あらすじ
第二話では、寧弈と鳳知微の最初の駆け引きと、皇子たちの権力争いを中心に物語が展開します。燕王は寧澄を通して寧弈への想いを伝え、一歩引いた策略で燕州の大成残党討伐の勅命を受けようとしています。一方、太子は血浮屠による金羽衛襲撃事件に不安を募らせ、九皇子の正体が露見すれば自身の立場が危うくなると危惧しています。鳳知微は蘭香院で寧弈の正体を見抜き、さらに探ろうとしますが、寧弈の仕掛けた試練に遭い、王府の夜宴での騒動に巻き込まれてしまいます。寧弈は鳳知微の池への飛び込み事件を巧みに利用し、太子たちの疑いを晴らすと同時に、鋭い洞察力を見せつけます。また、秋府内では徐夫人と五姨娘が鳳皓を軟禁し、鳳知微母娘を脅迫するという、内部対立が激化しています。
ネタバレ
燕王からの伝言を受けた寧弈は、金銀財宝を寧澄に渡し有効活用するよう指示する。一方、太子は血浮屠による金羽衛襲撃事件に焦り、大成九皇子射殺の事実が露見することを恐れていた。
鳳知微は、弟の鳳皓が宝石を盗もうとしているのを発見する。鳳皓は姉に金持ちと結婚させようと企んでいたのだ。鳳知微は鳳皓を蹴り飛ばすと、彼から簪が落ちる。その簪は珠茵のものだと鳳知微は疑う。
寧澄は辛子硯からの手紙を寧弈に渡し、燕王との面会についても伝える。寧澄は忠誠を誓い、媚びへつらう様子は一切ない。寧弈は事態を静観し、燕州の大成残党討伐を名目に外出許可を得ようと画策する。
蘭香院で珠茵を探していた鳳知微は、偶然隠れていた寧弈と遭遇する。寧弈はとっさに楚王府の仕立て屋だと嘘をつき、事なきを得る。珠茵は寧弈に、鳳知微が秋玉落ではないかと密かに告げる。寧弈は興味を抱く。
秋府では、鳳知微の王妃就任に不満を抱く五姨娘が秋夫人に訴える。徐夫人は疑念を抱き、鳳知微母娘が苦労して秋家に来た過去を思い出す。鳳知微は母・秋明纓の前で、結婚への諦めと従順な態度を見せ、最終的に承諾する。
夜、楚王府で盛大な宴が催され、太子、趙王、燕王が出席する。寧弈は酔ったふりをして、太子が大成の遺児を射殺した事実をそれとなく匂わせる。宴の最中、鳳知微は湖心亭に閉じ込められるが、危険を察知し湖に飛び込んで脱出する。騒ぎになるも、寧弈の機転で鳳知微の身元が露見するのを防ぐ。
鳳知微の無事を確認した寧弈は見舞いに行く。同時に、秋府では徐夫人と五姨娘が鳳皓を軟禁し、秋明纓と鳳知微に警告する。秋明纓は表向きは従うものの、内心は怒りに満ちていた。
最後に、寧弈は著替えを持って鳳知微の元を訪れる。屏風の後ろにいる鳳知微は警戒している様子。寧弈が蝋燭の火を消すと、鳳知微は安心して著替え始める。様々な思惑が交錯し、登場人物たちの関係も複雑に変化していく。物語は、それぞれの運命を予測不可能な方向へと導いていく。
第2話 緊迫と謎深まる展開
第2話は、それぞれの登場人物の思惑が交錯し、緊張感が高まる展開でした。寧弈は燕王からの贈り物を受け取りつつも、その真意を探り、冷静に自身の計画を進めています。燕州の大成残党討伐を名目に外出許可を得ようとするなど、知略に長けた一面が垣間見えます。一方、太子は過去の罪に怯え、焦燥感が増していく様子が見て取れます。血浮屠の暗躍も不気味さを増し、今後の展開が不安になります。
鳳知微は、王妃になることを受け入れながらも、どこか諦念を感じさせる表情が印象的でした。湖に飛び込む大胆な行動は、彼女の芯の強さを表しているようにも見えます。弟の鳳皓や家族との関係性も複雑で、彼女が今後どのような選択をしていくのか注目したいです。
寧弈と鳳知微の偶然の出会いも、今後の展開を暗示しているようで興味深いです。寧弈が仕立て屋と嘘をつくコミカルなシーンも、緊張感漂う物語の中で良いアクセントになっていました。珠茵が鳳知微の正体について言及したことで、二人の関係にも変化が生じてきそうです。
つづく