あらすじ
第14話は、陸貞が試験に臨むにあたり、幾重もの困難に直面する様子を描いています。彼女は王尚儀と、もし首席になれなければ三等宮女に降格され、二度と昇進できないという賭けをしました。七宝瓔珞の製作に難航した陸貞は、代わりに青磁の観音浄瓶を作ることを決意し、李大胆の協力を得て見事な作品を焼き上げます。
しかし、王尚儀は陸貞が当初の予定通りの作品を提出していないことを理由に、彼女の受験資格を剝奪し、降格させようとします。窮地に陥った陸貞を救ったのは、司宝司の朱尔庭でした。彼は陸貞のために弁護し、同時に婁尚侍は陸貞を女官に昇進させることを提案します。
実は、皇帝は女官試験の成り行きをずっと見守っていました。最終的に、皇帝は陸貞の才能を認め、その成長を支援するため、異例にも彼女を八品女官に任命するだけでなく、さらに白磁の作品を五日間で作る機会を与えます。
ネタバレ
陸貞は試験を受けようとするも、王尚儀に阻まれる。筆記試験は無理でも技能試験を受けると主張する陸貞に対し、王尚儀は難題を突きつける。もし陸貞が一位になれなければ、三等宮女に降格の上、永遠に昇進できないという厳しい賭けだ。二人は手を打ち誓いを交わす。
元禄は陸貞の様子を探りに行くが、またもや丹娘に追いかけ回される羽目に。陸貞が一日で七宝瓔珞を作ると聞き、王尚儀は驚きを隠せない。阮娘に、陸貞はいつか後宮の禍になるだろうと予言する。
一方、沈碧は大人から指示された紙に陸貞の名前を見つけ、ほくそ笑む。陸貞は作った首飾りの糸が切れ、瑠璃珠が割れてしまう。試験官の宮女に賄賂を渡し、司宝司の朱大人に助けを求めるが、貴重な瑠璃珠はどこにもない。朱大人は別の作品を作ることを提案し、陸貞は青磁観音浄瓶を作ることを思いつく。
朱尔庭は部下に陸貞への協力を命じ、陸貞はなんとか泥像を作り窯に入れる。李大胆は陸貞に休息を勧めるが、作品の重要性を考え、陸貞は窯を離れない。休憩中、李大胆たちに陶器と磁器の違いを説明する。
王尚儀は陸貞が戻らないと聞き、ほくそ笑む。試験時間は残りわずか。失敗を確信している。部下から陸貞の糸が切れたと報告を受けるが、自分たちは細工をしていないと言う。王尚儀は、陸貞の傲慢さに天罰が下ったのだと考える。
窯を開ける時が来た。焼き上がった作品を見て、李大胆たちはその美しさに感嘆する。王尚儀が陸貞の失格を宣言しようとしたその時、陸貞は青磁観音浄瓶を持って現れる。その出来栄えに王尚儀も驚愕するが、七宝瓔珞を作る約束だったはずだと非難し、三等宮女への降格を言い渡す。しかし、そこへ朱尔庭が駆けつけ、陸貞を擁護する。
王尚儀は朱尔庭を無視し、陸貞の降格を強行しようとするが、婁尚侍は陸貞を女官に昇進させるべきだと主張する。朱尔庭は怒り、陸貞を皇帝に謁見させようとする。その時、聖旨が届き、皇帝は陸貞たちを昭陽殿に召集する。
実は皇帝は元福に命じ、女官試験の様子を見守らせていたのだ。皇帝は陸貞を八品女官に抜擢する。王尚儀は仮論するが、皇帝は聞き入れず、陸貞に五日以内に再び白磁を作るよう命じる。
第14話の感想
陸貞の不屈の精神と才能が際立つ第14話。王尚儀の嫌がらせにも負けず、逆境を乗り越えていく姿はまさに痛快です。瑠璃珠が割れるというアクシデントに見舞われながらも、機転を利かせて青磁観音浄瓶を作り上げる陸貞の才能には感服します。陶器と磁器の違いを語るシーンでは、彼女の知識の深さにも驚かされました。
一方、王尚儀の悪巧みは今回も失敗に終わり、むしろ陸貞の才能をさらに輝かせる結果となってしまいました。彼女の小細工が通じないのは、もはやお約束のようにも感じられます。陸貞に対する嫉妬心から、意地でも彼女を引きずり下ろそうとする姿は、滑稽でありながらも、どこか哀れにも見えます。
そして、今回は皇帝の登場により、物語が大きく動きました。陸貞の才能を見抜き、八品女官に抜擢する英断は、まさに明君の姿です。元福を通じて試験の様子を見守っていたという点からも、皇帝の陸貞への期待の高さが伺えます。
つづく