沈慧照 の元に、突然、母方の親戚である方玉蝉が現れ、昔の婚約を盾に結婚を迫る。玉佩の信物を持つ玉蝉に、沈家の祖母も驚き、崔媽媽に促され、玉蝉を受け入れるべきか悩む。
そこに妻の好徳が現れ、毅然とした態度で玉佩を受け取り、自分が正妻だと宣言する。恥をかかされた玉蝉は泣きながら立ち去る。祖母は玉蝉に同情し、妾として迎えることを提案するが、好徳は酈家の娘は一夫一妻が原則だと仮論し、妾を持つことは許されないと主張する。
好徳の言葉に祖母は考えを改め、この件に幹渉しなくなる。慧照は表面上好徳に冷たく接するが、内心では彼女を気遣い、罰を受けていないか確認する。慧照は自分の態度で好徳が諦めると考えていたが、好徳は逆に積極的に彼に近づき、事件捜査への協力を申し出る。
鄧家の事件捜査で、病を押して審理にあたる慧照。男の姚牛が自首し、紀氏と不倫関係にあり、紀氏は妊娠後、偽装死して駆け落ちしたと証言する。この噂は街中に広がり、紀氏の行動に非難が集まる。審理中、好徳の機転により、慧照は遺体から砒素が見つかったと偽り、犯人に自白を迫る。真実は、息子の結婚相手を高めるため、鄧氏が紀氏を殺害したのだった。鄧景復は母のために助命嘆願するが聞き入れられず、鄧氏は凌遅刑に処せられる。
一方、慧照に会えなかった玉蝉は、崔媽媽に唆され、父の遺品を口実に再び接触を試みる。しかし、慧照は事件に集中し、取り合わない。好徳は先回りして玉蝉の部屋に入り、彼女の計画を阻止する。慧照は玉蝉に、嫁いでも危険が及ぶと伝え、嫁入り道具を用意し、良縁を見つけることを約束する。玉蝉はこの提案を受け入れる。
最後に、慧照の冷淡な態度に耐えかねた好徳は離縁を決意し、実家に戻る。姉たちの励ましを受け、好徳は再び慧照に自分の気持ちを伝える。好徳のひたむきな愛情に心を打たれた慧照は、彼女を受け入れ、二人は復縁する。この経験を通して、二人はより深い愛情と理解を育み、真の愛とは相互理解と尊重の上に成り立つことを知る。
第26話の感想
第26話は、沈慧照 と好徳の夫婦愛、そして予期せぬ婚約者出現による波乱を描いた、感情の起伏に富んだエピソードでした。方玉蝉の登場は、一見すると物語をかき乱すだけの存在に思えますが、実は慧照と好徳の関係をより深めるための触媒としての役割を果たしています。
慧照は、玉蝉の件を通して、好徳の聡明さ、強さ、そして何より自分への深い愛情を再認識します。好徳は、夫の立場を理解しつつも、自分の信念を曲げず、毅然とした態度で玉蝉に立ち向かいます。妾を受け入れるという伝統的な考え方に仮発し、一夫一妻を貫く彼女の姿勢は、現代の視聴者にも共感できるのではないでしょうか。
また、事件解決における好徳の機転も見逃せません。慧照の病を押しての捜査をサポートし、的確なアドバイスで事件解決に貢献する彼女の姿は、まさに「内助の功」と言えるでしょう。一見すると冷淡に見える慧照も、内心では好徳を深く信頼し、頼りにしていることが伝わってきます。
つづく