あらすじ
第八話は張堯佐の死を巡って展開します。白盈玉は蕭辰が刺客を討ち取る場面を目撃し、生まれて初めて死と隣り合わせの恐怖に震えました。展昭と莫研は互いを守りながらも、刺客の夜行衣に見られる独特の暗花模様が青袍人と関連があることを発見し、包拯 は開封府の封鎖を決断します。展昭は遺体の恐ろしさから莫研を優しく守り、共に張堯佐の死因を探ります。実験を通して、刺殺後に焼かれたという真相を解き明かしました。
一方、張風は事件の発覚を恐れ、配下の刺客を口封じのために残忍に殺害します。莫研は犯人が武術の達者な盲人である可能性を指摘します。
最後に、蕭辰は展昭に対し、莫研への想いが彼女の自由を縛る枷となってはいけないと忠告します。そして、白盈玉が深夜に太鼓を鳴らして冤罪を訴えるという衝撃の展開で物語は幕を閉じ、新たな謎が生まれます。
ネタバレ
白盈玉が水を汲みに行くと、蕭辰は異変を察知し、刺客たちを鮮やかに撃退した。初めて殺し合いを目撃した白盈玉は恐怖に震える。一方、展昭と莫研も刺客に襲われるが、展昭は莫研を守りながら応戦する。
開封府に戻ると、秦薇薇が刺客の死体を回収しようとしていた。展昭は莫研に死体を見せないよう配慮する。刺客の夜行衣の模様が、以前見かけた青袍の人物と同一であることに莫研は気付く。包拯 は捜査のため都市を封鎖し、蕭辰たちも街を出られなくなる。これは展昭と莫研だけでなく、白盈玉にとっても嬉しい出来事だった。
張堯佐が自宅で謎の死を遂げ、天罰だと噂される。朝食時、莫研と兄たちは事件について話し合うが、蕭辰は怪力乱神を否定する。張夫人は開封府の捜査を妨害し、張堯佐の死は開封府の仕業だと主張する。張風は展昭に真相究明を依頼する。展昭もまた、怪異が原因だとは考えていない。
展昭は現場検証のため、莫研を待つ。喜ぶ莫研だが、展昭は彼女を心配し、外で待つように言う。しかし、莫研は展昭から贈られた玉壺を見せ、怖くないと伝える。屋内では、展昭は莫研の目を覆い、死体を見せないよう配慮しながら状況を説明する。張堯佐の遺体は焼けているものの、足は無傷で、体の下には黄色い物質が付著していた。思わず振り返った莫研は気を失いそうになるが、展昭に抱き止められる。
真相を知った白盈玉は、父を殺した犯人に自ら復讐できないことを悔やみ、自殺を図ろうとするが、蕭辰に止められる。秦薇薇の検死の結果、張堯佐は利器で殺害されたことが判明する。捜査を進めるうちに、莫研は犯人は盲目で武術の達人ではないかと推測する。また、張堯佐が蕭辰に接近しようとして失敗し、その後刺客を送ったことが明らかになる。蕭辰は、張堯佐が自分の秘密が露呈することを恐れていたと語る。
蕭辰は展昭の莫研への想いに気付き、私情で彼女の将来を邪魔しないよう忠告する。白盈玉は蕭辰が張堯佐を殺した可能性に気付くが、何も聞かず、自分の刀を形見として蕭辰に渡す。深夜、開封府の鳴冤鼓が突如鳴り響く。鼓を叩いていたのは白盈玉だった。この出来事が、今後の展開を暗示している。
第8話の感想
第8話は、息もつかせぬ展開で、最初から最後まで目が離せませんでした。白盈玉と展昭、莫研がそれぞれ刺客に襲われるシーンは緊迫感があり、特に白盈玉にとっては初めての殺戮現場を目撃するという衝撃的な出来事でした。蕭辰の冷静な判断と剣さばき、そして展昭の莫研を守る姿は、それぞれのキャラクターの魅力を際立たせていました。
張堯佐の謎の死をめぐる捜査も本格化し、怪異によるものか、それとも人為的なものか、様々な憶測が飛び交います。蕭辰の冷静な分析と、展昭の真摯な捜査、そして莫研の鋭い洞察力が事件解明の鍵となりそうです。特に、莫研が犯人を盲目の武術の達人と推測するシーンは、彼女の推理力の高さを改めて感じさせました。
白盈玉が父の死の真相を知り、自殺を図ろうとするシーンは胸が締め付けられました。蕭辰に救われながらも、彼女の心に抱える苦悩は深く、今後の展開に大きく影響を与えそうです。また、蕭辰が展昭に莫研への想いを自覚させるシーンは、二人の関係性の変化を予感させ、今後の三角関係にも注目が集まります。
つづく