あらすじ
第二十話では、李弘彬と熊熙若の愛情が深まる一方で、如児の陰謀が露呈する様子が描かれています。李弘彬は如児的の脅迫を拒絶し、熊熙若だけを妻と認めると断言しました。そして、如児が薬を盛るなどの悪事を暴き、彼女を李家から追放させます。
そんな中、嘯風苑で火災が発生。李弘彬は危険を顧みず熊熙若を救出し、二人の絆はさらに強まりました。偽妊娠の発覚が迫るプレッシャーに熊熙若は苦悩しますが、李弘彬の支えによって徐々に落ち著きを取り戻していきます。
一方、李洪煜と宋沁の婚約問題、そして中秋節の宴席で宋治が引き起こした騒動も描かれています。宋治は賭けに勝ち、熊熙若を要求するという波乱を巻き起こし、今後の展開への伏線を張りました。
ネタバレ
手紙に導かれ、侍女が如児の手紙を表兄の李弘彬に渡した。熊熙若の前で手紙を読み上げた後、彼女は明らかに不機嫌になった。李弘彬は熊熙若に早く偽妊娠を本物にするように提案するが、熊熙若はまだ準備ができていないと答える。ちょうどその時、部下が急を告げ、李弘彬は熊熙若の額にキスをし、事は簡単ではないので早く準備するよう促した。
部下の報告から、李弘彬は屋敷内に内通者がいることに気づき、しかも下人ではないと確信する。二更に嘯風苑で会う約束を李弘彬が承諾したことを知った如児は、念入りに身支度をして約束の場所へ向かう。姉妹の情で李弘彬の心を動かそうとするが、熊熙若は偶然、如児が李弘彬に恥じらいもなく愛を告白するのを聞いてしまう。李弘彬はすぐに拒絶し、熊熙若だけを愛しており、妾を迎える気はないと明言する。なぜ拒絶されたのか理解できない如児は、なぜ芸坊の詐欺師を信じて自分を信じないのかと李弘彬に問いただす。李弘彬は逆に、なぜ熊熙若に堕胎薬を使い、阿娘を屋敷に招き入れて熊熙若を困らせ、さらに自分の母親を殺したと嘘をついたのかと問い返す。如児は全ては李弘彬のためだと弁解し、熊熙若は財産目当てで李家に嫁いできたのだと主張する。
李弘彬に妻を離縁して自分と結婚するよう迫る如児に対し、李弘彬は動揺せず、このままでは毒を使った事実を暴くと警告する。絶望した如児は嘯風苑から走り去り、熊熙若は李弘彬に抱きつく。この光景を見て面白がった宋治は、如児を慰める。著飾り、熊熙若は李弘彬との新しい生活を迎える準備を整えたようだった。
深夜、嘯風苑が突然火事になり、煙が充満し、二人は閉じ込められてしまう。李弘彬は危険を顧みず熊熙若を抱えて火の海から脱出し、熊熙若はさらに心を奪われる。翌日、家の修繕が始まり、李弘彬は拾ったかんざしから火事の原因を推測する。家宴で、如児は熊熙若の偽妊娠の秘密を暴露しようとするが、李弘彬が間一髪で現れたため失敗に終わる。李弘彬は如児が放火犯だとその場で指摘し、李夫人は信じられない様子だったが、証拠は明白だった。結局、李夫人は如児との関係を断ち、彼女を李家から追い出す。
偽妊娠がバレて熊熙若は動揺するが、李弘彬の支えで落ち著きを取り戻す。中秋節が訪れ、李家は華やかに飾り付けられる。宋治はわざと李洪煜の姿が見えないことに触れ、波風を立てようとする。中秋の宴で、熊熙若は宋沁の不適切な行動を非難し、宋沁は自分が悪いと悟り黙る。その後、宋治は熊熙若にサイコロ賭博をしようと持ちかけ、熊熙若は自信満々に勝負を受ける。しかし、肝心なところで宋治はイカサマを使って結果を覆し、賭博に勝ち、熊熙若を褒美として要求する。
第20話の感想
第20話は、まさに怒涛の展開でした。如児の嫉妬と悪行がついに爆発し、火事という大事件に発展。ハラハラドキドキしながらも、李弘彬の冷静な判断と熊熙若への深い愛情に胸を打たれました。
如児の歪んだ愛情表現は見ていて辛くなるほど。李弘彬への想いが強すぎるあまり、手段を選ばず熊熙若を陥れようとする姿は、哀れでありながらも恐ろしい。彼女が自分の行いを正当化しようとする様子からは、一途な愛情の裏に隠された孤独や絶望感が感じられました。
つづく