あらすじ

第16話は、熊熙若ユウ・キジャク李弘彬リー・ホンビンの関係性の微妙な変化、そして阿娘アーニャンの李府での立場を中心に描かれています。

物語の冒頭、三爺サンイエ李弘彬リー・ホンビンたちの麻雀に加わり、梅香メイシャンによる天和が思いがけない驚きをもたらします。その後、物語は阿娘アーニャンの李府での立ち居振る舞いと、如児ルーアルとの静かな争いに焦点を当てます。阿娘アーニャン如児ルーアルから贈られた宝石を受け取りますが、それは熊熙若ユウ・キジャクをいじめるなと警告する意味合いを含んでいました。同時に、阿娘アーニャンは李府でどのように自分の立場を確立するかを画策しています。熊熙若ユウ・キジャクは、特に偽妊娠の件で、阿娘アーニャンの行動が二人の真の目的を暴露してしまうのではないかと心配しています。

李弘彬リー・ホンビン熊熙若ユウ・キジャクへの想いを深めており、ある会話の中で彼女を抱き寄せ、熊熙若ユウ・キジャクの心を揺さぶります。しかし、リー老爷に呼び出された阿娘アーニャンは緊張を強いられます。無事に帰ってきますが、彼女が用意したスープは熊熙若ユウ・キジャクに恥ずかしい出来事を引き起こしてしまいます。

そしてついに、阿娘アーニャンの身分が暴かれてしまいます。建章堂で罰を受けるかもしれない状況の中、阿娘アーニャンは李府に熊熙若ユウ・キジャクを許してくれるよう懇願し、熊熙若ユウ・キジャクが拾い子であるという真実を明かします。さらに、彼女は熊熙若ユウ・キジャクが名家の出身である可能性を示唆します。李弘彬リー・ホンビンは難しい決断を迫られ、公平を期すため、自ら阿娘アーニャンを罰することになります。

ネタバレ

李弘彬リー・ホンビン熊熙若ユウ・キジャク、そして二人組が麻雀をしているところに三爺サンイエが現れ、挨拶を交わした後、阿娘アーニャンから情報を聞き出そうとする。熊熙若ユウ・キジャク阿娘アーニャンが余計なことを言わないよう、先に帰らせる。三爺サンイエが麻雀に加わると、梅香メイシャンがまさかの天和をあがり、一同を驚かせる。一方、李府で羽目を外しすぎた阿娘アーニャンの行動を危惧した熊熙若ユウ・キジャクは、注意を促す。しかし、阿娘アーニャン熊熙若ユウ・キジャクの心配を理解せず、李弘彬リー・ホンビン熊熙若ユウ・キジャクへの態度に不満を爆発させ、口論になってしまう。

如児ルーアル阿娘アーニャンの正体を暴こうと、策略を巡らせ、配下に宝石を贈り物として阿娘アーニャンに渡させる。阿娘アーニャンは贈り物を受け取ると同時に、如児ルーアルに悪巧みがあれば容赦しないと警告する。このことを知った熊熙若ユウ・キジャクは再び阿娘アーニャンに慎重な行動を促す。阿娘アーニャン熊熙若ユウ・キジャクに自分の肖像画を描くよう要求するが、熊熙若ユウ・キジャクは李家の子供を妊娠していると嘘をつき、拒否する。阿娘アーニャンは嘘を見抜き、偽妊娠がバレた時の危険性を指摘する。

感情的になった後、冷静さを取り戻した阿娘アーニャンは解決策を思いつく。熊熙若ユウ・キジャク李弘彬リー・ホンビンの書斎を訪れ、阿娘アーニャンの行動への不安を打ち明ける。李弘彬リー・ホンビンはこれを機に熊熙若ユウ・キジャクへの好意を伝え、熊熙若ユウ・キジャクは逃げようとするも、結局李弘彬リー・ホンビンに抱きしめられる。この時、熊熙若ユウ・キジャク李弘彬リー・ホンビンへの想いに気付く。

梅香メイシャンリー老爷に阿娘アーニャンが呼び出されたと知らせ、熊熙若ユウ・キジャクは不安に駆られる。李弘彬リー・ホンビンは、万一の時は李府から逃げるようにと慰める。阿娘アーニャンが笑顔で薬の材料を持って帰ってくると、二人は安堵する。その後、李弘彬リー・ホンビン熊熙若ユウ・キジャク阿娘アーニャンを体面よく李府から出す計画を立てる。

阿娘アーニャン李弘彬リー・ホンビンに作った羹を、熊熙若ユウ・キジャクが全部飲んでしまう。夜、熊熙若ユウ・キジャク李弘彬リー・ホンビンに迫るような行動を取り、李弘彬リー・ホンビンは彼女を気絶させる。翌朝、昨夜の出来事を尋ねる熊熙若ユウ・キジャクに、李弘彬リー・ホンビンは彼女の行動を説明し、熊熙若ユウ・キジャクは恥ずかしがる。李弘彬リー・ホンビン阿娘アーニャンの羹を飲みすぎないように警告する。

その後、阿娘アーニャンリー老爷に何度も呼び出され、李弘彬リー・ホンビン熊熙若ユウ・キジャクを喜ばせようと彩墨を買い、自ら墨を磨る。怒りながらも、熊熙若ユウ・キジャク阿娘アーニャンに謝罪するため母娘の絵を描く。しかし、阿娘アーニャンが建章堂に呼ばれると事態は急変する。花満楼の女将の証言により、阿娘アーニャンの正体がついに露見する。李家の怒りの前に、阿娘アーニャン熊熙若ユウ・キジャクの許しを請い、彼女が拾われた子で、名家の娘かもしれない玉佩を持っていることを明かす。追い詰められた李弘彬リー・ホンビンは、形杖を取り阿娘アーニャンを罰しようとするところで物語は佳境を迎える。

第16話の感想

第16話は、阿娘アーニャンの正体がついに暴かれるという、物語の大きな転換点となるエピソードでした。これまでコミカルな要素も多かった阿娘アーニャンの言動でしたが、ここに来て彼女の過去や出自にまつわる謎が一気に表面化し、物語に緊張感をもたらしています。特に、花満楼の女将の登場は決定打となり、もはや逃れられない状況に追い込まれた阿娘アーニャンの姿は、見ていて胸が締め付けられるようでした。

熊熙若ユウ・キジャク李弘彬リー・ホンビンの関係にも変化が見られました。阿娘アーニャンの言動に振り回されながらも、李弘彬リー・ホンビンへの想いを自覚していく熊熙若ユウ・キジャク。そして、そんな彼女を優しく包み込む李弘彬リー・ホンビン。二人の距離が縮まる一方で、阿娘アーニャンの存在が二人の関係を複雑にしているのも事実です。阿娘アーニャンを李府から出す計画を立てているとはいえ、今後の展開がどうなるのか、不安と期待が入り混じった気持ちです。

つづく