ストーリー
天才少女・莫研が、冤罪で投獄された五师兄の汚名を晴らすため、江湖に足を踏み入れ開封府を訪れます。持ち前の鋭い洞察力を見込まれ、女捕快として包拯 に仕えることになった莫研は、正義感あふれる南侠・展昭と出会い、ぶつかり合いながらも絆を深めていきます。二人は様々な陰謀を解き明かす中で、莫研は自らの出生の秘密を知り、展昭は「侠義」と「愛情」の間で葛藤する苦悩を露わにしていきます。
物語は、白宝震という男が毒殺され、探雲手・李栩が容疑者として疑われた事件から始まります。李栩を救うため開封府にやってきた莫研は、その才能を認められ女捕快となり、展昭と共に捜査に乗り出します。捜査の中で、莫研の父が白盈玉という女性に帳簿を託していたことが判明し、二人は帳簿を求めて奔走しますが、展昭は刺客に襲撃されてしまいます。幸いにも、莫研の二師兄・蕭辰に助けられ、危機を脱します。
その後、包拯 は汚職事件を捜査しますが、権力者に阻まれ失敗。張堯佐という男が殺害され、蕭辰と白盈玉が濡れ衣を着せられて流刑に処されてしまいます。さらに、李栩も命を落とし、包拯 は左遷、展昭も職を追われます。
失意の中、展昭は遼へ嫁ぐ公主・趙渝の護衛を命じられます。莫研の治療に必要な薬草を得るため、展昭は危険な任務を引き受けます。遼では様々な陰謀が渦巻き、展昭は海東青という謎の人物と出会います。実は海東青は、莫研の六番目の兄・蘇酔でした。様々な困難を乗り越え、展昭と莫研はついに結ばれますが、展昭は毒に侵され、余命いくばくもないことを悟り、密かに姿を消します。
一方、莫研は病を克服し、再び捕快として活躍。遼へ貢物を届ける任務に就き、そこで展昭と再会を果たします。展昭は蘇酔に代わり、海東青として遼に潜入していたのでした。
趙渝が暗殺されそうになる事件が発生し、陰謀の黒幕である龐太師の悪事が暴かれます。実は趙渝は生きており、全ては龐太師を陥れるための芝居でした。龐太師は処刑され、事件は解決。蘇酔と趙渝は結婚し、展昭と莫研は蜀へと旅立ち、物語は幕を閉じます。
各話あらすじ(全24話)
- 21 - 24
- 17 - 20
- 13 - 16
- 9 - 12
- 5 - 8
- 1 - 4
24話(最終回)
第二十四話は、龐太師の謀仮とその阻止劇を描いています。龐太師は仮乱軍の頭領と共謀し、二皇子を即位させようと企んでいました。宮中には弓兵や仮乱軍を配置し、周到な準備を進めていたのです。
しかし、包拯 や展昭たちの機転によって、龐太師の陰謀は白日の下に晒されます。龐太師は切り札として、仙石によって操られ、痛みを感じない仮乱軍を大殿に突撃させますが、これも撃退されてしまいます。
追い詰められた龐太師はついに捕らえられ、铡刑に処せられます。
一方、蘇酔と趙渝は幾多の困難を乗り越え、ついに結ばれました。二人の結婚式は盛大に行われ、皆から祝福を受けます。
展昭は包拯 に休暇を願い出ます。慕っている莫研と過ごす時間を持ちたいというのです。包拯 は名残惜しそうでしたが、展昭の願いを聞き入れました。
こうして皆は京城を離れ、蜀など各地へ旅に出るのでした。
23話
第二十三話では、趙渝公主の婚礼当日、蘇酔が耶律菩薩奴として姿を現し、趙渝にひとときの安らぎをもたらす様子が描かれます。しかし、婚礼の行列が刺客に襲われ、趙渝は重傷を負い、ついに帰らぬ人となってしまいます。蘇酔は趙渝を守りきれなかったことを深く悔やみます。
その後、吐蕃の証言と寧晋の提出した証拠により、耶律重光は暗殺に関与した疑いで遼の皇帝・耶律洪基によって投獄されます。趙渝の死後、寧晋は彼女の遺体を宋に送り届け、遼との開戦を決意します。
一方、蘇酔は獄中で耶律重光と面会し、自らの身分を利用して戦争を引き起こすつもりはないことを伝え、仮面を彼に託します。宋に戻った蘇酔は深い自責の念に苛まれますが、展昭は龐太師の謀反の企てを指摘し、国への忠誠と向き合い、立ち上がるよう促します。
