あらすじ

第24話は、登場人物たちが一連の変転に直面する中での emotional な仮応と行動を中心に展開します。顔南星がんなんせいは、ずっと探し続けていた兄の失踪を知り、すっかり落ち込んでしまいます。江心白こうしんはくはそんな彼女を陰ながら支え、彼女の願いが葉うことを願っています。商別離しょうべつり佟賽児とうさいじの間には新たな進展がありました。佟賽児とうさいじから義理の兄妹になることを提案され、商別離しょうべつりは驚きを隠せませんでしたが、彼女の不在には寂しさを感じています。南霽風なんせいふうの死後、商別離しょうべつりは復讐に燃えます。一方、江心白こうしんはくは訴状によって真実を明らかにしようとしますが、陸大人りくだいじんが仕掛けた罠にはまり、越江王府は危機に陥ってしまいます。南霽風なんせいふうの死の責任を問われ、江心白こうしんはくは職を解かれますが、一人で責任を負うことを選び、顔南星がんなんせいの支えもあって、悲しみに暮れることなく前を向こうとします。燕青雲えん・せいうんが新たに総捕衙司に就任することで、物語は転機を迎えます。

ネタバレ

顔南星がんなんせいは探し続けていた“小哥哥”が行方不明になったと知り、深い悲しみに沈みます。街を一人彷徨う彼女を、江心白こうしんはくは心配そうに見守ります。南星は小哥哥がどこかで生きていることを祈り、心白は父の霊に南星の願いが葉うよう祈ります。

一方、商別離しょうべつり佟賽児とうさいじの事情を知ります。賽兒は花想容かそうように戻ることを“仕事”と考え、それほど悲観的ではありません。彼女の明るさに、普段の賑やかさに慣れていた別離は少し寂しさを感じます。賽兒は別離の鼻を治すと約束し、度々訪れることを告げます。別離は花想容かそうようを賽兒の“第二の家”と呼び、盛大に見送ります。そして、婚約者を見つけることより、頼れる人を見つけることが大切だと慰めます。賽兒は別離に「家族になってくれますか」と尋ね、別離は期待に胸を膨らませますが、続く「義理の兄妹になりましょう」という言葉に、彼の笑顔は凍りつきます。複雑な心境ながらも、賽兒を悲しませたくない別離は、その申し出を受け入れます。

その後、南霽風なんせいふうが襲撃され、遺体で発見されます。現場に駆けつけた別離は悲しみに暮れます。真相を知るには、重傷を負い昏睡状態の姚乾書ようけんしょが目覚めるのを待つしかありません。焦る別離は乾書を無理やり起こし、山賊と馬賊の仕業だと聞かされます。別離は陸大人りくだいじんたちの陰謀を疑い、怒りに燃えますが、心白と賽兒になだめられ、翌日宮門で説明を求めることにします。

霽風の死は心白にも大きな打撃を与えます。生死を彷徨った直後、更なる悲劇に見舞われた心白は、霽風の無念を晴らすため、帳簿と偽物の絵を持って告発に向かいますが、リタ大人の罠にはまってしまいます。事情を知らない祖父が印を押してしまったことで事態は悪化し、証拠不十分で告発した別離は百叩きの刑に処され、越江王府は窮地に立たされます。皇帝の尋問に対し、心白は全ての責任を負い、罷免され謹慎処分となります。燕青雲えん・せいうんが後任の総捕衙司に就き、心白は少し安堵します。

乾書は自暴自棄になり、今回の事件で多くのものを失ったと嘆きます。心白は幼い頃に父に問いかけた言葉とその答えを思い出し、当時の自分には理解できなかった意味が今になって分かります。南星は心白を励まし、諦めないよう支えます。心白は復職できないこと、ひいては都を去ることへの不安を抱きますが、南星の支えで力を取り戻し、前を向こうと決意します。

第24話の感想

第24話は、まさに急転直下の展開で、息つく暇もないほどでした。南霽風なんせいふうの死はあまりにも突然で、悲しみが深まります。商別離しょうべつりの悲痛な叫び、江心白こうしんはく的自責の念、そして何よりも顔南星がんなんせいの悲しみに暮れる姿が胸を締め付けます。それぞれのキャラクターが抱える苦悩が、より一層物語に深みを与えていると感じました。

特に印象的だったのは、商別離しょうべつり佟賽児とうさいじのやりとりです。賽兒の天然な明るさが、別離の悲しみを少しだけ和らげているようにも見えましたが、義理の兄妹になるという提案は、別離にとっては予想外だったでしょう。複雑な表情の別離の心中を察すると、切なくなります。この二人の関係性が今後どのように変化していくのか、注目したいところです。

そして、江心白こうしんはくは再び試練に立たされます。陰謀に巻き込まれ、罷免されるという不運に見舞われますが、それでも前を向く姿に心を打たれました。顔南星がんなんせいの存在が、彼にとってどれほど大きな支えになっているのかが伝わってきます。二人の絆の強さが、今後の展開に希望を与えてくれるように感じました。

つづく