あらすじ
第14話は、紀若塵が市場で張殷殷の字跡を見つけ、希望を新たにし、彼女を探し回る様子を描いています。張殷殷は紀若塵に自分のことを忘れてほしいと思っていますが、紀若塵は深い愛情を簡単に捨てることができません。
一方、顧清は夢の中で吟風との百世の約束を思い出し、目覚めた後、吟風の献身的な世話に深く感動します。前世の記憶がフラッシュバックするにつれ、顧清は吟風がどの前世でも常に自分の傍で見守り、他の誰かを好きになっても決して離れなかったことを理解します。そしてついに、顧清は玉に触れたことで前世の記憶を全て取り戻し、吟風の正体が巡界仙人であり、自分に深い愛情を抱いていることを知ります。
さらに、張殷殷と紀若塵は羅然門に誤って捕らえられますが、この苦境の中で誤解を解きます。また、李玄真は姬氷仙に助けを求め、無事に二人を救出します。
ネタバレ
紀若塵は市場で張殷殷の字を見つけ、希望を見出したかのように彼女を探し回ります。張殷殷は彼に忘れろと伝える手紙を書こうとしていましたが、紀若塵の深い愛情はそう簡単に忘れられるものではありませんでした。
一方、顧清は夢の中で吟風に百世の約束を覚えているかと問われ、心を痛めていました。婚礼での出来事は多くの人に嘲笑され、これからの幸せに不安を抱いています。顧清が昏睡している間、吟風は付きっきりで看病し、夢を通して彼女の心境を察し、励ましました。
目を覚ました顧清は、傍らで看病する吟風を見つけます。自分が先に約束を破ったことを悔やみ、よろめきながらベッドから降りると、庭で過去の転生を目にします。少女時代には兄のように、女侠の時代には武芸の相手として、そして女将軍の時代には部下の将として、常に吟風は彼女を守り続けてきました。九十九世に渡り、顧清の傍らに寄り添ってきた吟風。たとえ顧清が他の者を愛しても、彼は彼女を嫌いになることはありませんでした。顧清の心は揺れ動きます。雲中居の弟子たちが吟風の侵入を咎めますが、顧清は自分が彼を呼んだのだと庇います。
羅然門の人々に捕らえられた張殷殷と紀若塵。かつて極妙老祖が羅然門の人を殺害し、西玄に罪を著せた事件の濡れ衣を著せられたのです。牢獄で二人きりになった時、紀若塵は張殷殷の母からの手紙を見せます。手紙には、紀若塵と顧清の結婚を強いたのは張殷殷の父・景宵を救うためだったこと、そして景宵の毒はすでに解けたので、わだかまりを解いて紀若塵とやり直してほしいと書かれていました。張殷殷はようやく誤解に気づき、自分の軽率さを悔やみます。
張殷殷と紀若塵が捕らえられたと聞いた李玄真は、姬氷仙に助けを求めます。義侠心の強い姬氷仙は李玄真と共に羅然門へ。無敵の剣術を目の当たりにした李玄真は驚嘆します。
吟風の喀血を知った顧清は、固元丹を持って駆けつけます。苦い丹药に文句を言う吟風に、顧清は思わず笑みをこぼします。谪仙である吟風が丹药の苦さを嫌がるなんて。その時、顧清は吟風が身につけている玉に触れ、全ての転生の記憶が蘇ります。目の前の人物が百年前、自分が天規を犯した際に共に下界へ降りた巡界仙人だと気づき、涙が溢れ出します。九十九世もの間、自分を護り続けてくれた巡界仙人。顧清はその深い愛情に気づかず、最後の転生で彼を忘れてしまっていたのです。
第14話の感想
第14話は、様々な愛の形が描かれた感動的なエピソードでした。特に、吟風と顧清の百世に渡る愛の物語は、涙なしには見られません。顧清を守るため、九十九世もの間、影のように寄り添い続けた吟風の深い愛情と献身には、胸を打たれます。顧清が全ての記憶を取り戻し、吟風への想いが溢れ出すシーンは、まさにクライマックスと言えるでしょう。
一方、紀若塵と張殷殷の関係にも進展が見られました。誤解が解け、再び心を通わせる二人の姿は、今後の展開に希望を感じさせます。親の愛、恋人への愛、様々な愛の形が交錯する中で、それぞれのキャラクターの心情が丁寧に描かれており、視聴者の共感を誘います。
つづく