あらすじ

第二十四話は、陸英瑶りく えいようの窮地と救出劇を中心に展開します。南覇天なんはてんとの結婚を迫られ、絶望の淵に立たされた陸英瑶りく えいようは、自らの命を絶とうとしますが、間一髪で小宝しょうほうに救い出されます。同時に、梅世青ばいせいせいは山寨に放火し混乱を招き、皆と共に牢獄から何一指かいつしを救出します。南香なんこうは偶然にも小宝しょうほうたちの行方を見つけますが、陸英瑶りく えいようが自分の継母になるのが嫌で、捜索をわざと手抜きします。このため、南覇天なんはてんはさらに激怒し、総力を挙げての追跡を命じます。

如意楼に逃げ込んだ一行は、そこで束の間の休息を取ります。陸英瑶りく えいよう小丸子しょうがんしは、互いの身分が入れ替わっていること、そしてそれぞれの想い人への気持ちを語り合います。小宝しょうほう梅世青ばいせいせい陸英瑶りく えいようの良い点について話し、仲間同士の絆と支え合いを見せます。巧雲こううん秋華しゅうか陸英瑶りく えいようと再会し、彼女の小宝しょうほうへの深い愛情を感じ取ります。一方、小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせい陸英瑶りく えいように恋心を抱いていないことを確認し、安堵の胸を撫で下ろします。そして最後に、小宝しょうほう陸英瑶りく えいようの本当の身分が郡主ぐんしゅだと知ると、最初は驚き戸惑いますが、彼女の真摯な気持ちに触れ、再び自信を取り戻します。

ネタバレ

陸英瑶りく えいようは一人部屋でこれまでの出来事を思い返し、機の上には嫁衣が静かに置かれていた。南覇天なんはてんとの婚礼が迫る中、彼女は匕首を取り出し自害しようとするが、小宝しょうほうが衛兵を気絶させて駆け込み、彼女を救出。同時に梅世青ばいせいせいが山寨に火を放った。一行は牢獄へ向かい、何一指かいつしも救い出す。一方、南覇天なんはてんたちは宴で酒を酌み交わしていた。南覇天なんはてん南香なんこう陸英瑶りく えいようの様子を見に行くよう指示する。南香なんこう小宝しょうほうを見て問い詰めるが、逃げることに必死な一行は言葉を濁してごまかす。部屋に戻った南香なんこうは荒らされた部屋を見て異変に気付き、南覇天なんはてんに報告。激怒した南覇天なんはてんは捜索を命じる。

南香なんこう陸英瑶りく えいようが継母になることを望んでおらず、部下には山の下で適当に捜索するよう指示し、自分は道端で昼寝を始める。五爺ごや何一指かいつしの脱獄も知り、部下から小宝しょうほうを見かけたという報告を受け、南覇天なんはてんは裏切られたことに気付き、五爺ごやに全勢力で小宝しょうほうを捕らえるよう命じる。

小宝しょうほう梅世青ばいせいせいは合流し、一行は如意楼で休息を取る。陸英瑶りく えいよう小丸子しょうがんしは、互いの身分に戻れば愛する人から離れなければならないことに気付く。小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせいに別れを告げるため、一晩だけ時間をくれるよう陸英瑶りく えいように頼む。しかし、陸英瑶りく えいよう小宝しょうほうと離れたくないため、このまま身分を偽り続けることを提案する。一方、小宝しょうほう梅世青ばいせいせい陸英瑶りく えいようの良いところを褒め合い、梅世青ばいせいせいはうんざりするほどだった。

巧雲こううん秋華しゅうかはついに陸英瑶りく えいようと再会する。巧雲こううん陸英瑶りく えいよう小宝しょうほうへの想いに気付き、彼女の境遇を嘆くが、陸英瑶りく えいよう小宝しょうほうと結婚する意思を曲げず、二人は何も言えなくなる。一方、小丸子しょうがんし梅世青ばいせいせい郡主ぐんしゅに恋していないことを確認し、安心する。小宝しょうほう陸英瑶りく えいようから自分の相手が実は郡主ぐんしゅだと聞かされ、たじろぐが、陸英瑶りく えいようの真摯な愛情にふれ、いつもの大胆な自分を取り戻す。

第24話の感想

第24話は、まさに波乱万丈!ハラハラドキドキの展開から目が離せませんでした。陸英瑶りく えいようの自害未遂、小宝しょうほうによる救出劇、そして山寨への放火と、息つく暇もない怒涛のアクションシーンに手に汗握りました。南覇天なんはてんの裏切りに気づいた時の表情も印象的で、物語の緊張感をさらに高めていました。

一方、コミカルなシーンも健在で、小宝しょうほう梅世青ばいせいせいのやりとりには思わず笑ってしまいました。特に、梅世青ばいせいせい陸英瑶りく えいようを褒めちぎられるシーンは、彼のうんざりとした表情が面白く、二人の掛け合いが絶妙でした。

また、陸英瑶りく えいよう小丸子しょうがんしの友情にも胸が熱くなりました。愛する人のためにお互いを思いやる姿は、とても美しく、二人の絆の深さを感じさせました。小宝しょうほう陸英瑶りく えいようの本当の身分を知って動揺するシーンも印象的でした。彼女の真摯な愛に触れ、本来の自信を取り戻す小宝しょうほうの姿に、改めて二人の愛の強さを実感しました。

つづく