あらすじ
第12話は、葉知寒、熊熙若、そして李弘彬の三人の複雑な恋愛模様を描いています。葉知寒は、画冊の一件で熊熙若を恨み、彼女が自分の結婚の計画を壊したと思っています。一方、熊熙若は誤解を解こうと努める中で、李弘彬が自分が思っていたほど悪い人間ではないことに気づき始めます。
そんな中、熙若の母は、娘が李家の若奥様になった真相を知り、鶏毛掸子で娘への愛情を表現します。熊熙若は葉知寒と寧心をくっつけようと、寧心への贈り物と一緒にラブレターを葉知寒に渡し、告白を促します。葉知寒は寧心に好意を伝えはしますが、肝心のプロポーズの言葉は口にしません。
ある夜、熊熙若は寧心を訪ねますが、泥棒と間違えられ転倒してしまいます。そこへ現れた李弘彬に抱きかかえられ部屋へ運ばれると、彼から思いがけない告白を受けます。
ネタバレ
画冊のせいで激怒した葉知寒は、熊熙若のせいで寧心への想いを伝える努力が水の泡になったと嘆き、顔向けできないと落ち込む。熊熙若は、画冊がなくても寧心は結婚しないと冷たく言い放つ。寧心は舞魁になるまで結婚しないと誓っていたが、出場もせず、昔の栄光も失った今、結婚は諦めているだろうと推測する。熊熙若は芸館へ行き寧心に説明しようとするが、葉知寒から既に芸館はもぬがらだと聞かされ、激昂した熊熙若は李弘彬の書斎へ乗り込み、母の行方を問い詰める。李弘彬は画作の問題を解決してから話すと告げ、撤回を要求するが、熊熙若は拒否し、李弘彬の監視の目を逃れて街へ飛び出し、芸館を探す。
母と再会した熊熙若は、自分が李家の少夫人だと伝えるが、母や芸妓たちは信じようとせず、作り話だと思い込む。熊熙若は立派な店の開業資金の出所を母に尋ね、李弘彬からの金だと知り、自分の自由と引き換えに得た金だと泣き崩れる。しかし、母は聞く耳を持たず、いつものように熊熙若を叱りつける。
寧心と会い誤解が解けた熊熙若は、寧心に舞魁大会への出場を勧め、葉知寒との仲を取り持とうとする。熊熙若は葉知寒を雲瑶城一の医者だと紹介し、二人の会話を聞きながら、李弘彬とのキスを思い出し顔を赤らめる。李府前で待っていた葉知寒に、熊熙若は寧心への伝言を尋ねられる。二人の会話は如児の侍女に聞かれてしまう。熊熙若が部屋に戻ると李弘彬が現れ、熊熙若は慌てて風呂に逃げ込む。李弘彬は浴室へ押し入り、入浴中の熊熙若を見て顔を赤らめる。熊熙若は誤解を解き、李弘彬に謝罪する。
阿霜は意識を取り戻すが、記憶を失っている。宋沁が庭で石を投げていると、如児が近づき挑発しようとするが、三爺が現れ宋沁を連れ去る。三爺は如児を危険人物だと警告し、宋沁とじゃれ合う。熊熙若は急な寒さで病に倒れ、葉知寒が診察する。熊熙若は葉知寒に高価な装飾品を寧心に贈るよう頼み、想いを伝えるよう促す。熊熙若は葉知寒を「弱水三千、隻取一瓢飲」と評し、恋文を渡し、感情を込めて読む練習をさせる。
葉知寒は寧心に装飾品を贈り、舞魁になるのを待っていたと告げるが、結婚の言葉は口にしない。寧心も葉知寒に想いを寄せているが、肝心のプロポーズの言葉を待っている。熊熙若は葉知寒のために寧心に説得しようと壁を乗り越えようとするが、梅香に泥棒と間違われ、引きずり降ろされて転倒する。騒ぎを聞きつけた李弘彬は熊熙若を抱き抱え部屋へ連れて帰る。熊熙若はまた李弘彬に責められると思い込むが、李弘彬は熊熙若への好意を伝える。
第12話の感想
第12話では、熊熙若と李弘彬の関係が進展し、ついに李弘彬が自分の気持ちを熊熙若に伝える場面が見られました。これまでの二人のぎこちないやり取りや誤解から一転、李弘彬の素直な告白は胸キュンものでした。熊熙若も誤解が解け、李弘彬への気持ちが変化していく様子が繊細に描かれており、今後の二人の関係がどうなるのか楽しみです。
また、葉知寒と寧心の恋模様も進展しました。熊熙若の後押しもあり、葉知寒は寧心に想いを伝えようとしますが、肝心のプロポーズの言葉が出てきません。寧心も葉知寒に想いを寄せているものの、はっきりとしない態度にやきもきしている様子が伝わってきました。二人の恋が成就するのか、今後の展開に期待が高まります。
つづく