あらすじ
第28話は、許紅豆と周りの人々の生活を中心に描かれています。許紅豆が引っ越しの準備中に、子供の頃の思い出が詰まった古い扇風機を見つけ、友人に勧められた民宿経営の提案について考え始める様子が丁寧に描かれています。
一方、韶華書屋のチームが雲苗村を視察に訪れ、黃欣欣は結果を不安に思いますが、謝之遥は優しく彼女を励まします。遠く離れている許紅豆と謝之遥は、電話で互いを支え合い、二人の距離は少しずつ縮まっていきます。
白蔓君と胡有魚の間には、草原で転げ落ちるハプニングなど、微笑ましい出来事が起こります。林娜と大麦は、村の出来事や許紅豆と謝之遥の恋の行方について語り合います。
また、許紅豆は観光客の団体を村に呼び込む手助けをし、謝之遥の緊急の課題を解決します。温かい雰囲気、ユーモア、そして未来への希望に満ちた物語となっています。
ネタバレ
許紅豆は両親と引っ越し準備の真っ最中。荷物の整理中に、おばあちゃんからもらった思い出深い古い扇風機を見つけます。片付けを終え、友人に民宿の譲渡を考えていると相談すると、自分で経営してはどうかと提案され、紅豆の心は揺らぎます。
一方、韶華書屋のチームが雲苗村を視察に訪れ、張明宇は出迎えに紅豆の姿がないことに気づきます。チームは村の独特な風習やインフラ整備の様子を視察し、黃欣欣は結果待ちの緊張に包まれますが、謝之遥は彼女を優しく励まします。
その夜、之遥は紅豆からの電話を受けます。窓の外の風の音を紅豆にも聞かせようと、スマホを窓辺に近づけます。紅豆は有風小院を思い出し、感慨にふけます。すると、彼女の窓の外でも雨が降り始めます。遠く離れていても、互いを思いやる気持ちは風と雨のように届くのでした。
白蔓君は胡有魚の歌に夢中で、常連客として彼の歌を聴きに行きます。ある日、酔った蔓君を有魚が電動バイクで送る途中、蔓君の歌声が昂ぶりすぎて、二人は草むらに転倒。そのまま星空の下で歌い続けます。
林娜は紅豆と大麦に村の出来事を話しながら、蔓君と有魚の釣り合いが取れていないと主張します。「白富美」の蔓君には、有魚はふさわしくないと。大麦は紅豆と之遥の恋の行方が気になりますが、周囲は二人の幸せを確信しています。紅豆が読者の要望で物語の結末を変えるか大麦に尋ねていると、引っ越し業者が到著します。
之遥は書屋の問題や民宿の後継者探しに奔走し、疲れ気味です。有風小院の前を通りかかり、紅豆の部屋の窓に石を投げると、窓を開けたのは謝暁春。気まずい空気が流れますが、暁春は之遥の悩みを聞き、無理をしないようにとアドバイスします。
ある夜、蔓君は阿桂嬸にマッサージをし、林娜は料理動画を見て、有魚はギターを弾いています。阿桂嬸が帰ると、蔓君は有魚に指のマッサージを始め、林娜は気を利かせて自分の部屋に戻ります。
紅豆は可欣と仕事や人生について語り合い、雲苗村での生活を懐かしみます。都会の喧騒とは異なる、ゆっくりとした時間の流れ、美しい自然に囲まれた村での生活は、紅豆にとって特別なものでした。
高校時代の友人、李玉琳が紅豆の両親を訪ねてきます。紅豆は玉琳が保険の仕事をしていることを知り、父親の車の保険に入ります。玉琳は紅豆が撮った雲苗村の写真を見て、彼女の代わりに旅行客を20人集めます。之遥は感謝し、暁春たちに準備を指示します。おばあちゃんたちは之遥をからかいます。
蔓君のおかげで料理を覚えた有魚は、日常生活に溶け込み始めます。暁春は幼稚園の発表会で有魚に合唱指導を依頼し、小葫蘆を歌のリーダーにしようとしますが、小葫蘆の歌が下手なため、有魚と蔓君は難色を示します。暁春は小葫蘆の歌の特訓を試みますが、うまくいきません。
その後、紅豆は之遥のために旅行客の誘緻や民宿の運営を手伝い、村の収入増加と之遥の負担軽減に貢献します。頻繁に電話で連絡を取り合う二人の様子を見て、紅豆の両親も二人の関係に気づき始めます。電話越しに、紅豆と之遥の絆は深まっていくのでした。
第28話の感想
第28話は、それぞれの場所でそれぞれの想いを抱えながら、未来へと歩みを進める登場人物たちの姿が印象的なエピソードでした。許紅豆と謝之遥は物理的な距離は離れているものの、心の距離は以前よりも縮まっているように感じられます。風の音、雨の音を共有するシーンは、二人の繋がりの深さを象徴的に表しており、胸が温かくなりました。引っ越し準備や民宿の譲渡など、紅豆の新たな人生の始まりを感じさせる出来事も多く、今後の展開への期待が高まります。
一方、雲苗村では、謝之遥が書屋の問題や民宿の経営など、様々な課題に直面し、苦労している様子が描かれています。責任感の強い彼らしい悩みですが、謝暁春や村人たちとの温かい交流が、彼の心を支えているようにも見えました。白蔓君と胡有魚の関係も進展を見せており、二人のコミカルなやり取りにはクスッと笑ってしまう場面も。林娜の率直な物言いも、物語にスパイスを加えています。
つづく