その頃、龐太師は完全な虎符を手にし、ひそかに次の行動を企てていました。
22話
第22話は、耶律洪基、寧晋、蘇酔、趙渝らの登場人物を中心に展開し、主に耶律洪基が名君を目指しながらも宋への出兵という誘惑と苦境に直面する様子、そして寧晋との協力と探り合いを描いています。
贓款の回収と龐太師、耶律重光の失脚を狙う耶律洪基は、蘇酔の死を条件に寧晋に協力を持ち掛け、その真意を探ろうとします。しかし、実際には蘇酔を殺すつもりはなく、寧晋の覚悟を試すための芝居でした。
一方、展昭たちは蘇酔の失踪に気付き、捜索を開始します。そして、肝心の局面で蘇酔が無事に姿を現し、真相が明らかになります。
また、龐太師と耶律重光の間では、利権分配をめぐる不和が生じ、それぞれの目的を達成するため政略結婚を企てる様子も描かれています。
最後に、趙渝と蘇酔の恋模様にも進展が見られます。互いに想いながらも、現実の重圧から辛い選択を迫られる二人の姿が切なく描かれています。
21話
第二十一話では、寧晋の温かい支えを受けながらも、過去の出来事に囚われ続け、葛藤する莫研の姿が描かれています。寧晋は莫研に過去のトラウマを克服させるため、共に遼国へ行くことを提案しますが、莫研は表面上は既に吹っ切れたかのように振る舞います。その後、歳貢護送団に同行して遼国へ行きたいと申し出た莫研は、包拯 に拒否されます。寧晋はこの件で包拯 と話し合います。
遼国に到着後、寧晋、莫研、龐太師らは大同館に滞在します。趙渝は故郷への想いを募らせ、蘇酔は彼女を慰めます。一方、耶律菩薩奴に扮した展昭は莫研と偶然出会います。二人の間には、誤解と隠蔽によって複雑な感情が渦巻いています。
そしてついに、莫研は展昭の正体に気づき、二人は再会を果たします。積もり積もった想いが溢れ出し、互いの気持ちを確かめ合います。同時に、様々な勢力による暗闘が水面下で繰り広げられており、今後の展開への伏線が張られています。
20話
第二十話では、展昭と莫研が耶律重光の追跡から逃れる最中、瘴気の森に迷い込み、命の危機に瀕する様子が描かれています。展昭は莫研を守るため、自分の死を彼女に見せないよう独り森の奥へと消え、形見として巨闕剣を残しました。
救出された莫研は、展昭の死を知り悲しみに暮れますが、蕭辰の励ましを受けて立ち直り、展昭の遺誌を継いで人々の平和を守る決意を固めます。そしてついに、包拯 から捕頭に任命されます。
一方、寧晋は大宋に戻り皇帝に趙渝の無事を報告します。また、莫研の悲しみを癒そうとしますが、莫研は公務で忙しく、寧晋と共に遼国へ行く申し出を断ります。趙渝の結婚式への招待も辞退し、愛する人を失った悲しみと戦いながらも、職務に励む強い意誌と、その内面の苦悩を表しました。
19話
第19話は、展昭の毒による負傷、そして莫研や寧晋たちが巻き込まれる様々な危機を中心に展開します。
展昭は龐夫人の陰謀を暴くため追跡を続け、見事成功しますが毒針に倒れてしまいます。幸い蘇酔の助けで追っ手を逃れ、療養の末に徐々に回復していきます。
一方、莫研と寧晋は不慮の事故で洞窟に落下。危険な状況に直面しながらも、二人は機転を利かせて出口を見つけます。この間、莫研は遺体への恐怖を克服し、気を失った展昭を救う活躍も見せます。
趙渝を守り、その名声を守るため、皆が一丸となって奔走します。そして最終的に、雁歇鎮で展昭と莫研の結婚式を挙げることを決めます。
結婚式では皆が二人の門出を祝い、賑やかな宴が催されます。そんな中、蘇酔は耶律菩薩奴の疑念を避けるため帰還を計画し、寧晋と共に耶律重光の協力を得て蕭信に対抗しようと動き出します。
18話
第18話は、展昭と寧晋が事件捜査のため青楼へと赴き、それが莫研の誤解を招く場面から始まります。展昭は捜査のためだと説明しますが、莫研の不満は解消されません。その後、街を歩いていた莫研は、蕭信と暗花組織との繋がりを示唆する手がかりを見つけ、単身王府へと潜入しますが、危うく命を落とすところでした。幸いにも、展昭が間一髪で駆けつけ、彼女を救出します。
