あらすじ
第8話は、謝暁夏がネット詐欺に遭った後の生活を中心に描かれています。彼は家族に自分の苦境を知らせたくないと思い、兄の謝之遥は弟の損失を埋め合わせようと決意しますが、同時に返金を求めることの難しさも指摘します。また、謝之遥が故郷に戻って起業するまでの苦労や、父親との確執についても深く掘り下げられています。謝阿奶と許紅豆が道端で屋台を出すエピソードでは、商売の厳しさと年長者から年少者への無償の愛が描かれています。許紅豆は謝之遠に頻繁に連絡したことで叱責されますが、亮哥の助けを借りて彼らを見つけ出し、その後、一連の誤解と衝突が起こります。謝阿奶が謝之遠を厳しく叱ることで事態は最高潮に達しますが、最終的には火鍋屋で皆が和解します。謝暁春は弟の謝暁夏が乳扇を売って家計を助けていることを知り、姉弟はこの出来事をきっかけに互いをより深く理解するようになります。
ネタバレ
謝暁夏はネット詐欺に遭い、3万元を失ってしまう。彼は家族に心配をかけまいと、この出来事を隠そうとする。謝之遥は3万元を補塡すると約束するが、ネット詐欺の返金は難しいと諭す。
謝阿奶は許紅豆に、謝之遥が苦労して故郷で起業した経緯を語る。父親の仮対など、多くの困難に直面しながらも、彼は諦めずに努力を続けたという。許紅豆は謝阿奶と共に露店で商売を手伝うが、客足はまばらだ。謝阿奶は少ない収入からでも、孫たちの将来のために貯金をしているという。
一方、許紅豆は何度も謝之遠に電話をかける。うんざりした謝之遠は電話で彼女を怒鳴りつけるが、亮哥が電話を奪い、居場所を伝える。許紅豆は謝阿奶と共に古鎮へ向かう。謝暁春の弟への送金履歴を見て不審に思った彼女は、子供を隣人に預け、古鎮へ向かう。
道中、謝暁春は謝阿奶と許紅豆に遭遇し、車で同乗させる。謝阿奶は嘘をついてごまかすが、謝之遥は偶然謝阿奶の姿を見かけ、異変に気付き、急いで火鍋店へ向かう。謝之遠は阿奶との再会を喜ぶが、阿奶は彼を激しく叱責する。駆けつけた謝之遥も巻き添えを食らい、現場は騒然となる。
その後、謝之遥は謝之遠を仕事に戻し、謝阿奶に真実を話す。実は謝之遥は以前、単身で古鎮へ謝之遠を探しに来た際、亮哥に謝之遠の状況を報告するように頼んでいたのだ。許紅豆は謝之遥の行動の理由を理解し、謝阿奶も怒りを鎮める。三人は火鍋店で記念写真をとる。
謝暁春は露店で乳扇を売る謝暁夏を見つけ、心を痛める。彼女は彼を叱責しつつも、お金を立て替える。謝暁夏は謝和順の生き方に影響を受け、自分の過ちに気付く。そして、姉に感謝の気持ちを伝える。
謝之遠は火鍋店で働き続けることになり、許紅豆と謝之遥らは村へ戻る。許紅豆は道中の景色を撮影し、家族に謝之遥と謝阿奶を紹介する。
謝暁夏は謝之遠と亮哥に詐欺被害の体験を語り、上海へ行く夢を諦めたことを伝える。胡有魚は大麦が林娜たちと茶を飲んでいるのを見て驚き、許紅豆の不在を寂しく思う。
第8話の感想
第8話は、家族の温かさや絆、そして人生の教訓が詰まった心温まるエピソードでした。謝暁夏のネット詐欺被害という深刻な出来事から物語が始まりますが、家族の支えによって彼は立ち直り、人生の大切な学びを得ます。
特に印象的なのは、謝暁春と謝暁夏の姉弟のシーンです。口では厳しい言葉をかけながらも、弟を深く心配する姉の愛情がひしひしと伝わってきました。謝暁夏もまた、姉の思いやりに触れ、自分の過ちを仮省します。互いに素直になれない不器用ながらも、強い絆で結ばれた二人の姿に胸を打たれました。
また、謝之遥の行動にも感銘を受けました。弟思いの彼は、陰ながら謝之遠を見守り、支え続けていました。一見無関心に見えながらも、実は誰よりも弟のことを考えている兄の姿は、真の優しさを感じさせます。謝阿奶の行動もコミカルながらも愛情深く、家族の温かさを象徴する存在として物語に彩りを添えています。
つづく