あらすじ
第五話では、熊熙若と李弘彬の間で、一枚の美人画をきっかけに複雑な出来事が巻き起こります。李弘彬は、個人的な悩みを解決するため、熊熙若に美人画を描かせ、宋沁に贈るよう強要しました。彼の真意は、宋沁を辱めることで問題を解決しようとしたことにありました。
しかし、計画は思わぬ方向に進みます。李洪煜が絵に麻子を描き加えたことで、宋沁は激怒。李洪煜は熊熙若が歓喜仙であることを知っていましたが、彼女を告発する代わりに、千弁蓮に目を向けます。
李弘彬は、熊熙若が陰謀に関わっていると思い込み、彼女を責め立てます。しかし、彼女の涙に心を動かされ、態度を軟化させます。その後、熊熙若は李府からの脱出を試みますが失敗。李弘彬が刺客に襲われた際に助けに入り、二人の関係は少しだけ進展を見せます。
李弘彬は熊熙若への気遣いから、彼女に滋養のあるスープを飲ませ、安産のお守りを贈ります。この行動に対し、如児は明らかに不満げな様子を見せます。
ネタバレ
熊熙若は李弘彬の部屋で居眠りしていた。李弘彬は父親との会話で悩みを抱えて帰宅する。熊熙若は彼の様子に気づき、自分のストレス解消法を話すも、李弘彬には責任転嫁のように聞こえ、感心しない。そこで李弘彬は一計を案じ、熊熙若に美人画を描かせ、宋沁に李洪煜からの贈り物として渡すよう強要する。
熊熙若が絵を届けると、偶然李洪煜に遭遇。事情を知った李洪煜は、絵に麻子を描き足して、改めて宋沁に渡すよう熊熙若に指示する。危険な任務だと感じた熊熙若に、李洪煜は交換条件として「歓喜仙」の正体を明かすよう迫る。熊熙若は渋々承諾するが、二人の親密な様子を如児が目撃し、嫉妬に燃える。特に、熊熙若が男装して李弘彬に仕えていることを知ると、怒りは頂点に達する。
宋沁は絵を見て激怒し、熊熙若と李洪煜を追い出す。李弘彬の部下は熊熙若の正体を調べ、「歓喜仙」だと報告する。李洪煜は父に告発して軍営に戻る機会を得ようかと迷うが、結局は部下に熊熙若の調査を中止させ、千瓣蓮に集中するよう命じる。直後、李弘彬は両親に呼び出され、宋沁を慰め、李洪煜の絵による騒動を収めるよう指示される。
李洪煜は絵の件で罰を受ける。李弘彬は絵の改竄に熊熙若が関わっていると知り、熊熙若を問い詰める。熊熙若は泣き落とし作戦で李弘彬を丸め込み、許しを得る。熊熙若は李弘彬が簡単に騙されると内心思う。
夜、熊熙若は李府から脱出しようとするが、宋沁が李洪煜から受け取ったメモに従い、嘯風苑の李弘彬を訪ねてくる。李弘彬は困惑しながらも、宋沁から渡された玉佩を誤って壊してしまう。宋沁は李弘彬が自分に好意を持っていると勘違いし、喜ぶ。そこへ脱出しようとしていた熊熙若と鉢合わせ、さらに刺客が現れる。戦闘中、李弘彬は熊熙若が千瓣蓮の一味ではないと確信し、安堵する。気を失った李弘彬は、自分を助ける熊熙若の姿を思い出し、彼女の手を握りしめ、逃げるなと告げる。
脱出に失敗した熊熙若は落胆するが、李弘彬に仕える。李弘彬は熊熙若に自分の分の薬膳スープを飲ませ、安産のお守りを渡して体を労わる。そこに如児が食事を持って見舞いに来る。如児は李弘彬の書斎に押しかけようとするが、李弘彬は熊熙若に遮らせる。熊熙若は男女の別をわきまえるよう如児に注意し、如児は激怒して熊熙若を叩こうとする。李弘彬はそれを止めに入る。
第5話の感想
「恋愛画師 オー!マイ・スイート・ライアー」第5話は、コミカルな展開の中に、登場人物たちの複雑な感情が交錯する見応えのあるエピソードでした。特に印象的だったのは、李弘彬と熊熙若、そして李洪煜と宋沁の関係性の変化です。
偽造画事件を通して、李弘彬は熊熙若の機転と優しさに触れ、彼女への信頼感を深めているように感じました。一方、熊熙若は李弘彬のお人好しさを利用しながらも、彼の温情に少しずつ心を動かされている様子が垣間見えます。二人の間にはまだ明確な恋愛感情は芽生えていませんが、今後どのような展開になるのか期待が高まります。
李洪煜と宋沁の関係は、今回さらにこじれてしまいました。李洪煜の悪戯が宋沁の怒りを買い、二人の距離はますます広がってしまいました。しかし、李洪煜が宋沁に送ったメモの内容が気になります。一体彼は何を企んでいるのでしょうか?
つづく