一方、展昭は寧晋に蘇酔が潜入捜査をしている事実を打ち明けます。二人は協力して、耶律重光の追跡をかわします。耶律重光は狩猟の機会を利用して寧晋一行を各個撃破しようと企み、呉子楚に遼の兵士と武芸の腕比べをさせ、展昭を龐夫人の追跡へと誘導します。さらに、趙渝、寧晋、そして莫研を危険な狩猟へと参加させようと画策します。
17話
第十七話は、趙渝の幽閉、蕭太妃毒殺の真相、そして莫研たちの対応策を中心に展開します。
趙渝は牙帳内で蕭観音に脅迫されますが、危ういところを耶律菩薩奴に助けられます。一方、展昭は蕭太妃の死因が毒殺であることを突き止め、その手口までも推理します。
真犯人を再び行動に誘い出すため、莫研と寧晋は計略を巡らせます。寧晋は莫研が西夏のスパイだと偽り、敵の注意を引こうとします。その結果、莫研は捕らえられ、処刑を待つ身となります。この計画において、寧晋は耶律洪基と協力し、宋遼の婚姻を破綻させようとする真の黒幕を暴こうとします。
その後、展昭は気絶させられていた蕭信を救出し、侍女が蕭太妃毒殺に関与していた事実を明らかにします。
16話
第16話は、宋と遼の和親とそれにまつわる複雑な感情の縺れを中心に展開します。
蕭太后は趙渝の婚約破棄を責め立てますが、趙渝は耶律洪基がかつて宋人に扮して想い人を探していた秘密を暴露し、場は緊迫した空気に包まれます。事態を収拾するため、寧晋は趙渝の婚約破棄は誤解と失望によるものだと説明し、展昭は武術試合で見事な弓術を披露しますが、あえて肝心な場面で失敗し、過度な注目を避けるように振る舞います。
莫研と展昭の間には愛情が芽生え始めていますが、展昭は使命に忠実であり、感情に揺らぐことなく職務を全うしようとします。趙渝はついに公主としての責任を受け入れ、展昭への淡い想いを断ち切ります。
そんな中、蕭太妃の突然の死が波紋を広げます。趙渝は真相究明のための時間を得るため、自ら人質として遼の陣営に残ることを申し出ます。展昭と寧晋は蕭太妃の死の真相を探り始め、背後に潜む陰謀を暴き、両国の平和を守ろうとします。
15話
第十五話は、莫研と展昭が趙渝を遼へ護送する途中の出来事を描いています。物語は、政略結婚を強いられた趙渝の複雑な心情と数々の困難を中心に展開します。
遼の太子・耶律洪基との結婚を拒む趙渝は、逃亡を図ります。道中、偶然蕭観音に出会い、彼女を耶律洪基の恋人だと勘違いします。馬を買って逃げようとしたところを莫研たちに発見され、連れ戻されます。
遼に到着後、趙渝は歓迎の宴で冷遇と挑発を受けます。特に蕭太后と蕭観音からの嫌がらせは目に余るものでした。宴の席で、蕭観音に奪われた玉簪を取り戻すため、寧晋は蕭信と文才を競い、勝利を収めます。
最終的に、蕭太后からの侮辱と酒の勢いもあり、趙渝は展昭こそが自分の想い人だと公言してしまいます。一連の出来事を通して、登場人物たちの複雑な感情のもつれ、そして政略結婚の裏に潜む権力闘争が浮き彫りになっていきます。
14話
第十四話では、主に展昭が自ら趙渝の出塞護送を申し出て、遼国に留まり汚職事件の捜査を続けることを決意する様子が描かれています。趙渝は皇帝に展昭を遼国に留まらせてほしいと願い出て、皇帝はその願いを聞き入れます。展昭は莫研に自分が塞外に永住する可能性があると告げますが、楽観的な莫研は同行を申し出ます。しかし、展昭は彼女の安全を案じてその申し出を断ります。その後、寧晋は展昭が孤独にならないよう、縁談を持ちかけますが、見合いの席で莫研が遼国の娘に扮して展昭の真意を確かめたことで、二人の想いはより深まります。最終的に、莫研は困難をものともせず、展昭と共に遼国へ行く決意を表明します。同時に、寧晋も趙渝の出塞護送を自ら申し出て、成長した一面を見せます。包拯 は展昭に龐太師に気を付けるよう忠告し、彼への心配と気遣いを示します。
13話
