あらすじ
占壁は寧弈母子への罪悪感から自害を選び、燕王の陰謀を阻止しようとしますが、全ては燕王の計算通りでした。朝廷において、燕王は寧弈と日落族の父子関係という秘密を暴露し、赤焰の血痕を見せることで寧弈を陥れようとします。しかし鳳知微たちは同様に紋様を提示し、真相はそれほど単純ではないことを明らかにし、事態はより複雑になります。天盛帝 は調査の後、燕王が寧弈を陥れようとしたと断定し、関係者への処分を行いました。
また、赫連錚は鳳知微への復讐心から、彼女を妾として娶ると言い出し、騒動を引き起こします。最終的に顧南衣の助けを借り、鳳知微は赫連錚の挑発を巧みにかわし、彼に自分を叔母として認めさせ、物語に面白みを添えています。
ネタバレ
朝廷にて、占壁の自害が波紋を広げる。寧弈母子への罪滅ぼしのためとはいえ、燕王の策略にはまり、結果的に彼の思う壺となった。赫連錚はこの一件で天盛帝と激しく対立するも、皇帝は寧弈に占壁の後事を託すのみ。寧弈が燕王の宦官殺害の理由を占壁に問いただそうとした際、燕王は皇族の秘密に関わるとして赫連錚の退席を求める。鳳知微も疲れたふりをして、皇帝に茶を賜り皆に休憩を促した。
この機に、燕王は驚愕の事実を暴露する。占壁の行動は、寧弈との父子関係を隠蔽するためだった、と。日落族の男子が成人すると体に現れる「赤焰血痕」を証拠に、真相が明らかになる。まず寧弈が強製的に衣を解かされ赤焰血痕を見せつけられ、続いて鳳知微、姚相、彭 尚書までもが同じ紋様を持っていることが判明。なんと燕王自身も例外ではなかった。天盛帝は関係者を呼び出し、真相究明に乗り出す。
一方、脅迫状を受け取った常貴妃は不安に駆られる。彼女は寧弈を殿外で阻み、脅しをかけようとするも、軽くあしらわれてしまう。皇帝との謁見で、寧弈は巧みに燕王に罪をなすりつけ、自分を陥れようとしたと訴える。突然の非難に燕王は慌てふためき、鳳知微に助けを求めるが、逆に大殿で出された茶は全て彼女が用意したと指摘される。結局、天盛帝は燕王を黒幕と断定し、徐侍郎を厳罰に処す。同時に、鳳知微には姚相の元で政務を学ぶよう命じた。
一連の騒動の後、赫連錚は寧弈に驚くべき要求をする。鳳知微を妾に迎えたい、と。この発言は大きな波紋を呼び、特に鳳知微自身は大変なショックを受ける。赫連錚の真意は、過去に鳳知微に手を出された恨みを晴らすため、結婚という形で復讐しようとしたのだった。しかし、彼の計画は失敗に終わり、周囲の嘲笑を買うだけだった。
物語は秋府へ。赫連錚の来訪は新たな火種となる。秋玉落は鳳知微が自分を陥れようとしていると勘違いするが、赫連錚の悪戯によって逆に笑いものにされてしまう。最終的に、武術の試合で顧南衣に敗れた赫連錚は、約束通り鳳知微を「小姨」と呼ぶ羽目になり、非常に気まずくも滑稽な場面が繰り広げられる。
第27話の感想
第27話は、息もつかせぬ展開で、まさに手に汗握る回でした。占壁の自害から始まる一連の事件は、燕王の巧妙な策略によって引き起こされ、宮廷内は一気に緊張感に包まれます。寧弈は窮地に立たされながらも、冷静に状況を分析し、仮撃の機会を伺う姿は、知略に長けた彼らしい立ち回りでした。
特に印象的だったのは、赤焰血痕をめぐるシーン。まさか、鳳知微や姚相、そして燕王までもが同じ紋様を持っているとは、驚きの展開でした。この意外な事実は、物語に新たな謎を投げかけ、今後の展開への期待感を高めます。
赫連錚の求婚は、今回のハイライトと言えるでしょう。鳳知微への復讐心から出た行動とはいえ、あまりにも唐突で、見ているこちらも唖然としてしまいました。彼のコミカルな言動は、シリアスな物語の中で、良いアクセントになっています。秋府での騒動も、赫連錚のキャラクターが存分に発揮された場面で、笑いを誘います。顧南衣との武術対決で「小姨」と叫ぶシーンは、思わず声を出して笑ってしまいました。
つづく