あらすじ
第39話は、鳳知微と寧弈が協力して一連の複雑な事件を解決していく過程を描いています。
まず、常忠義が海賊との結託を暴かれ、寧弈によって処刑されます。兄の常忠信は父の仇を討つため、大義名分を掲げて弟を討ちますが、その行動の裏には、より大きな野望が隠されていました。寧弈と鳳知微は様々な手がかりを元に常忠信の企みを確信し、彼の探りに対し巧みに対応していきます。
一方、鳳知微は弟の鳳皓の問題にも対処しなければなりませんでした。さらに、疫病が流行した際には、解決策を積極的に模索します。
また、このエピソードでは華瓊の本当の身分と、常氏一族との深い因縁が明らかになります。鳳知微はこの事実を利用し、華瓊を味方に引き入れようとします。
そして最後に、寧弈が疫病に感染した疑いが持ち上がり、鳳知微は真相を探ろうと焦燥します。
ネタバレ
鳳知微は燕懐石を使い、常忠義を楚王・寧弈失踪の嘘をついて呼び出した。帝京では、鳳皓が秋明纓の怪しい行動を目撃し、彼女の隠し場所から無字の位牌と金塊を発見、金塊を持ち去る。一方、鳳知微は常忠義に寧弈を探すための地図の解読を依頼する。
赫連錚と顧南衣は覆面姿で黒衣の集団を率い、寧弈拉緻を装って常忠義を脅し、海賊との繋がりを自白させる。そこに寧弈が登場。窮地に陥った常忠義は、天盛帝から賜った免死の詔書を見せ、命乞いをする。しかし、顧南衣が梁是友の遺体を発見。激怒した寧弈は常忠義の罪状を数え上げ、ついに彼を誅殺する。閔国公は常忠義の死を嘆き悲しむが、その姿を見た常忠信は香炉で父を撲殺し、野心を露わにする。
天盛帝は寧弈が免死の詔書を無視したことに激怒するも、かねての懸念が解消されたため、不問にする。その後、常忠信は周希中に閔国公が寧弈を殺そうとしていると嘘をつき、寧弈の上陸を阻止するよう依頼する。その頃、寧弈と鳳知微一行は閔海に到著しようとしていた。夜陰に乗じ上陸を試みる一行だが、待ち伏せしていた黒衣の集団の矢を受ける。常忠信は阻止しようとするが、閔国公に扮した人物が常忠義の仇討ちを企てる。寧弈を守るため、常忠信は自らその人物を殺害し、父の頭を抱え慟哭する。
閔海に到著後、寧弈と鳳知微は事の真相に疑問を抱き、常忠信の筆跡から彼の野心に気づく。常忠信は寧弈に狸猫を贈るが、実はそれは鳳知微だった。寧濯が狸猫を屏風の後ろの鳳知微に渡し、寧弈は常忠信の要求については検討すると伝える。
続いて、常森が軍務の相談と称して寧弈に面会を求めるが、寧弈は鳳知微に相談するよう指示する。その際、女刺客が常森を襲撃。鳳知微が介入し、刺客が燕懐石の将来の妻・華瓊であることを知る。華瓊の一族は常氏に滅ぼされ、彼女は陳鬘鬘と名を変え逃亡生活を送っていた。鳳知微は敵ではないことを伝え、協力を申し出る。
物語は進み、寧弈の侍衛が次々と病死する事件が発生。鳳知微は解決策を探る。同時に、華瓊の正体と悲惨な過去を知り、支援を約束する。最後に、寧弈が毒入りの茶を飲んで倒れる。鳳知微は医者を連れて駆けつけるが、淳于猛に阻まれる。しかし、華瓊の助けを借りて屋敷に入り、真相究明に乗り出す。物語は緊張感あふれる展開を見せ、複雑な人間関係が描かれる。
第39話の感想
第39話は、息もつかせぬ展開で、陰謀と策略が渦巻く物語の真骨頂を見せつけられました。常忠義の死をきっかけに、物語は大きく動き出します。寧弈の冷徹な判断、常忠信の豹変ぶり、そして鳳知微の機転と行動力、それぞれのキャラクターの個性が際立ち、緊張感あふれるシーンが連続しました。
特に印象的だったのは、常忠信の変貌です。父の死を嘆き悲しむ姿を見せた直後、突如として冷酷な表情に変わり、父を殺害する場面は衝撃的でした。彼の歪んだ野心と復讐心が、今後の物語にどのような影響を与えるのか、非常に気になります。
また、鳳知微の活躍も見逃せません。常忠信の策略を見抜き、狸猫に扮して潜入する機転は見事でした。彼女の知性と勇気は、寧弈にとって大きな支えとなるでしょう。そして、華瓊との出会いも今後の展開に重要な意味を持つはずです。彼女たちの協力関係が、どのように物語を動かしていくのか、期待が高まります。
つづく