第十三話は、男装した姫君、趙渝が宮廷を抜け出した後に財布を盗まれ、莫研が追いかけて取り戻すものの、その中身が王家の物らしいことに気付く場面から始まります。展昭は、趙渝がこっそり宮廷を抜け出して遊びに出かける癖があると説明し、それが莫研の嫉妬を招きます。趙渝の正体を知った包拯 は、彼女を一時的に開封府に滞在させることを決め、生涯を託す相手を選ぶことの重要性について話し合います。“誘拐”された趙渝を展昭と莫研が救出しますが、それは遼国への政略結婚を避けるための自作自演の悪戯だったことが判明します。“死体”を見て気を失い、熱を出した莫研を治すには宮中の七葉槐花が必要だと公孫策が告げます。最終的に、展昭は七葉槐花を手に入れるため、そして莫研との誤解を解くため、趙渝を遼国まで護送することを考えます。彼の葛藤は、愛情と責任の間で揺れ動く心を映し出しています。
12話
第12話は、展昭が張風の死によって心に葛藤を抱える様子を描いています。張風を自ら手にかけたものの、展昭は法に基づいて裁かれるべきだと考えていました。一方、馬漢は秦薇薇の死に深い悲しみを覚えています。
包拯 は皇命に背いて捜査を続けたため、官職を剥奪され、収賄事件の証拠の提出を命じられます。展昭もまた、その影響で官職を失い、捕縛されてしまいます。それでも莫研は事件の真相を究明しようと決意し、幾多の困難にも屈することなく捜査を続けます。
皇后的誕生日、皇帝は包拯 の行動に不快感を示しますが、包拯 は証拠の提出を拒否します。展昭は莫研に、自分が帯刀侍衛になった理由を語り、問題を解決するには規則に従うことが重要だと諭します。
その後、莫研と展昭は「見仙石」を使って犯人を誘き出そうと試み、ついに龐太師が黒幕であることを突き止めます。しかし、龐太師は巧妙に捜査の手を逃れ、見仙石を砕いて自らの関与を隠蔽しようとします。
最後に、段青衣夫妻のからかいによって、展昭と莫研の関係はさらに微妙なものになります。二人は龐太師の秘密を暴くため、引き続き協力していくことを決意します。
11話
第十一話は李栩の死とその後の捜査を中心に展開します。展昭は張風への怒りを抑え、大宋の律法に背くことなく処断することを避けました。李栩は臨終の間際に、包拯 に預けていた持参金を莫研に託し、彼女は深い悲しみに暮れます。包拯 は律法に従い、狗頭铡で張風を処刑しようとしますが、その前に彼から飛鳳楼の密室の地図を入手します。李栩の死後、悲しみに沈む莫研を、寧晋と展昭は慰めようとしながら、飛鳳楼を夜訪する計画を立てます。三人は見事飛鳳楼に潜入し、譚彰を見つけ、汚職事件が遼国と関係している手がかりを発見します。一方、獄中の張風は秦薇薇を人質に取り、最終的に展昭によって取り押さえられます。
10話
第10話は、莫研と展昭が張風とその関連事件を捜査する過程を描いています。幼い頃、災いをもたらす星だと濡れ衣を著せられ命を落としかけた莫研は、師匠と蕭辰に救われました。今、開封府で展昭と共に汚職事件を追う彼女は、張風が事件に関わっていることを突き止めます。
同時に、女侠客・段青衣の出現は、複雑な恋愛模様を引き起こします。特に彼女と展昭の過去は、莫研の心に不安をもたらします。物語が進むにつれ、宝箱の秘密とその背後に潜む危険が明らかになっていきます。
そしてついに、緊迫した追跡劇の末、莫研、展昭たちは張風から宝箱を取り戻し、囚われた譚彰を救出しようと試みます。しかし、莫研を守るため李栩が毒に倒れ、この冒険は悲劇的な結末を迎えます。
9話
第九話は、開封府内外で展開する幾つかの物語が複雑に絡み合っています。
まず、李栩と寧晋は飛鳳楼に忍び込み、隠し部屋を発見、異国の人々の秘密を知ることになります。
一方、開封府では包拯 が白盈玉による張堯佐殺害事件の審理を行います。白盈玉は自らの罪を認めますが、莫研は彼女が真犯人ではないと信じ、疑いを晴らそうと奔走します。しかし、白盈玉は頑なに罪を認めようとします。
そして、蕭辰は白盈玉を脱獄させようと計画しますが、最終的には自分が真犯人であることを包拯 に告白し、罪を償う覚悟を決めます。
