あらすじ

第23話は、小宝しょうほう陸英瑶りく えいようの恋の進展と小宝しょうほうの窮地を描いています。二人は夜に親密なひとときを過ごし、陸英瑶りく えいようから小宝しょうほうにキスをする場面もあり、二人の関係はさらに深まりました。

しかし、南覇天なんはてん小宝しょうほうに厳しい要求を突きつけます。それは、陸英瑶りく えいようの結婚の自由と引き換えに、梅世青ばいせいせいを殺すことでした。実は、小宝しょうほうの命を救う解毒剤を手に入れるため、陸英瑶りく えいよう南覇天なんはてんとの結婚を承諾していたのです。真実を知った小宝しょうほうは深い苦悩に苛まれますが、最後の望みに賭け、任務を遂行することを約束します。

一方、小宝しょうほう南覇天なんはてんが自分の留守中に陸英瑶りく えいようを娶ろうとしていることに気づき、怒りに任せて南覇天なんはてんの酒蔵にある酒を全て叩き割ります。そして、梅世青ばいせいせいを必ず殺すと強く宣言します。

このような緊迫した状況の中、小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいと出会います。小宝しょうほう小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいの助けを求めるよう提案し、物語は新たな展開を迎えます。

ネタバレ

小宝しょうほう陸英瑶りく えいように簪を贈り、二人の顔が近づいた瞬間、小宝しょうほうは胸の高鳴りを感じた。陸英瑶りく えいようも彼の息遣いを感じ、我に返る。その夜、陸英瑶りく えいようの琴の音色に耳を傾ける小宝しょうほう。演奏後、小宝しょうほうが別れを告げると、陸英瑶りく えいようは彼を引き止め、突然キスをした。驚きながらも、小宝しょうほうは彼女を抱きしめ、深くキスを交わした。

翌日、南覇天なんはてん小宝しょうほうに兄弟分の司徒しと凛を紹介する。夜霊侠やれいきょう捕縛の依頼のためだった。司徒しと夜霊侠やれいきょうの正体が梅世青ばいせいせいだと明かし、南覇天なんはてんに協力を求める。南覇天なんはてんは報酬を上乗せし、司徒しとは渋々700両の黄金を追加。南覇天なんはてんは三日以内に梅世青ばいせいせいの首を取ると約束した。

陸英瑶りく えいよう小宝しょうほうの声に誘われ外に出ると、一面の花畑が広がっていた。小宝しょうほうは花束を手にプロポーズをする。彼の真剣な表情に、陸英瑶りく えいようは花束を受け取り、満面の笑みを浮かべる。しかし、小宝しょうほうが将軍府へ梅世青ばいせいせいを殺しに行くことを知ると、彼女の表情は曇った。

小宝しょうほうは部屋に戻ると、陸英瑶りく えいようの機の上に婚礼衣装を見つける。彼女が用意したと思い喜ぶが、次の瞬間、衣装を著た南覇天なんはてんが現れ、小宝しょうほうは愕然とする。南覇天なんはてん陸英瑶りく えいようが自分に嫁ぐ約束をしたと言い、梅世青ばいせいせいを殺せば彼女を譲ると告げる。信じられない小宝しょうほう陸英瑶りく えいように確認する。以前、小宝しょうほうの解毒薬と引き換えに、陸英瑶りく えいよう南覇天なんはてんに嫁ぐ約束をしていたのだ。愛する人の犠牲を知り、小宝しょうほうは苦悩する。夜霊侠やれいきょうを殺せば南覇天なんはてんが約束を守ることに望みを託すが、陸英瑶りく えいようは現実を見るよう懇願する。しかし、その約束は小宝しょうほうにとって最後の希望だった。

小宝しょうほうは再び南覇天なんはてんの部屋の前で、彼と老五ろうごの会話を偶然耳にする。老五ろうご小宝しょうほうが留守の間に陸英瑶りく えいようを娶るよう進言する。激怒した小宝しょうほう南覇天なんはてんの酒を全て壊し、陸英瑶りく えいようの肩を抱きしめ、梅世青ばいせいせいを必ず殺すと誓う。

小丸子しょうがんしは一人佇み、巧雲こううんとの約束を思い出し、物憂げな表情を浮かべる。梅世青ばいせいせいは彼女の手に触れ、気分転換に食事に誘う。その時、小宝しょうほうが現れ、梅世青ばいせいせいに協力を求めるのだった…。

第23話の感想

第23話は、愛と陰謀が複雑に絡み合い、息つく暇もない展開でした。小宝しょうほう陸英瑶りく えいようの恋は、甘いキスシーンから一転、南覇天なんはてんの策略によって大きな試練を迎えます。小宝しょうほうの純粋な愛情と、陸英瑶りく えいようの自己犠牲的な行動は胸を締め付けますが、二人の間に立ちはだかる南覇天なんはてんの冷酷さは、見ている側も苦しくなるほどです。

特に印象的なのは、小宝しょうほう陸英瑶りく えいようの婚礼衣装を見つけたシーン。喜びから絶望へと転落する小宝しょうほうの心情を、表情の変化で見事に表現していました。また、南覇天なんはてんの残酷な条件を突きつけられた時の小宝しょうほうの苦悩は、視聴者の共感を呼ぶでしょう。

一方、夜霊侠やれいきょうの正体が梅世青ばいせいせいであることが明らかになり、物語は新たな局面を迎えます。小宝しょうほうは愛する女性を守るため、そして最後の希望に縋るため、梅世青ばいせいせいを殺すという過酷な選択を迫られます。この選択が、今後の物語にどのような影響を与えるのか、非常に気になるところです。

つづく