あらすじ

第4話は、登場人物たちの人生における選択と心の交流を中心に展開します。謝之遥シエ・ジーヤオは、弟の謝之遠シエ・ジーユエンが休学して馬の飼育をしたいという思いと、妹の謝暁夏シエ・シャオシアが上海へ挑戦しに行きたいという決断に対し、兄として理解と支持を示し、家族としての不安を解消する手助けをします。特に謝暁夏シエ・シャオシアは、母親の理解を得た上で、未来への憧れと母親への責任感から、大都市で成功を収めると誓います。

一方、許紅豆シュー・ホンドウは古都の静かな暮らしを満喫する一方で、都会とは異なる不便さにも直面します。例えば、携帯電話の修理が容易でないことや、熱心な店主からプライベートなことを聞かれることなどです。

謝之遥シエ・ジーヤオは、家族や村の人々の事業を支えるために奔走し、同時に、弟子たちの独立によって落胆している謝和順シエ・ヘシュンの気持ちを慰めようと努めます。その中で、手仕事の独自の価値と、それを広く伝えることの重要性を説きます。

ネタバレ

之遠は父親に生活体験のために大理へ送られたが、意外にも馬の世話に夢中になり、休学を考えている。兄の之遥が説得しようとした矢先、妹の暁夏が上海へ行くと言い出した。暁夏はネットのファンと知り合い、上海で民宿を経営している彼から誘われたのだ。危険も多いと知りつつも成長したい暁夏。之遥は宝瓶嬸バオピンおばさんを説得することを約束した。

その夜、暁夏は意を決して帰宅。之遥から連絡を受けていた宝瓶嬸バオピンおばさんは、息子の上海行きを認めた。息子の身を案じる母の気持ちに、暁夏は胸を締め付けられ、上海で大金を稼ぎ、母に家を買ってあげると誓った。

之遥は屋台で村の現状について店主と話していた。一方、紅豆ホンロウは眠れず、中庭で林娜リン・ナー大麦ダーマイと出会い、3人は麺を食べながらそれぞれの仕事について語り合った。

紅豆ホンロウは携帯の修理を頼んだが、部品の入荷に3日かかるため、店に預けることに。帰りに日用品を買い、店主の小琴シャオチンに之遥との関係を根掘り葉掘り聞かれた。

和順ヘシュンの弟子たちも村を出て行く。暁夏も別れを告げに来たが、和順ヘシュンは珍しく怒らず、しかし失望を隠せない。紅豆ホンロウは目覚まし時計が買えず、お菓子と少年の腕時計を交換した。観光を終えた紅豆ホンロウは宿で暇を持て余していた。

丘山は紅豆ホンロウに人生訓を説いたが、紅豆ホンロウは居眠りしてしまう。之遥は和順ヘシュンに仕事の話を持ちかけるが、和順ヘシュンは全く興味を示さない。それでも之遥は諦めずに和順ヘシュンを助けようとする。

紅豆ホンロウの母から之遥に電話があった。孫姨の息子夫婦が上海旅行へ行くので、紅豆ホンロウにホテルを安くしてもらえないかという頼みだった。退職を隠している紅豆ホンロウは、事情を話すとバレてしまうため、別のホテルを手配すると答えた。

この件が解決し、孫姨は紅豆ホンロウの母を羨ましがり、紅豆ホンロウの母は気を良くした。電話の後、紅豆ホンロウと之遥が話していると、丘山が何度も話に入ろうとするが、二人はそれをかわしてその場を去った。

和順ヘシュンは弟子たちのことで悩んでいた。かつて村一番の彫刻師だった彼だが、機械彫刻の普及で仕事は激減した。之遥は酒を持って和順ヘシュンを慰め、機械では人間に及ばないと励ました。才能があっても、それを活かすには宣伝も必要だと説き、懷蘭ホワイランとの違いを理解するよう促した。才能だけでなく、性格も成功には重要なのだ。

第4話の感想

第4話は、それぞれのキャラクターが人生の岐路に立たされ、未来への希望と不安を抱えながら模索する姿が印象的でした。特に、若者たちの村を出て都会へと向かう決断は、現代中国の地方における若者の現状を仮映しているように感じます。

暁夏の都会への憧れと、母の宝瓶嬸バオピンおばさんの心配は、普遍的な親子の葛藤を描いており、共感を覚えました。之遥は兄として、そして村のリーダーとして、それぞれの悩みに寄り添い、解決しようと奔走する姿が頼もしいです。

紅豆ホンロウは都会の喧騒から離れ、穏やかな村で自分を見つめ直す中で、新たな人間関係を築き始めています。彼女が今後どのように変化していくのか、今後の展開が楽しみです。

つづく