また、展昭と莫研の間には、莫研の出発を巡る感情のもつれが生じます。展昭は自分の言葉遣いを謝罪し、二人は和解します。
最後に、李栩は捜査の中で張風の正体と異国の人々との取引を突き止めますが、その過程で負傷してしまいます。
8話
第八話は張堯佐の死を巡って展開します。白盈玉は蕭辰が刺客を討ち取る場面を目撃し、生まれて初めて死と隣り合わせの恐怖に震えました。展昭と莫研は互いを守りながらも、刺客の夜行衣に見られる独特の暗花模様が青袍人と関連があることを発見し、包拯 は開封府の封鎖を決断します。展昭は遺体の恐ろしさから莫研を優しく守り、共に張堯佐の死因を探ります。実験を通して、刺殺後に焼かれたという真相を解き明かしました。
一方、張風は事件の発覚を恐れ、配下の刺客を口封じのために残忍に殺害します。莫研は犯人が武術の達者な盲人である可能性を指摘します。
最後に、蕭辰は展昭に対し、莫研への想いが彼女の自由を縛る枷となってはいけないと忠告します。そして、白盈玉が深夜に太鼓を鳴らして冤罪を訴えるという衝撃の展開で物語は幕を閉じ、新たな謎が生まれます。
7話
第七話では、包拯 が張堯佐の虚栄心を巧みに利用し、見事に救済金を集めた様子が描かれています。一方、莫研は張堯佐の不正蓄財の証拠探しに奔走するも成果はなく、展昭に慰められ、少しだけ心安らぎます。二人の間には、ほのかな愛情が芽生え始めています。
また、張堯佐を守るため、張風は蕭辰に血まみれの生首の入った箱を送りつけ、彼を利用して敵を排除しようと企みます。
中秋節の夜、開封府では皆で集まり祝宴を催します。莫研と展昭の仲はさらに深まり、一方で寧晋も莫研に想いを寄せている様子が描かれています。
さらに、復讐心に燃える白盈玉は蕭辰に殺しの技術を教え込むよう懇願しますが、蕭辰は彼女に諦めさせようと試みます。
最後に、蕭辰の来訪を恐れた張堯佐は、張風に蕭辰を始末するよう命じ、物語は緊迫感あふれる展開を迎えます。
6話
第六話では、逃亡と救出劇の中での莫研、寧晋、蕭辰たちのやり取りが中心に描かれます。追っ手を逃れるため、莫研と寧晋は荒野で夜を明かすことになります。寧晋は、トラブルを仕組んで英雄的に莫研を救おうとしますが、思いがけず本当に殺し屋が莫研を狙っていることを発見します。幸いにも、莫研は機敏な身のこなしで危機を脱します。
一方、開封府で目を覚ました負傷した展昭は、莫研の身を案じ、傷も顧みず彼女を探しに行こうとします。その後、一行は追魂三使の襲撃を受け、蕭辰は白盈玉を守るため、敵と戦うべくその場に残ります。莫研は負傷した寧晋を連れ、馬で逃げ出します。
そしてついに、寧晋の手がかりを頼りに展昭は、危うく水に落ちそうになっていた莫研を見つけ出し、救出します。さらに、彼女の肩に刺さった矢も無事に抜き取ります。
また、包拯 は朝廷で張堯佐を弾劾しようとしますが失敗に終わります。しかし、一行は張堯佐が催す宴を利用して調査を続けることを決意し、展昭と莫研は偽物の皇室の贈り物を持って蔵に潜入し、証拠を探します。
5話
第五話では、展昭と莫研による白宝震殺人事件の捜査の進展が描かれています。二人は白盈玉のもとを訪れ謝罪すると共に手がかりを探し、帳簿が庭園の池の底に隠されていることを突き止めます。莫研は無事に帳簿を回収しますが、そこに追魂三使が突然襲撃。展昭は皆を守るために負傷し池に落ちてしまいますが、莫研が間一髪で救助します。一行は紫雲山荘へと逃げ込みますが、複雑な人間関係と莫研の行動に対する疑念が生じ、登場人物たちの間で深い感情の交流が繰り広げられます。展昭の傷が癒えた後、一行は安全確保と事件捜査の進展を図るため、二手に分かれることを決意します。
4話
