あらすじ
第26話は、如児、宋治、熊熙若、李弘彬といった登場人物たちの複雑な愛憎劇と権力争いを描いています。
如児は宋治と親密な関係にあり、仇敵への復讐の機会を得ます。一方、李家は熊熙若の本当の身分と李弘彬への想いが明らかになり、大きく揺らぎます。李三爺は熊熙若を弁護しますが、李老爷は彼女を屋敷から追い出すことを決めます。
その後、熊熙若は命を狙われますが、李洪煜に助けられます。真実を知った李弘彬は、家族の仮対を押し切り、熊熙若を探しに出ます。再会した二人は、多少の行き違いはあったものの、最終的には共に温かい夕食を囲み、仲睦まじい様子を見せます。
ネタバレ
如児は宋治と男女の関係になり、すっかり彼に夢中の様子。宋治は飛脚便で熊熙若の持つ玉佩が皇女の証だと知る。そして如児に復讐の機会が訪れたと告げ、如児は大喜びする。一方、李老爷と李夫人は熊熙若と李弘彬夫婦の近頃の騒動を心配していた。そこへまた宋治が李府を訪れると聞き、二人は困惑する。如児が堂々と李府に現れ、李夫人は驚くが、如児は宋治との恋仲を明かし、李三爺と宋沁の結婚準備の前に、ある事を伝えたいと言う。
最近食欲不振の熊熙若に、梅香は李弘彬の心配を減らすためにも少しでも食べるよう勧める。梅香は熊熙若が恋煩いだと勘違いするが、その直後、下人たちに建章堂へ連行され尋問を受ける。李夫人と李老爷は激昂し、梅香は自分が熊熙若を告発したと明かす。
李三爺は命を賭けて熊熙若の李府への忠誠を誓い、当初は李弘彬を騙していたが、李府の温かさに触れ、その恩に報いたいと訴える。どんな罰でも受け入れる覚悟だと話す。しかし如児は熊熙若を死罪にすべきだと主張するが、李老爷は熊熙若を李府から追放するにとどめる。李府を去った熊熙若は、刺客に襲われ、窮地に陥る。
李弘彬は熊熙若が襲われる悪夢を見て目を覚まし、すぐに馬を用意させ行動を開始する。李大爷は部下たちに真の主君を探すよう指示し、自身も逃亡生活に終止符を打ち、本来の地位を取り戻すと宣言する。李弘彬は李大爷と会い、李老爷が会いたがっていると伝える。李大爷は落ち著いて、自分も会いたいと言い、抵抗する様子はない。しかし、事態が動き出した矢先、李府で異変が起きたとの知らせが届き、李弘彬は李府へ戻る。
李府に戻った李弘彬は熊熙若を探すが、見つからず、状況を察する。李老爷と李夫人は李弘彬の熊熙若への深い愛情を理解できず、李弘彬は熊熙若と共に李府を出ると宣言する。激怒した李夫人は李弘彬を嘯風苑に閉じ込める。嘯風苑で李弘彬は熊熙若を想い、涙を流す。
梅香は李弘彬のもとへ駆け込み、真実を伝える。李弘彬はすぐに李府を飛び出ようとし、李洪煜も同行する。梅香は李老爷と李夫人に責められるが、李老爷は熊熙若への態度を軟化させ、「子供のことには口出ししない」と言う。李洪煜は李弘彬を民家に連れて行き、そこで熊熙若が匿われていたことがわかる。再会した李弘彬は、元気な熊熙若を見て、自分が心配していたのにと腹を立てる。熊熙若は李弘彬のために食事を用意するが、李弘彬はまだ嫉妬し、熊熙若は自分のことを大切に思っていないと感じていた。
第26話の感想
第26話は、愛憎渦巻く展開で、息つく暇もないほどでした。特に印象的だったのは、李弘彬と熊熙若のすれ違う想い。李弘彬は熊熙若を深く愛し、彼女のために奔走する一方、熊熙若は追放され、命を狙われるという過酷な状況に置かれながらも、李弘彬への想いを伝える術もなく、ただただ耐えるしかありませんでした。再会シーンでは、李弘彬の嫉妬と熊熙若の精一杯の愛情表現が交錯し、二人のもどかしい関係性がより一層際立っていました。
また、如児の悪女ぶりも強烈でした。宋治を利用し、熊熙若を陥れるその姿は、まさに「蛇蝎美人」。彼女の策略によって、李家は混乱に陥り、李弘彬と熊熙若の仲は引き裂かれそうになります。今後の展開で、彼女がどのような行動に出るのか、目が離せません。
つづく