいようの美しさに驚き、羨望の眼差しを向ける。そこに南香なんこうが怒りながら乱入し、手を出すが、小宝しょうほうはすぐに陸英瑶りく えいようをかばい、部屋に戻る。部屋に戻ると小宝しょうほうは眠気に襲われる。陸英瑶りく えいように脅され、しぶしぶ外で寝ることに。陸英瑶りく えいようは脱出方法を考えることにした。

母の受難の悪夢で目を覚ました梅世青ばいせいせいは、床下の仕掛けを開け、夜霊侠やれいきょうの姿に変身。如意楼に向かい、阿柔あ じゅうと情報交換をする。阿柔あ じゅうは、街の狂人・陳老癲ちんろうてんが大夫人の殺害について話していたこと、そして丐幇の頼老八らいろうはちの名前を挙げていたことを報告する。梅世青ばいせいせい陳老癲ちんろうてんの居場所を聞き、生け捕りにするよう阿柔あ じゅうに命じる。秘密の通路から戻ろうとした梅世青ばいせいせいだが、小丸子しょうがんしが自分のベッドで寝ていて、仕掛けが動かないことに気づく。正面玄関から戻り、小丸子しょうがんしを抱え上げようとした瞬間、小丸子しょうがんしは寝言で夜霊侠やれいきょうの名前を呟き、梅世青ばいせいせいを掴む。二人の唇は再び偶然にも重なった。

第2話 感想

第二話は、まさに「花咲く合縁奇縁」というタイトル通りの展開で、登場人物たちの運命が複雑に絡み合い、笑いとハラハラが入り混じる見応えのあるエピソードでした。特に印象的だったのは、小丸子しょうがんし陸英瑶りく えいようの部屋間違いによる騒動です。まるで運命のいたずらのように、二人の人生が大きく変わってしまう瞬間は、コミカルながらもどこか切ないものを感じさせました。小丸子しょうがんしは父の自由のために結婚を受け入れる健気さと、巻き込まれていく事態への戸惑いが上手く表現されており、応援したくなるキャラクターです。

一方、陸英瑶りく えいようは思わぬ形で小宝しょうほうと結ばれることになり、彼女の驚きと戸惑いは視聴者にも共感できる部分でしょう。豪快な小宝しょうほうと繊細な陸英瑶りく えいようの組み合わせは、今後の展開に期待を持たせます。また、梅世青ばいせいせいの二重生活も物語に深みを与えています。表向きは病弱な息子を演じながら、夜には夜霊侠やれいきょうとして活躍する姿は、彼の内に秘めた強さと優しさを感じさせます。それぞれのキャラクターの個性が際立ち、彼らの関係性がどのように変化していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。

つづく