あらすじ
第35話では、桫欏が結婚のことで腑に落ちない様子で、そこに子供の姿で現れた顔南星が彼女を助けようとします。顔南星は柳若騫に正体を明かし、桫欏への想いを成就させる手伝いを申し出ます。一方、厳碧清は柳若騫に余計な考えを抱かないよう警告し、彼と桫欏の関係を暴露したため、柳若騫は感情を抑えきれず厳碧清を殴ってしまいます。柳若騫を守るため、桫欏はやむを得ず彼を人前で罰しますが、後で事の真相を説明し、事態を収拾するための行動だったと釈明します。柳若騫が益州へ行くことを知った桫欏は彼を探し出し、二人は馬に乗って駆け落ち同然に江家へ戻り、正式に結ばれる決意を固めます。
また、顔南星は厳碧清と白魭の陰謀に気づき、江心白と商別離は癸草の手がかりを見つけます。白魭は指名手配されているため厳碧清を頼りますが、両者は互いに不信感を抱き、対立を深めていきます。
ネタバレ
桫欏は結婚のことで落ち込んでいた。幼い姿の顔南星は彼女を心配し、助けを申し出るが、桫欏は真剣に受け止めない。翌日、翰林司へ行く桫欏に顔南星はついて行き、そこで柳若騫に会い、自分の正体を明かし、桫欏への求愛を助けることを申し出る。柳若騫は驚きながらも真相を理解するが、授業開始の鍾が鳴り、話は中断される。
一方、厳碧清は柳若騫に益州の書院で教えるよう勧める。奴籍のことは問題にならないと言い、分不相応なものを望むなと警告し、桫欏との関係にも触れる。柳若騫は桫欏を守るために非難を否定しますが、ついに厳碧清を殴ってしまいます。それを見た顔南星は桫欏を呼び、彼女は事態を収拾するため、柳若騫を罰することにする。
その後、桫欏は柳若騫に罰した理由を説明し、翰林司を離れないよう説得するが、柳若騫は益州行きを決意している。怒った顔南星は厳碧清を問い詰めようとするが、偶然厳碧清と白魭の手下の会話を聞き、事態の深刻さを悟り、桫欏を連れて江心白の家へ向かう。そこで顔南星は本来の姿に戻り、桫欏の母方の甥であることが明らかになる。桫欏は彼を責めず、解決策を見つけると慰める。
顔南星は聞いた話を桫欏と江心白に伝え、三人は厳碧清の危険性を認識し、婚約を破棄すべきだと考える。しかし、桫欏は警戒されることを恐れ、慎重な行動を提案する。また、白魭が重要な証拠を握っている可能性に気づく。姚乾書は江心白に癸草が再び出現したことを報告し、白魭が行動を起こす可能性を示唆する。花想容に戻った顔南星は白魭に問われ、適当にごまかす。
益州へ出発する前、柳若騫は顔南星に桫欏の世話を頼む。桫欏は柳若騫の出発を悲しみ、彼を想う。見送りの途中、柳若騫は両親のことを顔南星に託し、家族を悲しませたくないため、告げずに去ると話す。出発しようとしたその時、桫欏が馬で駆けつけ、柳若騫を連れ去る。顔南星はそれを見て喜ぶ。
桫欏は柳若騫を連れ帰り、目の前の問題を解決したら正式にプロポーズすることを決意する。商別離は嗅覚が回復し、佟賽児は喜ぶが、偶然馬車から癸草の匂いをかぎつける。馬車を調べると癸草が見つかる。白魭はそれを聞き、他に重要なことがあるため、手下に庭州へ戻るよう命じる。手下は顔南星への白魭の態度に不満を持ち、彼女を排除したいと考えている。商別離は癸草のことを江心白に伝えるが、黒幕の情報は明かさない。白魭は指名手配され、厳碧清に助けを求める。厳碧清は彼を助けようとするが、白魭は彼の意図を見抜き、顔南星を含む自分の人間を傷つけるなと警告する。それでも厳碧清は白魭を追手に追わせる。
第35話の感想
第35話は、様々な感情が交錯する展開で、息つく暇もないほどでした。桫欏と柳若騫の恋模様は、厳碧清の陰謀や白魭の暗躍によって、より一層切ないものになっています。特に、柳若騫が益州行きを決意するシーンは、彼の苦悩が伝わってきて胸が締め付けられました。桫欏が馬で駆けつけ、柳若騫を連れ帰るシーンは、まさに「待ってました!」と言わんばかりの展開で、二人の強い絆を感じることができました。
顔南星の存在も、この物語において重要な役割を果たしています。幼い姿でありながら、桫欏を支え、陰謀を暴こうとする彼の姿は、健気で頼もしいです。本来の姿に戻り、桫欏の母方の甥であることが明らかになったことで、今後の展開にも大きく関わってくることでしょう。
また、白魭の暗躍も不気味さを増しています。癸草の件や、手下との会話から、彼の冷酷さと狡猾さがより鮮明に描かれています。厳碧清との関係も複雑で、今後の二人の動向が気になります。
つづく