第四話は、展昭、莫研、寧晋の知恵比べと、白府火災の背後に潜む陰謀を中心に展開します。物語は意味深長な対局から始まり、白府で突如発生した火災へと移ります。莫研はこの火災が寧晋と関係があると疑い、危険を冒して盗み聞きをし、その推測が正しいことを確信します。発見された莫研を展昭が間一髪で救出し、二人は協力して事件の真相究明に乗り出します。重要な手がかりを握る白盈玉に近づくため、二人は計略を巡らせます。同時に、白盈玉と蕭辰の偶然の出会いから芽生える恋心が描かれ、今後の展開への伏線が張られます。
3話
第三話では、展昭と莫研が姑蘇へ帳簿を探しに行く旅が描かれています。道中、二人は様々な試練を経験します。例えば、夜には荒れ果てた墓の近くで休息したり、簡単な武術を習ったり、食べ物を分け合ったりするなど、交流を通して互いの理解を深めていきます。展昭はかつて開封府に勤めていた理由が過去の過ちを償うためだったことを明かし、莫研は蜀中六侠の負担になりたくないという決意を語ります。
姑蘇に著くと、展昭は尾行者に気づき、寧晋王爷の遣わした者と交渉します。そこで、帳簿の調査をやめるよう警告されます。一方、莫研は白家の二夫人が白盈玉を年老いた司馬老爷に嫁がせようとしていることを知り、白盈玉を助けようとします。
そして、帳簿を先に手に入れようと、莫研は展昭の酒に蒙汗薬を混ぜて眠らせます。しかし、白家の書斎で帳簿を手に入れようとしたところを展昭に見つかり、揉み合いの末、帳簿は真っ二つに破れてしまいます。寧晋からの挑戦を受け、展昭の慎重な態度をよそに、莫研は半冊の帳簿を賭けて囲碁の勝負に応じます。
2話
第二話は、開封府に新しくやってきた莫研の体験と、展昭とのやり取りを中心に展開します。
莫研は事件捜査への参加を希望しますが、衙門の規則を暗記しておらず、街の巡回任務もこなしていないことから、展昭に拒否され、罰として清掃作業を命じられます。
しかし、清掃中にも莫研は持ち前の聡明さを発揮します。展昭が墓地に行っていたことを見抜き、さらに捜査を進める中で重要な手がかりを発見し、青袍の人物が李栩に罪をなすりつけようとしている真相を推理します。
事件への莫研の熱意と執着心に対し、展昭は多少の保留を持ちながらも、一定の信頼を寄せます。
同時に、物語は呉子楚の背後に隠された陰謀と、李栩の事件への影響を明らかにします。
最終的に、莫研の誠実な願いを受け、展昭は彼女の令牌を回収せず、今後の展開への伏線を残しました。
1話
第一話では、開封府で起きた殺人事件が描かれています。三品の高官である白宝震が毒殺されたのです。御猫展昭は包拯 が命じた捜査の中で、手がかりが江湖の盗賊、探雲手李栩へと繋がっていることを発見します。
一方、李栩を救おうと考えた賢い莫研は、小僧に扮して開封府に潜入しますが、展昭に見破られてしまいます。莫研は李栩の無実を信じ、宿屋で鍵となる証拠である帳簿を見つけ出します。単独で更なる証拠を探そうとしますが、最終的には展昭と協力することに。
解毒された莫研は、事件捜査への協力を願い出て包拯 に認められ、展昭の新しい相棒となります。互いに不信感を抱いていた二人は、次第に協力し合い、事件の裏に隠された陰謀を解き明かしていきます。
全24話ネタバレ
キャスト、登場人物
![高潔なあなた](/media/10555/star_632_11e244b3516e09439c3a09f801ac6569.jpg)
莫研(ばくけん)
張慧雯(チャン・ホイウェン)
![高潔なあなた](/media/10555/star_1754_48ee7692a78b81efad3f3ef6a68225cd.jpg)
展昭(てんしょう)
呉希沢(ウー・シーザー)
![高潔なあなた](/media/10555/star_783_21a8d357f2a90d7e8833e13f62bf2351.jpg)
寧晋(ねいしん)
牛子藩(ニウ・ズーファン)
![高潔なあなた](/media/10555/star_2133_d663be7e8ed2ad9844f39351368149a1.jpg)
趙渝(ちょうゆ)
陳芳彤(チェン・ファントン)