あらすじ
第14話は、顔南星が江芷儀の前に連れてこられる場面から始まります。彼女は王女の尋問に対し機転を利かせ、自分は江心白の密偵だと答えました。江芷儀は最初こそ怒りを露わにしましたが、江心白が到着し説明すると、態度を急変させ、顔南星家の養容膏を試させてほしいとまで言い出しました。その後、江心白は顔南星に敵意を抱く桫欏を戒めました。
花想容で江心白と二人きりになった顔南星は、友達を作る大切さを伝えました。一方、曹掌櫃が自殺したと思われていましたが、筆跡鑑定の結果、他殺を偽装した可能性が浮上しました。江心白は功績を認められ皇帝から褒美を賜り、陸大人との会談では、龍芯茶楼が陰謀に関わっている可能性を示唆しました。
最後に、顔南星は江芷儀に美容薬膏を届けました。しかし、江芷儀が江心白の河蛮での結婚について尋ねたため、顔南星は気まずい思いをしました。桫欏は、顔南星にその女の身元を調べるよう勧めました。
ネタバレ
顔南星は江芷儀に連行されるも、臆することなく巧みな話術で切り抜け、自分は江心白の手先で、鬼市での一件は芝居だと説明しました。怒り心頭の江芷儀でしたが、駆けつけた江心白が顔南星をかばい、癸草摘発に貢献したと説明すると、たちまち機嫌を直し、顔南星の美容膏を試したいと態度を急変させました。
江心白は桫欏が江芷儀に讒言したと察し、彼女の部屋を訪ねて警告します。桫欏は江心白が自分を軽視していることに加え、顔南星を重んじていることに不満を抱きます。一方、顔南星は江芷儀を上機嫌にさせ、新作の美容膏を贈ります。花想容に戻ると、江心白が追いかけてきて、柳若騫と佟賽児は二人きりにさせます。江心白は顔南星を気遣い謝罪しますが、顔南星は友達が増えるのは良いことだと答えます。
迦耶の七回忌に、顔南星は南霽風の無事を祈り、江心白が早く仇を討てるよう祈りを捧げます。井戸で死体が見つかり、江心白が確認すると、それは曹掌櫃でした。喉には龍芯茶楼特製の茶葉が詰まっており、近くに曹掌櫃の遺書がありました。柳若騫は筆跡を鑑定しますが、字を知らない曹掌櫃が「罄竹難書」など書けるはずがないと疑問を呈します。
宮中では、江心白は皇帝より七錫という最高の栄誉を賜ります。祝賀の席を龍芯茶楼に設定した江心白は、店を牽製するような言動を見せます。陸大人は江心白の父の死について触れ、江心白は不機嫌になり席を立ちますが、商別離に呼び止められ、二人きりで茶を飲みます。碧澗明月について問いただす江心白に、商別離は昆侖山産で迦耶の部族の生活のためだと説明し、河蛮での出来事について尋ねます。江心白は、迦耶は南霽風を守るために死んだと断言します。
顔南星は江芷儀に美容膏を届け、桫欏も加わります。江芷儀は二人に仲良くするよう促し、河蛮での江心白の結婚の噂について尋ねます。顔南星は逃げ出そうとしますが、桫欏は意味ありげに顔南星を見ます。しかし、江芷儀は江心白の結婚をむしろ歓迎しており、桫欏は顔南星にその女性の身元を探るよう提案します。江芷儀に頼まれたため、顔南星は断ることができませんでした。
第14話の感想
第14話は、様々な人間関係と謎が複雑に絡み合い、緊張感と興味深さを増していく展開でした。顔南星の機転と社交性、そして江心白との強い信頼関係が印象的でした。江芷儀への対応に見られる彼女の頭の回転の速さと、どんな状況でも冷静さを失わない胆力は、まさに才女と言えるでしょう。一方、江心白は顔南星への想いを隠さず、彼女を守る姿は頼もしく、二人の絆の深さが感じられました。
しかし、桫欏の存在が、この二人の関係に影を落としています。彼女は江心白への想いを諦めきれず、顔南星を牽製するような行動が目立ちます。この三角関係が今後どのように展開していくのか、目が離せません。
また、曹掌櫃の死の真相も大きな謎として浮上しました。彼の死は自殺に見せかけていますが、様々な矛盾点が浮かび上がり、事件の裏に潜む陰謀を感じさせます。江心白の鋭い洞察力と推理力で、この事件の真相が解明されることを期待します。
つづく