あらすじ
第6話では、李弘彬が熊熙若と李洪煜の関係を誤解し、怒りに駆られて熊熙若を嘯風苑に閉じ込めてしまう様子が描かれます。熊熙若は李洪煜との関係はただの取引だと説明しますが、李弘彬は彼女を妻に娶ることを決意。この決定は如児や宋沁たちの不満を買い、李家に混乱をもたらします。李家から一刻も早く逃れたい熊熙若は、李弘彬との結婚という取引に応じ、二人は契約書を交わします。
物語が進むにつれ、李弘彬の熊熙若に対する態度は徐々に変化し、彼女の言動を教え込むようになります。二人の間には親密さが芽生え始めますが、この親密さは如児の嫉妬心を煽り、彼女は熊熙若が抱える子供に悪意を抱くように。一方、李弘彬と李洪煜の会話から、李弘彬の熊熙若への想いは、彼自身が認めるよりもずっと深いことが暗示されます。
ネタバレ
李家で過ごす日々の中、如児は熊熙若と李洪煜の仲に何かあると勘づき、密かに二人の親密な様子を李弘彬に報告させます。嫉妬と怒りに駆られた李弘彬は、すぐさま李洪煜の部屋へと乗り込みます。
その時、熊熙若は李洪煜の部屋で、機の上の胭脂に目を留めていました。李洪煜は熊熙若に紅を差し、それは亡くなった女性・可児の形見であり、彼女が生前兄を慕っていたことを語ります。同時に、熊熙若は李洪煜が約束を破ったのは怪我をしていたからだと知ります。
二人の会話の最中、李弘彬が怒りに満ちた様子で部屋に押し入り、熊熙若の手を引き自分の住まいである嘯風宅へと連れ帰ります。嘯風宅で、李弘彬はなぜ自分の子供を身籠りながら弟と親しくするのかと熊熙若を問い詰めます。熊熙若は絵を学ぶためだと説明し、李洪煜とは何もないと誓います。
しかし、李弘彬は納得せず、熊熙若の行動を軽率だと非難します。委屈を感じた熊熙若は、李洪煜との関係は李家から逃げるための取引に過ぎないと告白します。李弘彬は内心では笑いますが、熊熙若を嘯風苑に閉じ込めます。
閉じ込められた熊熙若は、庭掃除をしながら、李弘彬の疑念や監視、そして脅威に思いを巡らせます。やがて、李弘彬の手下が新しい服を届け、熊熙若はそれを著て李家の広間に呼び出されます。そこで、李弘彬は突然熊熙若を妻に娶ると宣言し、如児と宋沁、特に宋沁は大きなショックを受けます。
突然の婚約に、李老爷は病気を装い事態を収拾しようとします。一方、熊熙若は李洪煜に会い、自分の困惑を伝えようとします。宋沁は李老爷に、李弘彬と結婚するまでは諦めないと訴えます。李老爷は頭を抱えます。
結婚の日が近づくにつれ、熊熙若は李家から逃げるのがますます難しくなっていると感じます。ある日、宋沁と出会い、激しい非難を受けますが、李弘彬は宋沁との結婚の約束などしていないとはっきり言います。宋沁は絶望し、父に助けを求める手紙を書きます。
如児をなだめるため、李夫人は熊熙若を屋敷に留めているのは子供のためだと説明し、妾にはしないと約束します。その後、李弘彬と熊熙若は結婚の具体的な内容を話し合い、正式に契約を交わします。李家を出るため、熊熙若は李弘彬の条件を受け入れます。
熊熙若は李弘彬の指示で様々な稽古を始め、新しい生活に備えます。ある夜、彼女は李弘彬が寝ている間に顔に亀の絵を描きます。翌日、使用人たちはひそひそと笑います。この親密な様子を見た如児は不安を感じ、熊熙若の腹中の子供に危害を加えようと企みます。
最後に、李弘彬と熊熙若は李老爷と李夫人を訪ね、二人の出会いについて語り、二人を笑わせます。李夫人は熊熙若に腕輪を贈ります。一方、李弘彬と李洪煜が風呂に入っていると、隣の部屋から熊熙若の声が聞こえてきます。李洪煜は李弘彬が熊熙若を好きになっていると指摘しますが、李弘彬は否定します。
第6話の感想
第6話は、李弘彬と熊熙若の関係性が大きく動き出す、重要な転換点となるエピソードでした。偽の妊娠から始まった二人の関係は、李弘彬の嫉妬、熊熙若の仮発、そして突然の結婚宣言へと発展し、ますます複雑に絡み合っていきます。
特に印象的なのは、李弘彬の感情の揺れ動きです。弟の李洪煜と親しくする熊熙若に嫉妬し、怒りに任せて嘯風宅へ連れ帰る姿は、彼の熊熙若への想いが想像以上に強いことを示唆しています。同時に、熊熙若の告白を聞き、内心では笑いながらも彼女を閉じ込めるという行動は、彼の狡猾さと独占欲を垣間見せます。
つづく