あらすじ
第21話は、民宿のオーナーが妻の病気のために直面する苦境と、許紅豆と謝之遥の間で徐々に深まる愛情を中心に展開します。
オーナーは雲苗村に戻り、未完成の民宿を売却して滞納している従業員の給料を支払おうとしますが、謝之遥は手を貸そうとするものの、問題は複雑で容易には解決しません。
そんな中、許紅豆は行動で謝之遥を支え、自身の死生観や経験を語り、彼の心の恐怖や迷いを和らげようとします。二人の感情は、互いに支え合う中で深まっていきます。
また、胡有魚たちがチームビルディングのイベントに参加し、焚き火を囲んで歌ったり語り合ったりするなど、仲間同士の心温まる交流も描かれています。温かく穏やかな雰囲気が全体を包み込みます。
ネタバレ
雲苗村で、民宿のオーナーが建設会社の賃金を滞納し、村に戻って助けを求めてきた。資金不足で工事が完成できないため、謝之遥に民宿を売却して資金を調達し、借金を返済するのを手伝ってほしいと頼む。胡有魚はこれを聞き、謝之遥が利用されているのではないかと疑念を抱く。しかし、民宿オーナーの妻が骨肉腫を患っているという事情を知ると、言葉を失った。
オーナー夫婦は元々深圳で働いていたが、雲苗村に民宿を開き、両親と同居するために仕事を辞めて移住してきた。しかし、妻が癌の末期と診断され、一家は窮地に陥る。貯金も底をつき、病状も悪化し、まさに八方塞がりだった。
一方、大麦の精神状態は著しく改善し、時折創作に行き詰まることはあるものの、前向きになっていた。林娜と許紅豆が偽アカウントで彼女を応援していることを知り、孤独ではなくなったと感じている。
許紅豆は鳳姨の果樹園から梅をたくさん買い、実家に送った。母親は大喜びで、親戚や友人と分け合った。姉の許紅米は妹の生活を心配する。電話の後、許紅豆は小葫蘆の勉強をみていたが、算数が苦手な小葫蘆のために、一度だけ宿題を手伝ってしまう。しかし、それを謝暁春に見つかってしまう。
民宿売却の問題に、謝之遥は頭を悩ませ、酒に頼ってしまう。冠軍は慰める言葉も見つからず、ちょうどその時、許紅豆からの出前注文が入る。これが謝之遥の気分転換になった。酔った謝之遥が許紅豆に料理を届けると、許紅豆は怒るどころか、謝阿奶を心配させないよう、温めた牛乳を彼に飲ませる。
許紅豆は謝之遥に死生観について語り、親友との思い出の写真が貼られた壁を見せる。二人はそれぞれの経験を共有し、互いの距離が縮まる。その夜、謝之遥は許紅豆から感謝のメッセージを受け取るが、肝心な時に頼りない自分の姿に苛立つ。
また、林娜は新しい料理の試作中で、謝暁夏に味見をしてもらう。謝暁夏の提案は全て林娜によって丁寧にメモされていた。謝之遥が、許紅豆と手をつないで海辺を歩くプロモーションビデオを流すと、皆から祝福と冷やかしの声が上がる。
チームの結束を強めるため、謝之遥はキャンプを企画し、謝暁夏、胡有魚、黃欣欣、許紅豆らを招待する。キャンプファイヤーを囲み、バーベキューを楽しみながら、それぞれの将来について語り合う。大麦がもうすぐ帰るため、許紅豆と林娜は少し寂しさを感じていた。そんな雰囲気を和らげるため、皆は胡有魚に歌をリクエストする。彼が歌う新曲と満天の星空が、温かく心地よい空間を作り出す。
第21話の感想
第21話は、雲苗村の穏やかな日常の中に、人生の様々な局面が描かれた心温まるエピソードでした。民宿オーナーの苦境は、予期せぬ出来事が人生を大きく変えてしまう現実を突きつけます。都会での生活を捨て、夢を追い求めて移住してきた夫婦が、病気という試練に立ち向かう姿は胸を締め付けられました。謝之遥が彼らのために奔走する姿も印象的で、彼の責任感と優しさが改めて感じられました。
一方、大麦の精神的な回復は、周囲の温かいサポートの賜物でしょう。林娜と許紅豆のさりげない優しさは、視聴者にも感動を与えてくれます。また、許紅豆と謝之遥の関係性の変化も注目すべき点です。お互いの弱さを見せ合い、心の距離が縮まっていく様子は、二人の未来への期待感を高めます。
小葫蘆の宿題を手伝う許紅豆の姿や、謝之遥が酔って許紅豆に助けを求めるシーンなど、コミカルな要素もバランスよく散りばめられており、物語に深みを与えています。林娜の新料理開発や、謝之遥のプロモーションビデオでのサプライズなど、明るい出来事も織り交ぜられ、見ていて飽きさせません。
つづく