あらすじ

第38話は、謝之遥シエ・ジーヤオ許紅豆シュー・ホンドウ雲苗村ユンミャオむらで直面する試練と複雑な感情を描いています。謝之遥シエ・ジーヤオは誤解を受け、村民たちの反感を買ってしまい、民宿の建設現場が破壊される事件まで発生し、許紅豆シュー・ホンドウをひどく怖がらせてしまいます。この一件で二人の関係に亀裂が生じ、許紅豆シュー・ホンドウ謝之遥シエ・ジーヤオにもっと正直に自分の気持ちを打ち明けてほしいと願います。

一方、謝之遥シエ・ジーヤオ許紅豆シュー・ホンドウと自分の事業を守るため、陰で騒動を起こしている人物を探し出し、村民たちの怒りを鎮めようと奔走します。謝阿奶シエおばあちゃんをはじめとする村の長老たちも仲裁に入り、村の平和を維持しようと尽力します。

さらに、このエピソードでは、他の登場人物たちの物語も展開されます。羅泉ルオ・チュアン雲苗村ユンミャオむらの学校に残るため父親と対立し、謝強シェ・チアンは村に残って両親のそばにいることを決意するなど、田舎暮らしの温かさと葛藤が描かれています。

ネタバレ

謝之遥シエ・ジーヤオは焼き鳥屋でぼんやりしていた。息子の果宝グォバオは、冠軍グアン・ジュンに騙されて謝之遥シエ・ジーヤオが死んだと思い込み、泣き出した。謝之遥シエ・ジーヤオは慌てて果宝グォバオを抱きしめ、「お父さん」と呼ばせた。しかし、そこに冠軍グアン・ジュンの妻が現れ、謝之遥シエ・ジーヤオを殴り、果宝グォバオを連れて行ってしまった。

許紅豆シュー・ホンドウが焼き鳥屋に来ると、謝之遥シエ・ジーヤオの額にたんこぶが出来ていた。事情を聞くと、謝之遥シエ・ジーヤオは「ちょっとしたトラブル」だと軽く流した。しかし、隣の冠軍グアン・ジュンは、謝之遥シエ・ジーヤオは見た目とは裏腹に繊細で、昔はよく泣いていたと暴露した。許紅豆シュー・ホンドウ謝之遥シエ・ジーヤオの新たな一面を知ることになった。

謝暁春シェ・シャオチュンは帰宅すると、夫の羅泉ルオ・チュアンがいないことに気づき、姑に電話した。姑によると、羅泉ルオ・チュアンは子供が雲苗村ユンミャオむらの学校に通えるように父親に初めて仮抗し、酷く殴られたらしい。その時、羅泉ルオ・チュアンが帰宅し、謝暁春シェ・シャオチュンを電話で慰めた。

翌日、謝之遥シエ・ジーヤオ許紅豆シュー・ホンドウを民宿の建設現場に送ると、門に白いペンキで落書きされていた。謝之遥シエ・ジーヤオは気にしないふりをしたが、こっそり謝暁春シェ・シャオチュンに白いペンキを買った村人を探らせることにした。阿桂ア・グイ嬸から、許紅豆シュー・ホンドウは村人たちの不満の理由を知った。雲苗村ユンミャオむらの発展に伴い、民宿やレストランを開きたい人が増えたが、謝之遥シエ・ジーヤオの許可が下りずに、彼と許紅豆シュー・ホンドウが儲けを独占していると思い込んでいるのだ。

夜、許紅豆シュー・ホンドウ謝之遥シエ・ジーヤオに、自分は弱くないので、一緒に問題に立ち向かいたいと伝えた。謝暁春シェ・シャオチュン白蔓君バイ・マングンの離婚理由を考え、浮気以外にも、夫婦間の価値観や愛情表現のズレがあったのではないかと推測した。

その後、村委会と謝之遥シエ・ジーヤオが不在の隙に、村人たちが民宿建設現場に押しかけ、許紅豆シュー・ホンドウを罵倒し、動画を撮影した。謝之遥シエ・ジーヤオの力を借りて民宿を独占し、他の村人の利益を無視していると非難したのだ。小葫蘆シャオフーロウ坨坨トゥオトゥオ謝阿奶シエおばあちゃん謝暁春シェ・シャオチュンに助けを求め、謝阿奶シエおばあちゃんはおもちゃの刀を持って駆けつけ、村人たちを追い払った。

知らせを聞いた謝之遥シエ・ジーヤオは現場へ急ぎ、許紅豆シュー・ホンドウが投資家による雲苗村ユンミャオむら開発計画を知っていたことに怒った。自分に隠していたからだ。謝之遥シエ・ジーヤオは計画が未確定だったため話さなかったと説明し、許紅豆シュー・ホンドウは冷静になる時間が必要だと告げた。

許紅豆シュー・ホンドウへの騒動で怒り狂った謝之遥シエ・ジーヤオは、村人たちへの報復を考えていたが、謝阿奶シエおばあちゃんに諭されて冷静さを取り戻した。黃欣欣ホワ・ンシンシン謝之遥シエ・ジーヤオをなだめ、村委会が適切な対応を取り、村人たちに謝罪させると約束した。

様々な問題が起こる中、民宿の建設は進められた。楊阿公ヤン・アーゴンは現場を見守り、謝強シェ・チアンは両親の面倒を見るため村に残ると謝之遥シエ・ジーヤオに告げた。これらの出来事は、謝之遥シエ・ジーヤオ許紅豆シュー・ホンドウの関係だけでなく、村人たちの村の発展への考え方も問うものとなった。

第38話の感想

第38話は、雲苗村ユンミャオむらの開発計画が進む中で、様々な問題が噴出し、登場人物たちの関係性が揺れ動く、波乱の展開でした。特に印象的だったのは、許紅豆シュー・ホンドウへの村人たちの攻撃です。これまで穏やかに描かれてきた雲苗村ユンミャオむらに、突然現れた不協和音。観光客の視点ではなく、実際に村に住む人々の立場が浮き彫りになり、開発に伴う光と影を痛感させられました。

謝之遥シエ・ジーヤオは、村の発展を願う一方で、古くからの住民感情や親族との関係に挟まれ、苦悩する姿が胸を締め付けます。理想と現実の狭間で葛藤する彼の姿は、まさにリーダーの重圧を体現していると言えるでしょう。許紅豆シュー・ホンドウへの非難に対し、怒りを露わにする場面は、彼の優しさや彼女への想いの強さを改めて感じさせました。

つづく