あらすじ

第22話は、雲苗村ユンミャオむら許紅豆シュー・ホンドウ謝之遥シエ・ジーヤオの深い想いが徐々に明らかになる様子を描いています。二人が川辺に座って星空を眺めている時、許紅豆シュー・ホンドウは祖父との温かい思い出を語り、謝之遥シエ・ジーヤオはエネルギー変換の考えで彼女を慰めます。しかし、それはかえって彼女に亡き親友の陳南星チェン・ナンシンを偲ばせることとなり、彼女は親友の名前の由来となった感動的なエピソードを共有します。

許紅豆シュー・ホンドウの出発日が近づくにつれ、彼女は別れ際の辛さを少しでも和らげようと、謝之遥シエ・ジーヤオと会う回数を減らし始めます。しかし、周りの友人たちは彼女にこの大切な想いを大事にするよう励まします。

一方、大麦ダーマイ雲苗村ユンミャオむらを離れ、都会での生活に戻る時期が迫っていました。彼女は父親から贈られた大きな白い犬をプレゼントされ、犬の散歩に少し苦労しながらも、楽しい日々を送ります。

そして、謝阿奶シエおばあちゃん許紅豆シュー・ホンドウ謝之遥シエ・ジーヤオをくっつけようと画策します。謝之遥シエ・ジーヤオは緊張のあまりその場を逃げ出してしまいますが、夜になり、微信で許紅豆シュー・ホンドウに連絡を取り、翌日の朝食を一緒に食べる約束をします。二人の関係がこれからどう発展していくのか、期待が高まります。

ネタバレ

紅豆ホンロウと之遥は二人きり、星空の下で語り合っていた。紅豆ホンロウは亡くなった祖父が星になったと信じていた幼い頃の思い出を語り、之遥もまた、エネルギーは不滅だと同意する。之遥に触発され、紅豆ホンロウは亡き親友、南星への想いを馳せ、名前の由来を語る。雲苗村ユンミャオむらでの時間は短いけれど、思い出は永遠だと紅豆ホンロウは感じ、之遥の肩にもたれかかる。

大麦ダーマイが有風客栈を去る日が来た。皆に見送られ、紅豆ホンロウと抱き合う大麦ダーマイ胡有魚フー・ヨウユイは何度も送別会をしたのだからと、感傷的になりすぎるなと突っ込む。家に帰った大麦ダーマイは、林娜リン・ナー紅豆ホンロウにビデオ通話でサプライズプレゼントを見せる。それはなんと白い大型犬!週4回の散歩に大麦ダーマイは泣き顔になり、林娜リン・ナー紅豆ホンロウは笑いをこらえきれない。娘を外に出すための父親の作戦に感心する二人だった。

紅豆ホンロウが之遥と会う回数を減らしていることに気づいた林娜リン・ナーは理由を尋ねる。紅豆ホンロウは北京に帰る日が近いから、之遥と親しくなりすぎると別れが辛くなると答える。しかし、星空の下で寄り添う二人を見た林娜リン・ナーは、短い時間だからこそ大切にするべきだと紅豆ホンロウに助言する。

之遥の祖母は二人の仲を取り持とうと、紅豆ホンロウを夕食に招待するよう之遥に勧める。之遥は承諾するものの、紅豆ホンロウが来ると何かと理由をつけて姿を消し、結局紅豆ホンロウは祖母と食事をすることになる。

来月の紅豆ホンロウの出発を控え、カフェの従業員募集を考えると之遥は気が重い。小琴シャオチンは父親に仮対されている楊誌南ジーナンとの恋愛を之遥に愚痴る。そして、之遥にも紅豆ホンロウへの想いをはっきり伝えるべきだとアドバイスする。

小葫蘆シャオフーロウは之遥が紅豆ホンロウを好きだという“秘密”を暁春に話す。しかし暁春にとっては周知の事実だった。暁春が自身の初恋話を娘にしていると、宝瓶嬸バオピンおばさんが二人を寝かしに来る。

祖母に紅豆ホンロウへの気持ちを問われ、之遥は家を飛び出し、屋台でため息をつく。慰めてくれる冠軍グアン・ジュン。その夜、馬の世話の後、之遥は物思いにふける紅豆ホンロウを見つける。WeChatでやり取りをし、翌日の朝食の約束を取り付ける。紅豆ホンロウは満面の笑みを浮かべるのだった。

第22話の感想

第22話は、別れと新たな始まりが交錯する、切なくも心温まるエピソードでした。大麦ダーマイの旅立ち、紅豆ホンロウの帰京が近づくにつれ、雲苗村ユンミャオむらでの穏やかな時間は終わりに近づいていることを感じさせます。特に、紅豆ホンロウと之遥の関係は、互いに惹かれ合っているにも関わらず、別れの辛さを恐れて一歩踏み出せないもどかしさが描かれていました。林娜リン・ナーの言葉は、まさに視聴者の気持ちを代弁しているようで、短い時間だからこそ大切にするべきだというメッセージが胸に響きました。

之遥の不器用な優しさ、祖母の応援、小琴シャオチンの率直なアドバイスなど、周りの人々が二人の背中を押そうとする姿も印象的でした。之遥は、紅豆ホンロウの前では素直になれない一方で、WeChatでやり取りをするなど、現代的なツールを使って距離を縮めようとする様子が微笑ましいです。紅豆ホンロウもまた、之遥との関係に戸惑いながらも、最後は笑顔を見せるなど、彼女の心の変化が繊細に表現されていました。

大麦ダーマイの父親からのサプライズプレゼントは、コミカルな要素を加えつつ、家族の温かさを感じさせる場面でした。散歩を嫌がる大麦ダーマイの姿はユーモラスで、視聴者の笑いを誘います。このように、シリアスな展開の中にも、クスッと笑えるシーンが散りばめられているのが、このドラマの魅力の一つと言えるでしょう。

つづく