あらすじ
第19話は、展昭の毒による負傷、そして莫研や寧晋たちが巻き込まれる様々な危機を中心に展開します。
展昭は龐夫人の陰謀を暴くため追跡を続け、見事成功しますが毒針に倒れてしまいます。幸い蘇酔の助けで追っ手を逃れ、療養の末に徐々に回復していきます。
一方、莫研と寧晋は不慮の事故で洞窟に落下。危険な状況に直面しながらも、二人は機転を利かせて出口を見つけます。この間、莫研は遺体への恐怖を克服し、気を失った展昭を救う活躍も見せます。
趙渝を守り、その名声を守るため、皆が一丸となって奔走します。そして最終的に、雁歇鎮で展昭と莫研の結婚式を挙げることを決めます。
結婚式では皆が二人の門出を祝い、賑やかな宴が催されます。そんな中、蘇酔は耶律菩薩奴の疑念を避けるため帰還を計画し、寧晋と共に耶律重光の協力を得て蕭信に対抗しようと動き出します。
ネタバレ
展昭は龐夫人を尾行し、竹林で待ち伏せしていた謎の女性と接触する現場を抑えた。龐夫人は手紙を渡そうとしたが、展昭に阻まれ、女性を逃がそうとする。戦闘になり、展昭は龐夫人を倒すも、彼女の放った暴雨梨花針に当たり、毒に侵される。龐夫人は息絶える間際、展昭の死期が近いことを告げる。手紙は白紙だった。そこに耶律菩薩奴が現れ、展昭は包囲される。蘇酔の機転で、展昭は蘇酔に傷つけられ崖から落ちたように見せかけ、追手を欺く。
一方、莫研は趙渝と蕭観音を救出する。蕭観音は感謝し、趙渝は彼女の狩猟の秘密を守ることを約束する。蕭信は二人を見つけ、寧晋と合流するが、道中、蕭信の策略で莫研と寧晋は崖下の洞窟へ転落、趙渝も負傷する。蕭信は趙渝を殺そうとするが蕭観音に阻まれ、趙渝は逃亡に成功する。
目を覚ました莫研は寧晋の脱臼した腕を治す。洞窟からの脱出を試みる二人は、そこが廃坑だと推測する。洞窟内では動物に食い荒らされた遺体を発見し、さらに虎に遭遇、命からがら脱出する。逃げ込んだ小屋には見仙石と兵符の型があり、龐太師の不正蓄財と謀仮の証拠だと寧晋は疑う。
莫研は寧晋を守るため虎をおびき寄せ、水に飛び込んで逃げる。そこで瀕死の展昭を発見し、彼を連れて脱出する。寧晋は蘇酔に助けられ、負傷した趙渝と合流する。蘇酔は趙渝の治療をし、寧晋は口止めを頼む。その後、蘇酔は莫研と展昭を見つけ出す。
一行は雁歇鎮の屋敷に身を寄せ、蘇酔は展昭を治療する。意識を取り戻した展昭は蘇酔の正体を見破る。蘇酔は仮面を外し、戦死したと思われていた六哥、「騙閻王」であることを明かす。莫研は展昭との結婚を望み、展昭と蘇酔も同意する。
結婚式では、莫研が食材を買い、展昭と蘇酔が料理を作り、趙渝は装飾品を売って祝いの衣装を準備する。盛大な式の後、展昭と莫研は寧晋、趙渝、蘇酔に感謝を伝える。初夜、二人が近づこうとした時、寧晋が邪魔をするが趙渝が止める。莫研は蝋燭の火を消し、二人は静かに寄り添う。
蘇酔は寧晋を連れて耶律重光に助けを求める。寧晋は蕭信に陥れられたと偽る。耶律重光は調査を命じ、蕭信の悪事を確信し、共に動くことを決める。展昭生存の報に耶律重光は不満を抱くが、蘇酔は展昭が毒で武功を失った可能性があると説明する。
第19話の感想
第19話は、盛り沢山な展開で息つく暇もないほどでした。まず、展昭と龐夫人の対決は緊迫感がありました。暴雨梨花針の毒に倒れる展昭の姿にはハラハラさせられました。白紙の手紙の謎も気になります。そして、蘇酔の機転による展昭の逃亡劇は、手に汗握るシーンでした。
一方、莫研、趙渝、蕭観音の救出劇も感動的でした。特に、蕭観音が趙渝の秘密を守ろうとする優しさには胸を打たれました。しかし、蕭信の策略によって莫研と寧晋が洞窟に落とされる場面は、今後の展開を不安にさせます。洞窟内での虎との遭遇はまさに危機一髪!廃坑の秘密や見仙石、兵符の型など、謎が深まる展開に目が離せません。
莫研の献身的な行動、瀕死の展昭を救う姿には心を打たれました。そして、蘇酔の正体が明かされる場面は、まさに衝撃的!戦死したと思われていた六哥、「騙閻王」の登場は今後の物語に大きな影響を与えそうです。
つづく