あらすじ
第8話は、李弘彬と熊熙若の複雑な恋愛模様を中心に展開します。李弘彬は熊熙若への深い愛情を示し、豪華な夕食を用意するだけでなく、正妻の証として腕輪を贈ります。しかし、熊熙若は妊娠していないにも関わらず嘘をついたことに深い罪悪感と不安を抱えていました。それでも、李弘彬の優しさに心は揺れ動きます。
一方、李洪煜は二人の関係における重要な役割を偶然担うことになります。彼は熊熙若と李弘彬が涼亭で密会している場面を目撃し、それを李弘彬に伝えてしまい、物語の緊張感を高めます。熊熙若の離去に動揺する李弘彬は、彼女への想いが予想以上に強いことを自覚し始めます。
さらに、宋沁と三爺の登場、そして彼らのやり取りが李弘彬の本当の気持ちを明らかにし、熊熙若を探す決意をより固いものにします。最後に、李弘彬は熊熙若を探しに雲昭芸館へ向かいますが、会うことは葉いません。しかし、そこで見つけた養胎符が、彼女への想いをさらに深めるのです。
ネタバレ
李弘彬は書斎で読書に耽っていた。ふと、手にした書物について家来に褒められ、普段は冷静な彼も少し照れる。機上の箱に目を向けると、中には熊熙若を思い起こさせる美しい腕輪が入っていた。一方、熙若は自分の気持ちに迷い、李弘彬との結婚を決意するも、どこか腑に落ちない気持ちを抱え、一人街を彷徨っていた。
蛍が舞う涼亭で、熙若は偶然李洪煜と出会う。洪煜は宋家との縁談から逃れてきたと言い、熙若もまた逃げ出したい心境を吐露する。二人の様子を如児が目撃し、不適切だと感じ、李弘彬に告げ口することを決意する。
熙若の部屋に戻ると、李弘彬が大量の食べ物を持ち込んでいた。熙若は毒殺を疑うも、説得され、自分が好物の魚の頭入りスープなど、たくさんの料理を食べる。李弘彬の心遣いに、妊娠していないことを隠している熙若は罪悪感を覚える。李弘彬は熙若に腕輪を贈り、正妻として常に身につけるように告げる。
洪煜は熙若との約束を守り、彼女の母の作った魚の頭入りスープを結婚祝いとして届けに来るが、二人が食事をしているのを見て、静かに立ち去る。李弘彬が去った後、熙若は嘘を重ねたこと、特に今回の嘘への罪悪感に苛まれ、涙を流す。
翌朝、李弘彬が熙若に朝食を用意していると、如児が鶏スープを届けに来るついでに、熙若と洪煜の密会を告げる。李弘彬は熙若の部屋に行き、彼女が書き残した手紙を見つける。手紙には、熙若が妊娠していないこと、嘘をついたのは身の安全のためだったこと、そして李家の厚意を受ける資格がないという謝罪の言葉が綴られていた。熙若は雲昭芸館に戻り、花満楼の人間に母が虐げられているのを目にする。母が作ってくれた魚の頭入りスープを飲みながらも、大きな嘘をついた罪悪感に苦しむ。
李弘彬は洪煜に相談するが、洪煜は熙若の気持ちを尊重するよう助言しつつも、二人の間に何があったのかを推測する。夜、李弘彬は熙若を想いながら腕輪を眺め、考え込む。熙若は雲昭芸館で自由な生活を送るが、なぜ李家が多くの物を残し、李弘彬からもらった安産のお守りだけを持ち帰ったのか理解できないでいる。
熙若の不在に心を乱された李弘彬は、両親に真実を告げようと決意する。そこへ宋沁と三爺が現れ、熙若が嘘つきであることを告げ、結婚を止めるよう忠告する。二人のやり取りの中で、好きな人は常に相手のことが気になるものだという言葉に、李弘彬は自分の気持ちに気付く。
熙若が魚を買いに出かけている間に、李弘彬は雲昭芸館を訪れる。芸館の女性たちに褒められ困惑する李弘彬を、母は熙若の部屋へ案内する。部屋で熙若が大切にしていた安産のお守りを見つけた李弘彬は、彼女の姿を思い浮かべ、微笑む。
魚を買って戻った熙若は、阿霜に再び絵を描くよう脅迫される。一方、李弘彬は熙若の信頼と愛を取り戻そうと模索する。二人の運命は交錯し、未来は予測不可能な展開を見せていく。
第8話の感想
第8話は、李弘彬と熊熙若のすれ違いがもどかしく、切ない回でした。熙若は自分の気持ちに迷い、嘘を重ねてしまいます。特に、妊娠していないにも関わらず、それを隠して李弘彬の優しさを受け入れる姿には、見ているこちらも胸が締め付けられました。李弘彬は熙若を深く想い、献身的に尽くしますが、その想いが届かず、空回りしてしまう様子が切ないです。
二人の間には、李洪煜の存在も影を落としています。熙若と洪煜の偶然の出会いは、誤解を生み、二人の関係をさらに複雑にしてしまいます。如児の告げ口も、事態を悪化させる一因となりました。
しかし、このすれ違いの中で、李弘彬は自分の本当の気持ちに気づきます。宋沁と三爺の言葉が、彼の中で熙若への想いを明確にしたのです。熙若への想いを自覚した李弘彬が、今後どのように行動するのか、非常に楽しみです。
つづく